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転生

異世界ものが書きたくて始めてみました。

更新ペースはまだ決めてませんがそこまでハイペースでは出来ないと思います。

のんびりとお楽しみください。

 俺の名前は水瀬 陸(みなせ りく)


 都内でも指折りの進学校に通っているが、ただの高校生である。部活は入っていない。帰宅部というやつだ。


 今日もいつものように学校からの帰り道を歩いていたのだが、模試の成績が芳しくなく、落ち込んで歩いていると、クラクションが突然耳元で鳴り響いた。


 驚いてふと顔を上げると、目前に2tトラックが迫ってきていた。気づいた時にはもう遅い。


 即死だった。


 しかしながら、俺。現在。

 神様と絶賛対面中である。

 何か神々しいオーラを放っていらっしゃる。



「キミは下校中に交通事故で亡くなったんだよ。覚えてる?」



 随分フランクな神様だな。



「えっと……あ…はい」


「キミさー、前途有望だったからこのまま死なせちゃうのはちょっと勿体ないんだよねー」


「え」


「というわけで、キミにはこれから異世界で暮らしてもらおうと思うんだけど、どう?」



 どうって…そりゃ、願ってもない話だけど。



「いいんですか?」


「いいのいいの。ボクにもメリットがあるから」



 メリット…ってことは、転生先で俺が何かしないといけないのか?



「あ、キミは気が向いた時に人助けでもしてくれればそれでいいから」


 俺の心を読んだかのように神様が言う。


 人助けかあ。ま、いっか。人を助けて悪い気はしないしな。



「わかりました」


「あーそれと、最後にひとつ。1度死んだ身とはいえボクの一存で生き返ってもらうわけだから、代わりに何か特別な能力でもあげようと思うんだけど、何が欲しいかな?」



 特別な能力か…急に言われても。



「ちなみに、行き先はキミがよくラノベで読んでたような剣と魔法の世界だよ。」



 おお。神様、ラノベ知ってるのね。



「例えばほら、稀代の剣神になれる能力とかどう?ロマンでしょ?」



 うーん。剣か。剣はなんか違う気がするなぁ。



「じゃあ、魔法でお願いします」


「魔法?君の行く世界なら誰でも魔法を使えるよ。生活魔法レベルだけどね」


「そうなんですか?」



 てっきり【職業(ジョブ)】みたいなものがないと使えないんだと思ってた。ラノベの読みすぎだな。



「特別な能力がなくても、理論さえ勉強すれば強力な魔法が使えるようになるよ」



 そうなのか。幸い、勉強は得意な方なので大丈夫だろう。となると…



「インターネット…」


「へ?」


「ネットに繋げられる能力とか無理ですか?」



 現代っ子の俺にとって、ネットは不可欠だ。生命線と言ってもいい。ネットに繋げられれば大抵の事はできるのだ。

 俺が帰宅部だったのも、早く家に帰ってオンラインゲームをしたかったからだ。おかげで友達は少なかったけどね。ぐすん。



「無理じゃないけど…そんなものでいいの?」



 よっしゃあ。



「はい、それがあれば十分です、ありがとうございます」


「お、おう…じゃあ、頑張ってね」



 神様は、まだ何か腑に落ちない顔で俺を送り出してくれた。体が淡い光に包まれていく。

 と思った次の瞬間、閃光が走った。たまらず目を瞑る。



 ―――恐る恐る目を開けると、俺は森の中に寝そべっていた。

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