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チェスター戦の終わりよ評価

遅くなりました

エルザの魔力弾がチェスターに向けて飛来する。

チェスターは転がりながら避けるとすぐに体勢を立て直してエルザに向けて疾走する。

魔力を乗せた手刀をエルザに放つが、エルザはギリギリでかわしながらチェスターの手首を掴み、一気に捻り上げた。

「いだだだだだだぁあああああああああああああああああああああああ!!」

チェスターが膝を着きながら、痛さのせいで徐々にエビ反りになっていく。

そんなチェスターをエルザは冷めた眼で見つめながら、

「……これ以上やっていても意味がありませんね」

と言った。

「うぐぐぅうぐぐぐ!それはどういう意味だい?僕はまだやれるよ?」

「…………」

そんなことを言うチェスターに対して、エルザは冷ややかに一瞥すると、捻り上げていた手を放すと、チェスターから距離を取った。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、……どうしたんだい?」

「そんな状態でまだやるんですか?相手との力量をちゃんと把握するのも大切ですよ?」

「力量を把握する?そんなものはちゃんと把握しているよ」

「把握していないからいっているのです!」

怒りで顔が赤くなりながら風魔法で斬撃を放った。

「そんなに怒ると綺麗な顔が崩れるぞ!」

体を投げ出しながら避けると、地面に落ちていた柄だけになっている剣を拾うとエルザに向けて投擲した。

それを半身になって余裕をもって避ける。

「もらい!」

「言わなければですけど」

攻撃をやんだ一瞬足払いを仕掛けてくるチェスター。それを上から押さえつけるように止めるエルザ。

押さえつけられた脚の痛みに顔を歪める。

その隙を見逃さずにチェスターの腹に爪先をめり込ませるエルザ。

それによりボールのように飛んでいくチェスター。

「うっ、げぇえええ……えっ、げほっ……げほっ、げほっ……」

どうやら当たりどころが鳩尾だったみたいで盛大に吐いている。

「ざまぁないですね。これでもまだやるんですか?」

「…………」

痛みと情けなさと不甲斐なさでうずくまり、呼吸を整えていた。

「なにも話せないですか、それとも話さないのか。どちらでもいいですが、私がここから攻撃することはありません。立つまで待っています。ですが、覚悟はしてください。立ち上がったのならばまた立ち上がれなくしてあげますから」

エルザが軽めに威圧しながらチェスターに宣言する。それはエルザがギブアップをすることはなく、チェスターからギブアップを宣言するまで何度でもひざまづかせるということだった。

「それ、は、怖い……ですね、げほっげほっ!……でもですね」

チェスターはふらふらとしながらも立ち上がり、エルザを見据えながら言った。

「ここまで舞台を整えて、痛いのが怖いからやめますなんて言えないんですよ。プライドでも、矜持でもね」

「…………そうですか。その点にかんしては見習えますが、そこまで言うのならわかりました。こちらも手加減せずにやらせてもらいます」

言葉が終わる前にチェスターに近づいたエルザはアッパーを決めると、浮いて無防備になっている腹に正拳突きを叩き込んだ。

「がっ……ぐぼぉお!……おぇえええええ……」

胃酸が込み上げてきて蹲るチェスター。

「それで攻撃が止むと思っているのですか?」

「あぁ……えぇええ? ぐほっ!?」

エルザの声に顔を上げたチェスターの顔面に蹴りが入り仰向けに倒れた。

「うっ、ぐぅうううう……」

「……もう落ちてください」

もうチェスターに興味をなくしているエルザは光の球を手のひらに作るとチェスターに放り投げた。

……………………ボグアァアアアアアアアアアアんんんんんんんん!!

球がチェスターに触れると盛大な爆発がしょうじて、光がチェスターを包んでいく。

光の球を投げたエルザは、光の球が手を離れた瞬間に後方に瞬動で移動すると、障壁を展開した。

障壁を展開した瞬間に爆発がおきる。

エルザは難なく爆発を防いだ。

煙の中から黒焦げになりながらも、かろうじて障壁を展開していたチェスターが出てきた。

「かっ、ぁっかぁあ……ああ」

吐息を漏らすように声を発したチェスターは、障壁が消え去り動かなくなってしまった。

「……審判!」

エルザが審判を呼ぶと、審判は咳き込みながら近づいていくと、チェスターの容態を確認して、立ち上がると、

「勝者エルザ・フォン・スカーレット!」

その言葉を聞き終わる前にエルザは踵を返して立ち去っていった。

そのあまりにも対照的な姿に会場は唖然とする。

それもそうだろう、立ち去る方は最初攻撃されまくっていて避けるのに手一杯だったはずなのに、最後は果敢に攻撃して、たった数撃で相手を戦闘不能にしており、しかも無傷。

もう片方は、果敢に攻撃し続けていて、その動きは八百長とはほど遠い本気で、不意打ちもしていた。傍目から見たら王を守る近衛騎士と見間違えるほどには。でも相手から攻撃され出したら一瞬で終わってしまった。姿はボロボロの黒焦げになっている。

これほどまでに勝ち負けがはっきりした戦いがわかるものはない。

さっきまでの戦いは接戦に思えていたのだ。だがそれはアルフェーナとクルサが、観客にはそう見えるように手加減していたからだ。実際にはコポルサもスラリアも力量の差を感じて打ちのめされているんだがな。

でもエルザはそうやらなかった。自身の実力を遺憾無く発揮してチェスターを圧倒したのだから。

そして例え王族とはいえ、容赦なく叩きのめすいうことがはっきりさせたエルザだった。


それでは今回の小説ざっと紹介コーナーです。

『異世界はスマートフォンとともに。』第三巻の上編についてです。

イーシェンに移動した冬夜達。八重の実家に行くことになり、着くなりそこで八重の父が合戦に行ったということがわかった。合戦に行くことにした冬夜達。そこで冬夜がまたもやいろいろしでかす。

この後は書籍、電子書籍を購入してください。

それではまた次回に。

ではでは~

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