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相対する両者

遅くなりました

「やぁやぁやぁやぁ!遅かったじゃないか!てっきり逃げたのかと思ったよ」

「時間まで後少しあります。それに女性というものは準備に時間がかかるものです。それくらい考量にいれないとぃぃ男とは到底言えませんね」

チェスターの煽りを更に煽ってかえすアルフェーナ。

「減らず口を」

「ふふっ」

どちらも一歩も引かない。

「まぁいい。それよりもお前達の最後の仲間はその礼儀知らずか」

「どもー」

礼儀知らずと言われても何も気にしないクルサ。

「そちらもおもしろいメンバーですわね」

「そうだろう。あの場で用意し最高のメンバーだ!」

チェスターがそう言うと、後ろにいた二人の男性が前に出てきた。

「はじめましてお嬢様方」

「この度あなた様方のお相手を勤める」


「騎士団副団長コポルサ・フィン・ポルポーサです」

「宮廷魔法師団副師団長スラリア・フィン・ギルギリネンです」

どちらもこの国のナンバー2に位置する者達だった。

「…………」

「おや?卑怯だとでも言うのかい?でも仕方がない、君が()()()と言ったのだ。当然これはアリですよね?」

「…………」

「はあー」

エルザは無言で、クルサはため息をつくことで答えた。そしてアルフェーナは、

「想定通り過ぎてつまらない」

もうがっかりという顔を隠そうともせず、女性としてしてはいけないような顔をしていた。

「……我々ではお嫌でしたか?」

コポルサが目尻を引くつかせながら、なんとか笑顔を保ちながら聞いてきた。

「嫌というか……役不足?」

「っ……それはどういう意味でしょうか」

「いやいやそのまんまの意味よ。役不足、実力が足りないってことよ」

「「…………」」

ここまではっきりと言われると思ってなかったのか、それともそんなことを言われると思ってなかったのか、コポルサとスラリアは黙り込み、激しい怒りを眼を込めて睨みつけてきた。

「それでは、そなたが思っていた最高のメンバーとはなんだったのだ?」

ここでチェスターが間に入ってきた。

「そんなの決まっているじゃないですか」

アルフェーナが嘲るように言った。

「騎士団の副団長、魔法師団の副師団長なんかじゃなくて、騎士団団長、魔法師団師団長を連れてきてほしかったわね」

衝撃的なことを言ったアルフェーナにチェスター達は怒るを通り越して呆けてしまった。

「まぁ今上げたお二人は流石に礼節を持っているので提案されたとしても断ると思います」

「なら……」

「それならそこにいる二人を一人と言って、国王陛下くらい入れればいいじゃないですか」

アルフェーナがまたしてもとんでもないことを言い出した。

「それは流石に……」

「それくらいの事を出来ないとなににも勝てないですよ?」

「「は?」」

アルフェーナの言葉にコポルサとスラリアが怒りの声をあげた。

それもそうだろう、アルフェーナの言葉をそのまま解釈すると、

「我々が相手だとしても勝てるという事ですかな?」

「これでも騎士団、魔法師団のナンバー2なのですがね?」

二人が言っているのはもっとものことだ。実力主義の騎士団と魔法師団で副長を勤めているのが実力の現れ、だがそれを知っていてなお一挙した。

「だからこそやる意味がないのよ。ナンバー2で満足しているようなやつに私達が負けるわけないでしょう?」

「「…………」」

アルフェーナの発言で完全にキレてしまったようで眼が座った。

「もうー、そんなに挑発しまくってどうするのよ。こっちが大変になるんだから止めてよね」

クルサが首に手を当てながら困ったように呟く。でもその声色は落ち着いていて、微塵も緊張をしていなかった。

「そうですよ?私は何度も会っているので申し訳なささが募ります」

エルザも頭に手を当てて俯きがちになっていた。それでも顔は強張っているけど、緊張は無さそうだ。

「あちゃー」

後ろでそれを見ていたブレンナがエルザ以上に頭を抱えこんでしまった。

「エルザっ!」

エルザの物言いに流石にチェスターもキレかけるけど、それを言う前に、

「別にこれくらいいいではありませんか。私はただ言われたことしか出来ない操り人形ではありません。エルザ・ボエルナルトという一人の人間なのです!」

エルザは堂々とチェスターに宣言した。その眼は決意の光ギラギラに輝いている。

「くっ……」

いきなりそのようなことと、そのような眼を向けられたチェスターは後ろにたたらを踏んだ。

「…………早く始めましょう。この後にもまだイベントはあるんだから」

そう言い残してアルフェーナが修練場の中央に向かう。それに続いてクルサとエルザも中央に向かう。

ブレンナ達は修練場の端に移動した。

「?…貴女方は客席に向かわれないのですか?そこにいては危ないですよ?」

コポルサがブレンナ達に客席に向かうように進めた。というのも、客席には防御魔法が展開されているので魔法が飛んでいったとしても安心なのだが、

「いえ、(わたくし)達はここで大丈夫です。それにどこにいようと対して意味がありません」

「?それはどういうことですか?」

ブレンナの言葉を問いただそうとしていると、そこで中央に向かっていたチェスターに呼ばれたので、渋々引き下がっていた。

そして中央に主役の面々が揃うと、特等席にいた国王がエントランスに乗り出しながら話し出した。

「皆のもの!急なことであるが集まってくれたことに感謝する。ポルポーサ卿もギルギリネン卿もチェスターに力を貸してくれたことに感謝する。そして!……愚かにも戦いを挑んだ少女達にも惜しみ無い拍手を!」

国王がそう言うと、散発的にではあるが拍手が起こった。でも大概は拍手をしなかった。

それに国王の言い分では、

「まるでアタシ等が負けるみたいだな」

「実際そうなるとあいつは、あいつらはそう確信しているんでしょ?なんでかしらないけど」

そんな会話をアルフェーナとクルサがしていると、

「そして、万が一彼女達が勝つようなことがあれば……願いをなんでも叶えてやろう」

その衝撃的なことを発言に修練場全体がざんめいた。

「陛下!またそのような……」

「そのようなことを言って、叶えられなければどうするのですか!」

「我々三人は関与しませんからね!」

王妃、騎士団団長、魔法師団師団長の三人が口々に無責任なことを言った国王に詰め寄りながら捲し立てる。

「そんなことはなってから決めるわ!それよりもギャラリーが待っておるのだ、早く始めようではないか!」

これ以上説教されたくなかったのか、さっさと話を進めようとする国王。

「それでは先鋒前え!」

そうして先鋒戦が始まった。


今回の小説ざっと紹介コーナー

『異世界はスマートフォンとともに。』第二巻をかいつまんだ話します。

婚約者が出来た望月冬夜、それからも家を貰い、旅に出て、黒龍と戦い、獣王国につき、国王と戦いとハチャメチャに過ごしています。

この後は電子書籍、書籍を購入、もしくは

Blu-ray、DVDを購入してください。

ではまた今度

ではでは~

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