死刑と地下道
遅くなりました
「これより!王城襲撃及び第二王女殿下殺害の罪によりここに入る者達を斬首する!」
王都の広場に櫓が立てられ、その上に騎士と頭に袋を被された数十人者男女が座らされていた。
そして広場には膨大な人だかりが出来ていて、今も罵詈雑言を投げ掛けていた。
「死ね!このクズ共が!」
「よくも王女殿下を!」
「お前らみたいなのがいるから!」
そんな民衆の後ろの方で壁に持たれながらアルフェーナ達、今回王城を襲撃したメンバーが公開処刑を眺めていた。
「いきなり姫が、死のう!等と言った時はなにを言って入るのだと思ったのですが、内容を聞いてなっとくしたわけですが、今日いきなり自分で計画した処刑を見に行こうと言い出したときには、こいつはアホなのでは?と本気で思ったものです」
「あははっ!ゴメンゴメンって、でもちゃんとなってるかなって気になるじゃん」
「そうですが……それでしたらフードを被るなりしていればいいじゃないですか」
「そんなの自分が怪しいですって教えているもんじゃん。だからなるべく後ろの方で堂々としていたほうがいいの」
「そういうものですかね」
アルフェーナの言葉に肩を落とすセルネ。
そんなセルネを両隣のアルフェーナとミーゼが肩を抱いて慰める。
「まぁまぁいいじゃねぇかセルネ。姫がやることはいつもキテレツだ。いちいち反応してらんねぇよ。それに今回は英断だった思うぜ」
「そうですね。襲撃時の犠牲者は新人のみ、今あそこに入るのは新人の中でこちらの情報を売っている奴等のみですからね。痛手以上に整理出来てよかったです」
セルネの言葉に集まった面々が頷く。
「中堅にいなかったのが幸いだったわ。新人だから対して重要な情報を知らないからね」
「それなんですが、あいつらが今俺達の事を言ったら不味くないんすか?」
ゼンドルがなにげなしに聞く。でもその問いにアルフェーナ、セルネ、ミーゼの三人は深くため息を着いた。
「ゼンドル、それはここに来る前に説明したでしょう」
「またなにも聞かずに他の事を考えていましたね。それもどうせ今日の飲みについて」
「ゼンドルに隠れているけどクラムもどうせ忘れていたでしょ?横で知ってましたよ的な顔してないで」
「「すんません」」
「もう一度説明するね。まずあいつらはここに私達が入ることを知りません。それに気が付いたとしても、しゃべる前に死ぬ呪いをかけているから大丈夫。その呪いを解除されていて言いそうでも、私達とは別に狙撃手を配置しているから、言葉足らず終わらせられる」
「優しそうでえげつないことをしますねお嬢」
「まだこれくらい軽い方よ。えげつないところはもっとえげつないのよ」
そんな風に会話をしていると処刑が終わりそうになっていた。最後はアルフェーナの影武者として送られたやつが喚き散らしていた。
こいつは作戦前にアルフェーナに対して愚痴を言っていた新人グループのリーダーをしていたやつだ。なんと新人の中でも強いのでそれなりの情報を与えていたのを売買していた。
「何で俺がこんなことになっているんだよ!やっとここまで来て!これからってときにあの野郎……あの野郎どものせいで俺がこんな目に遭っているんだ!おかしいだろ!」
「お嬢、誰かがバックに入るって言っているようなもんですけど」
「大丈夫よ。そこら辺には手を回しているから」
そうこうしていると、喚いていた男の首が切断されていた。
「なにも聞かれずに首が飛ばされましたね」
「そりゃそうよ。ああいうタイプは自分の命のためならすぐに何でもを売るもんよ。そんなやつがいままで私達の事を漏らさないわけがない。言えないとしても抜け穴を探す。でもそう言うのは信じられなきゃ意味がない。だから信じさせないように手を回せばいい」
「具体的には?」
「こちらの間者を紛れ込ませようと思ったけどやめたわ。こんなことのために危なすぎる橋を渡らせれないし、失いたくない。だから軽めの思い込みをさせた」
「思い込みですかい?」
「えぇ、セルネとミーゼの部隊を使って尋問官の周りに噂を広めて、直接耳にして、そうかもしれないということを刷り込んだ。三ヶ月前から」
「!…三ヶ月前からですかい!?そりゃ何で」
「あいつらが部隊に入ったのが三ヶ月前からだったから」
「はぁ、もともとこうするつもりだったって訳ですかい」
「えぇ、下部組織時代から素行と手癖の悪さはなおらなかったし、部隊に入る前に騎士の奴等と親しげに会話をするのが目撃されていたからね。絶対に情報を売るって思っていたから、さっさと処分出来るようにしていたの」
「納得です。おっと、話している間にもう終わったようですよ」
見ると最後のリーダー君が首を切り飛ばされた瞬間、大歓声に包まれる広場。今回の処刑はこのまま片付けず、数日さらしたままになる。王族殺しなので本来はもっと拷問じみた処刑方法になるのだが、他の王族からの今すぐの処刑が望まれたので、せめてものことでの野晒しである。
「終わったなら、人混みに紛れながらずらかりましょう」
そう言うとアルフェーナはスタスタと歩きだした。それに他の面々もついていく。
しばらくあるいてから、それぞれ別々の路地を曲がっていく。そのまま歩いては曲がりを繰り返してあらかじめ決めていた集合場所まで行く。
そこはとある空き家だった、アルフェーナ達はそれぞれ建築系や不動産系の服に着替えていたので何事もないように入っていく。
中は家具も何もないが、アルフェーナが中央で止まり、しゃがんで手を這わせると、とある一点で止まり、重力魔法を発動して手を上げると隠しスイッチが現れた。それを発動させて仕掛けが起動し、いままで何もなかった床がスライドして地下に続く階段が現れた。
「かぁ、いつ見てもここはすげぇですね。たった三日でぶち抜いたとは思えない作りでさぁ」
地下通路を歩きながらクラムがぼやく。見回す通路は半円形状で、土が向きだしなく、レンガで覆われている。これをアルフェーナたった一人でおこったのだから驚くのも当たり前だ。
「そりゃ私には魔法もあるし、それに重力魔法なんで
、こういうことをするのにうってつけなんだから、さっさと終わらせられるところはさっさと終わらせるが私の心情だからね。こういうことに人手と時間使いたくない状況だったから」
「それはいいのですが、この事を知ったのは出来た後なのがこちらを悩ませたことです。何せ繋げたのが空き家と空き家……一体どういうつもりなのか?と思ったものです。もし我々が買い取る前に買い取られていたらどうしていたのかと思いました」
「まぁ片方は買えたんだからいいじゃない」
「そうですね。片方は買えましたか・た・ほ・う・は!先程入った空き家は貴族が購入していたので手を出せませんでした。もうここは使えませんよ?」
「わかってるわよ。だから……」
そう言ってアルフェーナはどこから出したのか、地図を壁に広げた。
「これは……」
「地図よ……えっとね、こことここ、それで今ここね」
アルフェーナは地図にチェックをつけていく。
「現在地がここで、他のチェックが入り口がある家よ。現在地がちょうど真ん中なの。だからここからは通路を増やして色々なところに行けるように広げていってほしいの」
『いやいやいやいやいやいやいやいや!そんなの出来ないですから!』
アルフェーナ以外の全員が首を高速で振って否定した。
小説ざっと紹介コーナー。
『無職転生』第十巻中編についてです。
ルーデウスは披露宴について考える。その間シルフィエットは嬉しそうにしていた。
そんな時シルフィエットの祖母にエリナリーゼが該当することがわかり。
この後は電子書籍と書籍を購入お願いします。
それではまた次回に
ではでは~




