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高潔騎士団襲撃

頑張ってます

「敵襲!敵襲だ!」

太陽がてっぺんにある真っ昼間に王都にある【高潔騎士団】の支部が襲撃されていた。

襲撃で周りの建物は黒煙が上がり、辺りには騎士団員が死屍累々と転がっていた。それ以外にも倒れているのはゴロツキ風の男達。

【竜帝】の下部組織の団員達だ。ここを攻めこんでいるのはゼンドルとグラムの『竜牙師団』、『竜爪師団』なので苛烈を極め、【高潔騎士団】も支部とはいえ王都にある重要拠点。それを襲撃されてやすやすと壊滅されたのでは面目が立たない。

「おらおら潰せ潰せ!」

「怯むな!世界の異分子を残らず排除するのだ!騎士団の名誉にかけて!」

『騎士団の名誉にかけて!』

ゼンドル達と【高潔騎士団】のぶつかり合いが激しくなる。

ゼンドルとグラムが数人を一変に薙ぎ払いながら進むなか、騎士団は数人一組で確実に仕留めていった。戦闘は拮抗しながらも着実に人数が減っていった。

「ゼンドル!このままお嬢にいただいた部下共を減らすのは忍びねぇ」

「で?どうするってんだ?」

「なに、簡単なことだ。部下を下がらせて俺達だけで短期決戦だ!」

「なるほど!わかりやすくていいな!てめぇら下がれ!お嬢が悲しむから俺とグラムが決める!新参共を下がらせろ!」

『おう!』

古参の部下が新参の血気盛んな奴らを襟首掴んで下がらせて、ゼンドルとグラムが得物を手に前に出る。

「バカが二人出てきたぞ!奴らは厄介だ、確実に殺す!」

『おう!』

騎士団が半円状に展開してゼンドルとグラムを囲む。

二人はそれを背中合わせになって構えて待つ。

『…………』

少しの間沈黙が流れる。

先に動いたのは……騎士団だった。

『でやぁああああああああああああああああああ!』

それを十分に引き付けたゼンドルとグラムはそれぞれの得物を思いっきり振り抜いた。

「「おらぁあああああああああああああああああああ!」」

二人に近かった騎士団員が吹き飛ばされ、両断されて地に伏せる。

「いくぞらぁあああああああああああああああああああああ!」

「けちらしてやらぁああああああああああああああああああ!」

二人の一撃によって戦意が低下して数歩下がったところに雄叫びを上げて突撃する二人。それを涙目になりながらも応戦する騎士団。でも腰が引いているので次々と倒されていく。

「態勢を立て直せ!一旦下がれ!行けるものから順に攻め立てろ!」

騎士団長が怒声を上げて指示を出すも、近くにいる団員はなんとか反応して自身の小隊に指示を出すも、離れているもの達には聞こえず、聞こえていても慌てているうちにゼンドルかグラムに倒されていった。

「ここで一気に押し込むぜぇ!」

「反撃なんてやらせるかよっ!」

騎士団員が武器を構えるも構えたそばから叩きのめしていく。騎士団の数は既に劣勢と呼ばれるほどには減らされていた。

「この……怪物共がぁああああああああああああああああああ!」

騎士団長の雄叫びに呼応した残りの騎士団員が一斉に躍りかかった。

「我流 破城崩し!」

「我流 鬼砕き!」

ゼンドルとグラムの一撃が粉砕した。

それにより立っている騎士団員はいなくなった。

「ぐぅ……ががぁ……く…そが……」

「まだ息があるのかよ団長さん」

既に虫の息の騎士団長を見下ろすゼンドルとグラム。

「なぜ……正義であ、る我々が…負けなければ……ならんのだ……」

「そりゃお前達が弱かったから負けたんだ」

「まぁ、これはお嬢の受け売りだけどな」

「かっ……ふざけっ……るな!……我々が、どれほ」

「そう言うの聞く時間ないからじゃあな」

そう言ってゼンドルが騎士団長の頭を潰した。

「ふぅ……やっと終わったな。さっさと次にいくぞ……おい場所を教えろ」

「はっ」

ゼンドルが何もないところに話し始めるとそこにいつの間にか黒装束の人物が立っており、懐から地図を取り出して近くの台に広げた。

黒装束の者はミーゼ率いる竜眼師団の諜報員だった。戦闘には参加しないが連絡要員として駐在している。

「現在王都にある支部はすべて壊滅、他の都市にある支部もほぼほぼ壊滅、そして姫が本部にて集まる情報を元に敵本部の割り出しを行っています。ですのでゼンドル様グラム様は残りの支部を早々に壊滅させていただきたいとのことです」

「了解した。準備も万端か?」

「はい。こちらに」

黒装束が促すとそこには魔方陣が輝いていた。これは転移の魔方陣、同じ魔方陣が設置されているところに移動できる物だ。これでゼンドル達は短時間で【高潔騎士団】の支部を壊滅させていったのだ。

ゼンドル達が次の支部に向かうなか、【竜帝】本部ではミーゼ率いる竜眼師団が転移魔法陣をひっきりなしに行き来しており、会議室に報告を逐一おこない、部屋の中央で地図とにらめっこしているアルフェーナが指示を飛ばしてまた向かうを繰り返していた。

そんなアルフェーナだが指示を出す(かたわ)ら……いや指示が傍らで広げられた地図を凝視しながら、小声でぶつぶつと考え事を声に出していた。地図には赤のバッテンが多数つけられていた。

「いままで潰した支部はこれ全部。でもどこの支部にも本部に関する情報がない。支部長のみに伝えられているのかな?でも支部長誰の記憶にもそれがない。どうゆうことだ?」

アルフェーナは思考する。それも思考系の魔法を倍々に使用して体感時間をゆっくりに、演算系も併用していき、数秒が数時間に思えるほどにしていた。

そんなことをしていると脳に多大な負荷をかけていた。脳がズキズキと痛み、眼が充血してきていた。

「…………ふぅー。どうなっているの?どんなに考えても答えにたどり着かない。まるで答えだけが抜け落ちているような…………前提が違う?……となると探る、追うべきは支部長ではない?ミーゼ!」

「はい」

「支部長以外の調査結果ってある?」

「一応支部長以下副支部長、経理、何人かに絞った団員の調査結果がございますが」

「大至急持ってきて」

ミーゼは部下に資料を急ぎて持ってきてもらい、アルフェーナはそれを開き読み進めた。

「違う……違う……これも……これも……どれか一つは……あった!」

アルフェーナはとある団員の記述に声を上げた。

「姫、このものが何か?」

「多分だけどこいつが本部所属の団員よ」

アルフェーナの予想外の言葉にセルネとミーゼが眼を見開く。

「姫、お言葉ですがこいつの行動に違和感はないと思われますが」

「はい、経歴も近衛兵所属、王城に出入りしても何ら問題ないかと」

ミーゼとセルネが疑問を投げ掛ける。

「そうね、近衛兵だから王城に出入りしても問題ない、なら騎士団内で()()()()()()()()()()?」

「「っ!!?」」

アルフェーナが言ったことになぜその事に気がつけなかったのかと驚く二人。

調査で【高潔騎士団】は団長クラスや上位クラスになると貴族や騎士団所属の者が締め、他団員は元下位冒険者や平民で構成されている。そんな中に騎士団、それも王城の近衛兵がいるなんて有り得るわけがないのだ。

「つまりこいつは【高潔騎士団】本部所属であり、本部は王城にある、もしくは【高潔騎士団】総団長が王城にいるということよ」

「ですがそうなると厄介ですよ。そもそも王城に潜入することがこんなんですし、もし潜入出来たとしても奴らを探し、総団長を見つけるなんて至難の技です。走行している間にこちらが潰されるかもしれません」

セルネが言ったことはもっともだった。どれだけアルフェーナが強く、公爵家令嬢だとしても国家権力、王族には勝つなどそんなことは無理なのだから。

「……本当は本部潰したいけど今回は支部全ての壊滅で終らせるのが引き際なのかしらね」

「それが妥当だと思われますが……よろしいのですか?本部を残しておいては後々に報復の恐れが」

「えぇそうね」

セルネに被せるようにアルフェーナが言う。そして口角を上げて不適に笑う。

「それは本部が残っていたらの話よ?」

「それはどういう」

セルネが質問する前にアルフェーナはミーゼに指示を出す。

「ミーゼ、精鋭三人を伴って王城に調査に行きなさい。見つからず、死なずが絶対条件。見つけるものは本部がある部屋と書類が置いてある場所」

「……了解ですわ。かなり無茶な命令ですが、必ず成し遂げて見せます」

「頼んだわよ」

「はい!」

ミーゼはそのまま部屋を出ていった。

「何をするつもりですか?」

「それは後のお楽しみ。気長に待ちなさい」

そう言うと、いままで立ちっぱなしだったアルフェーナが背もたれにもたれかかるように座って、深く息を吐いた。


さぁ今回の小説ざっと紹介コーナー

『無職転生』第九巻についてです。

クリフはルーデウスといろいろあった。ルーデウスはクリフといろいろあった。

ルーデウスは魔王といろいろあった。

ルーデウスはいろいろあっていろいろあった。

次回前編です。よろしくです。

ではでは~

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