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合宿と暗躍の日々

今年もよろしくお願いします。

それから目まぐるしく時間が過ぎていった。

クルサ達は自分達に浮き彫りになった弱点克服や仲間内でのカバーの仕方を試していった。それをベレンナやプラート相手に試して、また改良するを繰り返した。

試す中でもクルサとジシットの力任せコンビは改良もなにも、力任せでカバーが基本姿勢なので周りへの被害が毎回毎回広がっていく。

「いい加減周りへの被害を考えなさい」

とうとうベレンナに叱られた。声を上げずに淡々と喋られた。

「「すみませんでした」」

流石に悪いのと、ベレンナの凄みに気圧され素直に謝った。

そんなふうに合宿をすごしていったクルサ達だったが、別行動をしていたアルフェーナだったが、アルフェーナの姿は王都にあった。

別に合宿をサボっているわけではない。【竜帝】が所有している商会の店舗に来ていた。

チリンチリンとベルを鳴らして入る。入った瞬間から店舗内から鋭い視線が注がれる。

「……すまないね嬢ちゃん。まだ開店前で準備中なんだわ。お引き取りしてもらっていいかい?」

アルフェーナを見下ろすほどの大男が近づき凄みながら言う。

「それは困るわね、私はセルネに呼ばれてきたんだけど?」

その言葉に緊張が走る。全員が顔を見合わせ出して、一人が急いで確認に走る。大男も突然の発言に驚き汗を流しながら数歩下がる。

「セルネ……さんに、ですか?……失礼ですがお名前は?」

「……言わないとダメ?」

「…………滅相もございません」

大男が顔を真っ青にしてガクガクと震え出した。

アルフェーナが大男をからかっていると店の奥からセルネがやって来た。

「お待たせいたしましたお嬢さま。どうぞこちらに」

「えぇありがとう……あまり思い詰めないでね?」

アルフェーナが固まってしまった大男の肩を叩きながら労った。

奥に通らされたアルフェーナがソファーに座ると、向かい側にセルネも腰かけた。

「それで、どうしたのセルネ」

アルフェーナは昨日の今日でセルネに呼ばれていたのだ。

「お嬢さま、申し訳ありません。わざわざお越しいただいて、実はですね、昨日言われていたことを今日から始めようと思っていたのですが、相手側に先を越されて、更に被害が甚大になってしまいました」

「どういうことか教えて?」

セルネが昨日の事をかいつまんで教えてくれた。

アルフェーナの指示を聞いたセルネ達はすぐさま王都に戻り指示を事項しようとしたのだが、その前に悪い報告が上がってきた。なんと相手側のちょっかいが完全な攻撃へ、それも徹底に叩きのめす方向になったらしい。

こちらの資金源、竜翼商会(りゅうよくしょうかい)の傘下店が一日の間に三店舗潰されたようだ。アルフェーナに報告されていたちょっかいを出されていたのがこの店舗だったのだが、今日のはちょっかいを通り越してただの破壊だったらしい。そのせいで常連でなんとか回っていたのが、その件で常連も途絶えたらしい。

「そのせいで三店舗の家族が路頭に迷いかけたのですが、我々のせいでもあるので現在保護しています。ですが、この分ですとこれからもっと増えていくものかと」

「わかっているわ」

腕を組んで眼を閉じ押し黙るアルフェーナ。でもその額には薄く青筋が浮かびかけていた。

「……こちらの工作はこれからするのよね」

「何店舗かは元々攻撃しようと思っていましたのですぐにでも可能ですが、他はまだ無理かと」

「そう…………すぐにでも集められるゴロツキ共はどれくらいいる」

「すぐですと……百かと」

「ならそいつらを一番大きい店舗にぶつけなさい。殺されたって構わないから」

「わかりました。でしたら決行日は明日にいたしますか?」

「えぇ、あと()()()()()()()()向かわせなさい」

「わかりました」

それから二人はもう少し作戦を練ったあと、アルフェーナは別荘に帰っていった。

次の日はアルフェーナも混じって訓練を行った。アルフェーナ以外は昨日と同じく苦手の克服を、アルフェーナは全体を見ながらアドバイスをしていった。その間もアルフェーナは様々な魔法を常時発動させていて、それで蝶、蜂、小鳥、魚、クラゲ、といった感じの生き物を空中で漂わせていた。当然見えないところでも動かし、誰にも当てない、そんな神業をやり続けていた。

「相変わらずハチャメチャなことを平然として。プライド高い奴が見たら、ペテンだ!て叫ぶわよ?」

「そういう奴には言わせておけばいいのよ。努力しないやつは叫ぶしか能がないんだから」

「ハイハイ」

アルフェーナのいつもの物言いに呆れながらも同意したように頷くクルサ。

「私はまた数日したら少しだけいなくなるけど、それまでにやっておきたいことある?」

「そうねぇ……軽めの模擬戦を数こなしたいと思うけどどうかな?」

「まぁいいと思うわ……でも変な癖がつく前にやめるけど」

「それでいいよ」

「なら明日から始めるわよ。今日はもう切り上げて対策でもでも練らせるわ」

「了解。みんな集合!」

クルサが号令をかけると全員が駆け足で集まってきた。

「今日は訓練修了!明日からアルが模擬戦してくれることになったから、準備万端、作戦立案して明日に備えて。明日に支障がなければ訓練をこのまま続けてもいいから、いい!」

『了解しました!』

「解散!」

クルサの号令で各々が明日に向けて動き出す。ある者はさっきまで訓練していたところに戻り、ある者は友人に声をかけて相談したり、ある者は屋敷に向けて歩いていき、ある者はメイドに頼み事をしにいったりと様々だった。

「アルはどうするの?」

そんななかアルフェーナは森に歩いていこうとしてクルサに呼び止められた。

「私はただの調整よ。森を抜けたところに湖があるからそこにいくわ」

「う~んそっか……ならこの付近に火山、もしくは普通より熱がある場所ってわかる?」

「そうね……ここから南東にまっすく向かうと溶岩が湧き出ている場所があるけど、かなり遠いよ?」

「ならそこで!まっすぐでしょ?なら……あっちかな?」

「反対。回れ右していけばいいよ」

「はい……うっしゃいくぜ!」

そう言うとクルサは障害物をなぎ倒しながら土煙を上げて走り去っていった。

「はぁ……直すの面倒なんだけど」

そう言いながらアルフェーナが倒れた木々を魔法で浮かせて元の位置に戻すと治癒魔法で生命活動を活発化させた。

そうして微妙にくっついた感じまで持っていったアルフェーナはそこで止めて屋敷中に入っていった。

「あぁお風呂入りにいこうかな」

そう言って浴場に向かうとすでに中から人の笑い声が聞こえてきた。気にせずに浴場に入っていくとそこにはポナームとミーナとミグナットの仲良し三人がキャッキャッと楽しそうにしていた。

「あっ、アルフェーナ様お疲れ様です」

「「お疲れ様です!」」

いち早く気がついたミグナットが挨拶するとポナームとミーナも挨拶してきた。

「えぇお疲れ様。あまり浴槽では暴れないでね?そんなことで明日まで疲労を残しておくなんて事がないようにね」

「「「はーい」」」

それからアルフェーナも体を洗ったのち湯船にゆっくりと浸かった。

「ふぅ」

「「「…………」」」

やっぱりその姿に同性でも見とれてしまう三人。

「そろそろなんとかならないのそれ?」

流石のアルフェーナも呆れ顔になっていた。

「「「どうにもならないです!色気を押さえてほしいですけど……やっぱりそのままがいいです!」」」

その回答にため息が漏れる。

「もういいわ。好きにして」

それからアルフェーナとミグナットとミーゼとポナームは長時間入ったあと部屋に戻った。



今年始めの小説ざっと紹介コーナーのお時間です。

今回は『無職転生』第七巻の後編についてです。

とあることが起きてすれ違ってしまったルーデウスとサラ。荒れたルーデウスは酒場で酒に酔っていた。そこに因縁のゾルダートがやってきていつものように茶化してきた。いつもなら流すルーデウスだけど今回だけは出来ずに殴りかかる。

この後は本編を書籍、電子書籍をお買いあげください。

今年も頑張るのでよろしくお願いします。

ではでは~

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