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エルザVSブレンナ

遅くなりました

「「はぁあああああああああああ!」」

ジシットとセール、クルサとベレンナの戦闘が終わった時、森の中では二人の女性が激しい魔法の撃ち合いを行っていた。エルザとブレンナだ。

エルザは両手に同種の魔法だけど違う魔法、風の球体と風の槍を展開していて、ブレンナは石弾を回りに何個も浮遊させてそれを打ち出していた。

ブレンナが石弾を打ち、それをエルザが風の球体と槍で破壊、攻撃や止んだらエルザが打つを繰り返していた。

どちらも使っているのは初級魔法なのだが、魔力を込めているので中級並み込めているので二人の回りは嵐が吹き荒れているかのような状態になっていた。

「やはりすごいですねブレンナ様」

「それはこっちのセリフよエルザ。両手に別々の魔法なんて芸当誰もやらないわよ?」

「…………」

エルザが何とも言えない顔をする。

「でもここからはギアをあげますわ!」

ブレンナがそう宣言して魔力を膨れあげた。それに呼応してエルザも身構えて魔力を上げた。

「本気で来てエルザ。そうしないと……死ぬよ」

「っ!!」

ブレンナは覚悟を決めた顔になり、その場で手刀を振るった。それを半身になって避けるエルザ。避けた後方の木の枝が切断された。

「固有……魔法!」

「えぇ私の家系の魔法、切断魔法ですわ」

「なんて凶悪!」

切断面を見て戦慄に顔を歪めるエルザ。

「でも負けない!風よ切り裂け、《エアブレード》」

「来なさい!切断せよ、《ギロチン》」

もう一度手刀を思いっきり振るった。それに合わせるようにエルザが風の刃が放たれた。でも風の刃を意図も容易く切り裂くと弱まらずに接近する《ギロチン》、今度は横に大きく飛んでかわすエルザ。

そこに間髪いれずに《ギロチン》を連打するベレンナ。でもエルザも避けてばかりでなく、見えないがベレンナの手の動きで軌道を読んでそこに魔法を当てまくっていった。

「はっ!はっ!はっ!はっ!」

「くぅ……せいっ!」

一見何も意味ないことを続けているようにも見えるがエルザは活路見いだそうとしていた。

(これもダメ……今度はこれ……ダメ……ダメ……ダメ……ダメ……ダメ)

エルザはどれだけやればベレンナの魔法を破れるのかを探っていた。

「ならこれだけ!」

「うそっ!」

何度目かの激突でとうとうエルザの魔法がブレンナの魔法を打ち破った。

エルザが放った風の砲弾がブレンナの魔法を粉砕してブレンナに突き進む。それをブレンナは魔法を重ねて打って相殺した。

「さすがねエルザ。まさかこれを破るなんて思っても見なかったわ。まだまだ訓練が足りないみたい。破られるなんて両親以外にアルフェーナ様とクルサ様だけなのよ?」

「やはりあの方がたはすごいですね」

いままで魔法をくらっていたエルザだからわかる、その威力が、その驚異がわかる。だからこそそれを破った二人がどれだけ凄かったのか。

「でも私にももうそれは効きません」

「確かに……()()()()()()()()()()()

「え?初級?」

ブレンナが言ったことに呆けるエルザ。

「そう、(わたくし)の固有魔法の中でもこの魔法は初級に位置します。ちなみにあの方がたは上級を初見で破って見せましたよ」

さらなる驚愕に包まれていた。これよりも強い魔法が何個もあるのかと言うことに。

「まぁ今回は中級と上級は使いません。殺生能力が高すぎるので……これで押し通させていただきます!」

「くっ!」

ブレンナが魔法を放ってきた。でも今度は数本だけでなく、幾重にも重なった魔法で、威力でなく数、面で制圧してきた。

エルザは迎撃することが不可能だとわかったエルザは横に大きく飛んで避けた。転がりながらブレンナの様子を確認した。

ブレンナは腕を振り上げている最中だった。

(また来る!)

エルザは立つこともしないでさらに転がった。その後ろをベレンナの魔法が通りすぎた。

(態勢を立て直せない!?)

それからもエルザは立ち上がることしないで避けることに専念した。かなり苦境にたたされているのだが、それはベレンナも同じだった。

ベレンナが使っている魔法は初級であるのだが殺生能力がある、どれだけ威力を落としてもそれは変わらない。それをするために作られた固有魔法なのだから。なのでベレンナは縦でしか魔法を放っていない。横でやってしまうとエルザが避けれない、殺してしまうかもしれない、だからベレンナも行き詰まっていた。

(ベレンナ様も行き詰まっているんだ!ならどこかに逆転の目処かある!)

そこからエルザは転がりながらも緩急をつけたり、転がりかたを変えたり、魔法で風を起こして砂煙をあげたりなどと工夫をしていた。それはベレンナもそうだった。わかりにくいが徐々に徐々に角度をつけていた。

「これなら……これなら……これなら……これなら……」

ベレンナはかなり慎重にやっていた、エルザと同時に工夫を始めたのでなかなか思いきりがなかなか出来ないでいた。

そうして悩みながらやっているとベレンナが魔法を少し外してしまった。それを逃さないエルザはすぐさま立ち上がり魔法を展開した。

「ふぅ……ふぅ……これで仕切り直しです」

「まずったわね。殺しちゃいけないからどうするか迷ってしまったわ」

「そうですね、私も今回のルールに助けられました」

会話中もお互い油断せずに構えている。お互いいつでも撃てるように。

でも撃てない。撃ち合えばどちらが勝つかわからないから、切っ掛けを待っていた。

「「…………」」

両者の間を一陣の風が吹く。

「…………このままじゃ埒があかないわね。ねぇエルザさん、次の一撃で決着にいたしませんか?」

「いいですが、それは私に有利ではありませんか?」

エルザの発言は的を射ていた。技術、特異性を鑑みるとブレンナの方が格段に上だ。でもそれだけだ。どんなにそれらが上でもブレンナが使えるのは()()()()()()()()使()()()()。エルザが使う中級魔法にはどんなに頑張っても勝てない。だからこそエルザは疑問をぶつけた。

「そこは気にしないで、()()()()()()()()()使()()()

「!!」

ブレンナの言葉に驚くエルザ。それもそうだ、初級と中級では格が違う。それを覆す者もいるがそれは極僅な例だが、それ意外の者はどれだけ魔力を上乗せしてもその壁は壊せない。

でもブレンナも中級魔法を使ってくるのなら話しは違う、エルザにもそれを防げるかは五分五分だった。

「そうですか……ならこちらも手加減を加えるわけにはいきませんね」

「そう、来なさい!」

二人は次の瞬間一気に魔力を最高にまで高めた。

「ふぅ……我が敵を粉砕する風となれ!風の暴撃(ウインドブラスト)!」

「断裁切断せよ!《ヴォーパルギロチン》!」

エルザは高めた魔力を風の球体に納めたが、巨大だった。かなり巨大だった。五メートルは優に越えている。でもそれをエルザは放つのでなく凝縮させた。

凝縮させて、凝縮させて、さらに凝縮、凝縮凝縮凝縮させて掌大にまで凝縮させた。

それを待ちに待っていたブレンナは、エルザが放つのを待たずに魔法を放った。

これは見えないながらもさっきまで使っていた《ギロチン》とほぼほぼ同じだが大きさがこちらも小さくなっていたりする。元々首をピンポイントで狙うために産み出された魔法だからなので当然なのだが、だが首は一見無防備に見えるが一番固く守られているのでそれを突破できるだけの威力がないといけないので強くなったのだ。

当然ブレンナも首を狙って撃った、エルザはどこを狙われたのかわからなかったが殺気で首を狙われたのがわかったので、ブレンナが振るった腕と自身の首の対角線上に向けて魔法を放った。

ぶつかり合う二つの魔法、互角のせめぎ合い、譲り合わない二人。

ぶつかり合うにも魔力は必要だ、二人の額には大粒の汗が浮かんでくる。でもそうなると押し負けてくる人物がいる。

エルザだ。

エルザは元々庶民として暮らしていたという過去がある、なので幼少から貴族として魔法に打ち込んできたブレンナとは僅ながらも差があった。それにより徐々に徐々に押されていくが、それをわかっているもどうにも出来ないので悔しさに顔を歪ませるエルザ。

(このままでは負けてしまう!でもここから挽回なんて……あっ!あれなら!)

エルザは両手で魔力を送っていたのを片手にして、外した片手で別の魔法を構築し始めた。

魔法の同時使用、これはかなりの負担とリスクが起こる。まず、新たに魔法を構築させると先に発動させていた魔法が書き消えてしまうからだ。もう一つは別々の魔法を同時に使うと体の中で反発し合ってズタズタになってしまうのだ。

いい面はたった一つ、敵に絶対に勝てると言う点だけだ。拮抗する魔法同士に追加で魔法が加わればそれは強い。

でもそれは制御が出来ればの場合のみだ。

失敗すれば、発動中と発動しようとしている魔法、そして相手の魔法が自分を襲うことになるからだ。

危険なことなのだ。でも、

(でも成功させないと勝てない!)

エルザは焦るも、だけど慎重にゆっくりと魔法を構築していった。魔法のぶつかり合いでブレンナからはエルザが魔法を構築しているのは見えず、発動しようとしていたのが同系統の魔法だったのでわかられなかった。

(もう少し……もう少し……出来た!)

「風よ友の風に力を!友の追い風(フレンドブラスト)!」

「う…そ!」

いきなり強くなったエルザの魔法に押し返されるブレンナの魔法。

「くっ……ぐぅぅ!あぁあああああああ!」

でもブレンナもかなりの魔力がある。それを一気に注ぎ込んでまた拮抗し始めた。

「くぅぅあああああああああああああ!」

「はぁああああああああああああああ!」

どちらも魔力の消費がものすごい速度で進む。

でもさきにそれがなくなったのは……エルザだった。

「あぁあ……きゃぁああああああああああああああ!」

やはり二つの魔法を使うにはまだ拙く、魔力量も僅ばかり届かなかった。

弱まった風を切り裂いてブレンナの魔法がエルザに直撃する。

エルザも覚悟を決め腕を上げ痛みに備えるが一向にそれが来ない。

「?……え?」

顔を上げて見てみるとそこには障壁を張ってエルザの前に仁王立ちしているクルサがいた。

「大丈夫?エルザ」

そう言ってにかっ!と笑いかけるクルサ。そしてブレンナの魔法にデコピンをして消してしまった。

それを見てヘナヘナと座り込んでしまうエルザ。これでしまらなく幕は降りてしまった。

エルザ対ブレンナ ブレンナ勝利



さぁやってきました。小説ざっと紹介コーナーの時間です。

今回は『無職転生』第六巻の中編についてです。

シーローン王国を後にしたルーデウス達は次の目的地に向かうために、赤竜が住まう山脈の峡谷を進んでいると、向こう側から男女の二人がやって来た。すれ違う直前に話しかけられ、ルーデウスが話し始めた。その間ルーデウス以外の二人が強ばった表情で黙っていたが、滞りなく話しは終わりわかれたのだが、別れ際にある質問をされて答えると男が殺気を実らせてルーデウスに襲いかかってきた。

この後は単行本で。

ではでは~

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ブレンナが時々ベレンナになってます。
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