チーム分け
遅くなって申し訳ない!
合宿二日目になった。
「ようし今日も頑張って訓練するわよー」
屋敷の中庭に集まった面々は整列してアルフェーナを見ていた。
今は朝食を食べて少しした時間帯だ。
「今日は念話をしながらの連携をします。三人一組でチームを作って。ただしクルサにはエルザ、ジシットにはブレンナが絶対付くこと」
「「なんでっ!?」」
勝手に決められた不器用二人は抗議した。
「なんでなのよアル!私だってチームを組んだらちゃんとやるわよ!」
「そうです姉御の言うとおりです!どうして俺達だけ勝手に決められるんですか!」
そんな二人にアルフェーナはため息をつきながら理由を述べた。
「別にあなた達だけじゃなくエルザとブレンナも勝手に決められてるんだけどね。そんなに抗議するなら……まともに念話出来るようになってから言え」
最後は脅し口調で言った。
「「…………」」
最もな事を言われて黙る二人。毎回のように反論するものの毎回ちゃんとした反論されて黙る、そろそろ十八番になってきていた。
「何もないならこのまま訓練始めるからチーム組んでね」
それから少しして三人一組のチームが全員分出来た、一組残して。
「ミーナとメマ、珍しい組み合わせね。そこに私が加わって全員チームになったわね。それじゃこれから一時間上げるからそれぞれ森のなかに分散して、一時間たったら模擬戦開始。最後に残ったチームが昼食にデザートつける」
『よっしゃぁああああやってやらぁああああああああああああ!!』
まだまだデザートが大好きな年頃である。
「それと私とクルサは初級魔法しか使っちゃダメだから。あとこれはみんなにもだけど火魔法系統は使っちゃダメだから。これを守れば殺し以外ならなんでもオーケー」
ニコニコと笑いながらとんでもないことを言うアルフェーナ。それにドン引きする(当然クルサ以外)面々。
「それでは一時間後まで解散」
そう言われ各チームが散らばりなら森に入っていった。
●
「今回私は何も指示しないから」
アルフェーナの驚きの発言に固まる同じチームのミーナとメマ。少ししてから慌てながらミーナが聞きだした。
「ど、どどどどうしてでしょうか!?アルフェーナ様!そんなこと言われたとしても私達には」
「指示とかした事なんてないからうまくやることなんて出来ない」
「うまくやる必要なんてないわ」
アルフェーナはなんでもないように言った。
「初めてなんだから失敗するのは当たり前、それが当然のこと、でも失敗を恐れてそれをしようとしないことは愚かなこと。そういう人は成長することなんて出来ない。だから今回はミーナとメマで考え、指示して勝利を目指しなさい。いいわね?」
「「…………」」
さすがに何も言えなくなった二人。
「何もないなら今すぐ二人でどうするか決めなさい。早くしないと時間が無くなるわよ」
二人は慌てて話し合い始めた。
二人はああでもないこうでもないと言い合っておるなか、アルフェーナは近くの岩に腰かけて見守っていた。
(なかなかいい話し合いね。剣術のメマに魔法のミーナ、それぞれの長所と短所を上げてどうするか話しているわね。もうちょっと時間があればもっと精密に話し合えるけど、今の時間で話す内容としては無駄が多いかな。まぁこれは後々改善していけばいいかな)
アルフェーナはまるで教え子を見守るような微笑みを浮かべる。
「「っ!!」」
その微笑みを見た二人が顔をこわばらせながら顔を反らしてまた話し始めた。
でも二人は口では今回の作戦を話していたが念話ではまったく違った。
『なんなんですかあの笑みは!何か違うんですか、私達何か間違えたんですか!?』
『おおおおち落ち着きなさいミーナさん!失敗しても私達は作戦を考えるのは初めて、多少失敗しても大丈夫ですよ!』
『そうよねそうよねそうよね!』
『そうですよ!そうじゃなきゃ私が困ります!』
『私だって困りますよ!……でもだったらあの笑みは何?何か間違えたのでないならあんな獰猛な笑みは!』
『それがわからないから話し合っているんじゃないですか!』
口ではちゃんとした?話し合いになっているが念話はとんでもないテンパりで収集が着かなくなってきていた。だが口と念話で別々の事を話すということはあのアルフェーナ越えの速さで習得した。テテレテッテテ~。
まぁ当然アルフェーナも念話が飛びまくっているのは気がついてはいるがあえて入り込まないようにしていた。
「何を話しているかな?まぁこれも大事な訓練、任せてみましょう」
実際には訓練と何ら関係の無いことだが、こと念話にかんしては類を見ない上達スピードだったりする。
それから少しして話し合いが二つとも終わったようだ。
「終わりましたアルフェーナ様」
「なんとか様にはなったと思うわ」
ミーナとメマが緊張した面持ちで話し合ったことを(念話は除く)アルフェーナに話していった。
「うんうん、なんとかいい線いっているけどまぁこれからに期待かな」
「えっと?」
「ミーナ、私は今回ダメ出しはしません。何がダメだったかはこの訓練の後にゆっくり考えなさい。ではいきましょ……っとダメですね、いつもの癖で」
当然のように仕切り始めてしまったアルフェーナ。でも今回は違うとすぐに気がついて頭に手を当ててる。
「今回はミーナとメマが主役。さぁどうするの?」
振り向いたアルフェーナが二人に聞く。
いきなり振られた二人は困惑したが、顔を見あわせて意気込みながら今回の作戦をアルフェーナに話し始めた。
それから少ししてからアルフェーナが森全体に響くように魔法で拡声しながら、
「これよりチーム対抗戦を行う!各チーム勝つために奮闘するように!」
『おぉおおおおおおおおおおおおお!!』
各自の意気込んだ声が森全体に響いた。
小説ざっと紹介コーナー。
今回は『無職転生』第五巻の後編について話します。
ルーデウス達はミリス神聖国内でルーデウスの叔母にあたる人に出会いいろいろ話をする。そのあと定食屋で食事をする。
そこでルーデウス達の話へ終わり、ロキシー、アリエルの話になります。
今回はここで終わりです。
次回は次の巻になります。
よろしくですではでは~。




