表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

53/95

訓練の続き

遅くなりました。

すみません。

「おら休むなっ!さっさと動かんかい!」

ベレンナの怒号が訓練場に飛ぶ。目の前には死屍累々と貸している生徒達が汗を吹き出して倒れている。

「うぅ……もう動かねぇ」

「喉カラカラ……」

「なんも出来ねぇ……」

倒れている者達が同じ言葉を繰り返し呟いて立ち上がろうとしない。あのエルザ達ですらそんな感じになっていた。

「何ですかこの訓練……」

「もう動けませんわ……」

「「「「「むきゅ~~」」」」」

アルフェーナとクルサは違うが。

「何よ……ヘバったの?」

「みんなまだまだだねぇ~」

二人は汗を流しているがしっかりと両足で立っていた。

「さすがね二人とも。騎士団や軍でもこれについてこれるなんて数人程度なのに」

「「なんてものやらせんの!」」

「……少しは手加減してやれよ」

アルフェーナとクルサがツッコミ、プラートがヤレヤレといった感じにしていた。ちなみにプラートも参加していた。ベレンナに「見てないでお前もやれ!」と怒鳴られたためだ。

「むぅー、なかなか起きないわね。騎士団ならチラホラ立ち上がるのが増えてくる頃合いなのに」

「……ちなみに聞くけど、それはこれを始めてどれくらいから?」

「うーん……三ヶ月くらいかな」

「それをこの子達に求めないでよ!鬼ですか!」

「部下かもそう言われるんだけどなんで?」

自覚なき者程被害がます。そう思った面々だった。

「それでベレンナ。こんな状態のこいつらをこれからどうするんだ?」

至極真っ当な質問をプラートがする。

「う~ん。本当はこれから腕立て、腹筋、背筋と基礎的なことをしてから剣にいきたかったけど、こんな状態じゃ日が暮れて次の日になっちゃうからもう剣にいきます」

メニューを聞いていた突っ伏している面々に安堵の空気が漂う。

「それだからさっさと立つ。時間が惜しいんだから!」

そう言われ、プルプルとしながらも立ち上がれるようになった面々が木刀を杖代わりにして整列していく。

「そのままでいいからよく聞きなさい!これから二人一組になって模擬戦をしてもらいます。一本交代で十回行い、メンバーを変えてもう一度、それを二時間行います!わざと負けるのは無し、怪我は治せるのでよし、ノルマは十人。それでは始めなさい!」

号令と共にどんどん人気二人一組が作られていく。

「アールー、くーもー……」

「アルとクルサは組んではだめよ?」

アルフェーナと組もうとしたクルサの襟首をベレンナがつかんで止めた。

「なんでよ?」

「私はここを壊したくないの」

「?」

「なんでわかんないのよ」

「冗談冗談!わかっているから。他の人と組むから」

そう言って離れていくクルサ。

「ふん、このまま何事もなければいいんだけど」

そんなベレンナの心配が杞憂にならなければいいと聞いていたプラートは思った。

「あのアルフェーナ様、僕と組んではくれませんか!」

誰も組もうか悩みながら歩いていたアルフェーナの後ろからそんな声が掛けられた。振り替えると魔剣学園の制服を着た青年がいた。

「あいつマジか…」

「命知らずだな…」

「誰か教えてやれ、化け物には近づくなって…」

「…………いいわよ。よろしく」

周りは小声で言ったつもりが、聞こえていたアルフェーナが口を尖らせながらも承諾した。でもそれをみた青年が勢いよく頭を下げてきた。

「あ、あの!僕なんかと組んでくれてありがとうございます!でも貴女は嫌なようなので……ごめんなさい!」

「あっ、ちょっと」

アルフェーナが引き留めるまもなく走っていく青年。その場には手を伸ばしたままの状態のアルフェーナが残った。

「…………」

『…………』

どう考えてもお前らのせいだ、と言った視線をさっき影口を叩いていた面々に向けると、そいつらは素早く顔をそらした。自覚はあるようだ。

深く溜め息を着いて腰に手を当てるアルフェーナだが、もうどうでもいい、と思い直すと相手を見つけに歩き出した。

そんな後ろ姿をエルザとブレンナは悲しそうに見つめていた。

「アルフェーナ様」

「強さには代償が存在するとお父様から聞きました。アルフェーナ様には強すぎるゆえの代償ですね」

「でもこれはあまりにもっ!でも私ではどこまでいっても力不足です」

「それは(わたくし)も」

二人は拳を握りしめた。よく見ると他の【精霊会】も同じような表情をしていた。

そんなことを思われているとは露知らずに相手を探しているアルフェーナ、ブラブラ探していると後ろから声をかけられた。

「おいお前」

振り向くと端正な顔立ちの青年が立っていた。その顔にアルフェーナはなぜか見覚えがあった。

「あなた……どこかであったことある?」

「…………」

その言葉に青年が面白くなさそうな顔になる。

「王都騒動、その前にやっていた武闘大会子供用って言えばわかるか?」

「?う~んあの時はこれと言っていいほど覚えているのはクルサのことだけだな」

そんなことをこともなさげに言うと、青年は木刀を正眼に構えた。

「なら思い出せてやるよっ!」

合意も何も聞かずに突きを放ってきた青年。突然の至近距離からの奇襲、この状態からの最短攻撃、しかも半身になり片手だけを伸ばしての最速が加わり、精確さも相まって最短最速の攻撃が鳩尾に迫るが、だらりと下がった手に持った木刀を回すように振り木刀の横腹を叩いて反らした。

だが反らしたのは木刀だけ、青年はそのままの勢いで突っ込んできた。

「せいやっ!」

あわやキス直前までいき顔が赤くなりかけていた青年に上段蹴りが炸裂した。

「ぶべらっあ!」

その場で回転しだした青年。何回回転してかわからないうちに手か足かわからないが床に接触、ものすごい音と共に倒れこんでしまった青年。

………………起きる気配がない。ただの屍のようだ。

「やっべぇ……」

さすがに焦るアルフェーナ。

その光景に辺りは騒然とした。

小説ざっと紹介コーナー。

『無職転生』第四巻終盤に付いて書きます。

獣人の村にて神獣を売ろうと考えていた人物との戦闘を行うルーデウスとギースの牢屋組、そこに向かうルイジェルドとエリス、そのあとどのような戦闘をするかは本編にて。

それからいろいろあり村を出てミリス神聖国にむかうことに。

ハショッタ場所は本編をどうぞ。

ではでは~。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ