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交流試合前編

遅くなりましてもえ仕分けない。

ドタバタがありましてねはい。

それでも楽しく見てください

「これより魔剣学園と魔術学園の【魔法剣術研究会】との交流試合を行います!選手前へ」

そう言われ、両端の壁に立っていた部員の中から今回の選手が中央に歩き出した。当然アルフェーナとクルサも歩いていく。他の三人はザカルとセールと黒髪の青年だった。相手側はあの憎たらしい態度を取っていた金髪の青年、続くように赤髪が二人に青髪と茶髪が一人ずつ来ていた。

「おうおうおうなめてんのかお前ら?女が二人もいるなんて」

「そうですねモルツさん。いまここでシメましょうか?」

金髪の青年?モルツに賛同するように赤髪の一人がアルフェーナとクルサを睨み付けながら言った。

「まぁまぁ、もしかしたらこの場に花を持たせたかったかもしれませんよ?男だけではむさ苦しいと」

「ならそのまま持ち帰ってもいいってことだな!ハッハッハッハッハッハッ!」

青髪と茶髪が下卑た視線を向けながら呼応する。

最後の赤髪は我関せずといっ感じに黙っていた。

「アル、こいつらもうフォークとスプーン以外持てなくしていい?」

クルサが苛立ちを隠そうとせずに物騒なことを隣のアルフェーナに聞いてきた。

「待ちなさい、そういうのはバレないときにやるの」

どうやらアルフェーナも苛立ったみたいだ。そんなことを呟いているとは露知らず、モルツ達はさらに下世話なことを言い出した。

「なんなら今からそこの更衣室にいく?」

「おいおいそうしたら後ろの連中も付いてくるだろ!」

「日またいじまうかもな!」

「それですんだらいいけどな!」

『ぎゃはははははははははは!!』

アルフェーナとクルサもう聞きたくないとばかりに後ろに下がっていった。それに続いたザカル達は回り込んでみた二人の顔に顔面蒼白になった。

二人はただただ無表情だった。だがその顔は見ただけで恐怖が走り顔を合わせられない程だった。それを前から見ていた他の面々は早々に顔をそらしていた。

それから二人は一言もはっすることなく壁にもたれた。

誰も声をかけられる雰囲気ではなかった。そんな雰囲気のなか初戦が始まろうとしていた。

「それでは、先鋒前へ」

そう言われ向こうから青髪が、こちらからはザカルではない他の選手が出ていった。

「この交流試合は勝ち残り戦です。戦闘不能は私が審査します」

審査員は相手側なので完全アウェーだが、ちゃんとやってほしいと思っているが、【精霊会】の面々は別の意味でちゃんとやってほしいと思っていた。

「両者構え……それでは始め!」

掛け声と共にアルフェーナ達の黒髪の青年が接近して上段から振り下ろした。

「ふぁあ~~あ」

それをあくびを隠そうとしないで見ないで受け止める青髪、それに驚く黒髪、それでも諦めることなく上下左右と打ち続けるもそれをことごとく防がれる。

「くそぉおおおおおおおおおおおおお!」

「うるせぇ」

挙げ句の果てに雄叫びをあげながら振り下ろしも横に交わされて顎にカウンターを貰った。宙を舞う黒髪。そのまま動かなくなった。

「勝者、魔剣学園クット選手」

青髪クットの宣言が響く。ザカルとカズカが黒髪に駆け寄る。心配ないか確認すると、両脇から腕を肩にかついで引きずった。壁側まで来ると、そっと横たわらせた。

「次の選手、前へ」

「…………行ってくる」

審判からのさいそくにカズカが立ち上がり向かった。

中央までカズカが来ると審判がめんどくさそうにさっさと始めた。

「はぁっあ!」

カズカが打ち込むとクットは驚いた顔で慌てて受け止めた。そのままクットはカズカの木刀を起点にクルリと横に移動、反撃してきた。

それはカズカが望んだ結末だった。カズカはあえて防御せず打ち飛ばされた。

「げほっ!」

内臓がわるくなっているかもしれない。でも負けられないとカズカは決意を瞳に灯らせて打ち始めた。

なお審判は止める気配はない。さっき早めに切り上げた審判は外されて、魔剣学園側にとっても都合がいいやつに変わっていた。

ちなみに最初の審判は裏に連れていかれてボコボコにシバかれていた。

「はぁああああっ!」

そんな中でもカズカは果敢に攻めていた。大振りを繰り返すなかに出来た小さな死角ができると的確についていっていた。

「ちょこちょことウザいやつだな!」

そんな攻撃にクットは苛立ちを募らせていた。クットだって一介の剣士だ。このような攻撃の意図をわかっている。ただそれを剣を主流に使っていない(魔剣学園の連中が勝手に思っていること)やつが、それを一定のレベルで使っていることが苛立ちを募らせる原因だった。

「あぁっ!もうあったまきた、ちょっと相手してやるわ」

そう言うとクットは片手で持っていた木刀を正眼に構えた。それにならいセールもあわてて構えようとするがその前にクットは打ちこみに来た。

「くっ!」

構えるのを止めて上からくる木刀を水平にして受け止めた。重い一撃でカズカの手が痺れた。その硬直のときに合わせていた木刀を滑るように下に移動させると、即座に切り返して顎をかち上げた。綺麗な放物線を描いて飛ぶカズカ。そこに落下地点を予測して先回りしていたクットが、手頃なところに落下してきたカズカの腹に向けて思いっきり木刀を振り下ろした。

「おぉぉらぁああああああああああああ!」

「ぐふっ……がっ…………はっ!」

激突した床が凹むくらいの衝撃で息が詰まりかけた。

「ぐぅ……ぐっ」

呻いているとクットがカズカの顔面を踏みつけながら言った。

「魔法使い相手に手加減なんてしてやれるか」

吐き捨てるように言うと 胸に木刀を突き立て、ゆっくりと下げていった。

「がっ……あぁあああああああああああああああああああああああああああ!!」

あまりの痛さに絶叫をあげるかあ。

「ほらほらどうしたんだ?」

クットがとぼけた感じに聞いてくるが、カズカはなすすべもなく叫んでいる、審判は負けの判定を、する気がない。

完全な暴力だった。

「胸くそ悪いわね」

アルフェーナが不機嫌な顔で呟く。誰にも聞かれない声だったが、その雰囲気は周りに振り撒かれていた。

(ちょっとちょっとアル!どんだけイラついているのよ!こっちにまでヒリヒリしたのが来てるじゃない!)

(アルフェーナ様すごく不機嫌ですね。でも確かに……)

(これは嫌になりますわね)

クルサ、エルザ、ブレンナは考えるだけの余裕があったが、他の面々はアルフェーナが放つ雰囲気に萎縮してしまっていた。

だけどそれはアルフェーナがかなり押さえていたため周りにだけ振り撒かれていたのだ。だからクットや相手側は気が付くこともなく嘲笑い、蹴り、見て爆笑するなどをしていた。中には不快に思う者もいるが少数で、止めようとはしなかった。

「勝者、クット」

一頻り蹴りまくり飽きたのか、はたまた満足しただけなのかわからないが、審判に合図を出してさっさと試合を終わらせた。その合図を聞いたザカルはすぐさまカズカの元に走った。

「カズカ!」

「…………」

声に反応して口を動かそうとするも、痛みかそれとも痙攣かわからないが喋ることが出来ず、体も少しも動かすことが出来なかったそうしているうちにザカルがカズカを担ぎ歩き出した。

「すまねぇカズカ。俺が不甲斐ないばかりにこんなことになっちまって、全部俺のせいだ」

(ちげぇぞザカル!お前が引っ張ってきたからこの研究会は相続しているんだ。悪いのは俺の力不足なだけだ!)

「見ててくれ、必ず仇取るから」

壁側にくると横に寝たカズカは、試合に向かうザカルを見ていることしか出来なかった。その背中は不安感が見えるがそれよりも怒りがそれをうわまっていた。

早くも三回戦が始まる。


今回も小説ざっと紹介コーナー。

『無職転生』第四巻についてです。

魔大陸の最南端の港町にやって来たルーデウス達。冒険者としてのランクも上がり、たくさんの依頼を受けて金を稼いでいました。

そこにはちょうどロキシーもいたがすれ違い、船に乗って次の大陸に行ったり冤罪かけられ牢屋に入れられる等々起こるのが第四巻です。

次回は序盤について話します。

ではまた次回に。

ではでは~

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