顧問発表
おそーなりました
すいません
「決闘しろ!【精霊会】!」
いきなりそう言われたブレンナ達は顔を見合わせたあと声を揃えて、
『結構です』
「なっ!??!」
予想外の返答だったのか、叫んできた【魔法剣術研究会】のメンバーは固まってしまった。
「それでは……」
何か言われる前に逃げようと思い玄関に急ごうとするブレンナ達だったが、
「ま、待て!お前達はそれでいいのか!?」
「いいのかとは?」
「ここで逃げると俺達にヒビったってことになるわけだな!人数が多いと手も足もでない臆病者がっ!」
「そんな挑発に乗るわけが……」
「「てめぇいまなんて言ったごらぁあああああああ!やってやんよぉおお」」
教室からさっきまで取っ組み合いをしていたはずのバカ二人が地獄耳で反応してしまった。
「まずっ!あなた達そこから離れて!」
「お前なにをいっぶべらっあ!」
ブレンナの忠告空しく煽っていた男子上級生とその回りにいた上級生数名が、真横の【精霊会】の部室の吹き飛ばされた扉に巻き込まれて吹き飛んだ。もちろんそんなことやったのは、
「あれ?なんか喧嘩売られた気がして買うために」
「先制攻撃したのだけど誰もいないわね?」
このバカ二人であった。ちなみに二人が言う先制攻撃は身体強化無しでの上段蹴りだったりする。
どうしたものかと首を傾げている二人に向かって怒った【魔法剣術研究会】の男がが木刀を振りかざしてきた。
それをアルフェーナは片手で絡めて木刀を流れるように奪い、そのまま逆に振り下ろした。……全力(強化無し)で。
振り下ろした本人は手をクロスして更に何か嫌な予感がしたので強化もした。そのおかげで彼は助かった。
「うっらあぁおっ!!」
ボキッ……バキッ。
「ぎゃあああああああああああっ!」
木刀が当たった箇所の男の腕が両方折れてしまった。その驚愕の光景に周りが騒然としている最中、クルサにも男が向かっていたのだが。
「ぜぇらあああっ!」
ヒュン……バキョッ。
「ぶべぇっ……」
カウンターで顔面に回しかかと落としを貰い顔面陥没させられていた。
「「あっちゃ~やり過ぎちゃった」」
申し開きするわけでもなくただ淡々とやっちゃったなーと思いながら二人が呟く。
それに怒るわけでもなく倒れた仲間を介抱するわけでもなく、【魔法剣術研究会】の一団は目の前の光景が信じられなく突っ立ったままになっていた。
そんな一団をほっといてアルフェーナとクルサはブレンナ達のもとに向かった。
「で、どうなっているわけこれ?」
「なんかアタシらが出てきたらいきなり絡んできたんだけど?」
アルフェーナとクルサが疑問を口にすると、エルザが事の経緯を話してくれた。
「えっ?てことはみんなもいきなり絡まれて訳がわからなかったってこと?」
「はい、そういうことになります。そんな時にアルフェーナ様とクルサ様があれをしてしまい、更にわけがわからなくなってしまったのです」
エルザの説明に、あちゃーって感じで額に手をやる二人。動きが見事にシンクロしている。
「どうしたものかね、あちらさんまだ立ち直りそうにないけど?」
アルフェーナがそういい、【魔法剣術研究会】の方を見ると、いまだに動こうとしない一団が目に入ってきた。
「そうですね、とてもがっかり、残念な気持ちが沸いてきますね」
エルザの珍しく辛口なコメントが的を射る。
「それよりブレンナさん、私達の当初の目的の書類を届けに向かいませんか?」
「あぁそうですね、二人も合流したことですしいきましょう」
ブレンナの号令に頷くと七人は第五研究練を出ていった。取り残された一団はずっと突っ立っているしかなかった。
●
「失礼します。ベナ先生はいっらっしゃいますか?」
「あれ?どうしたのこんな時間に……おーいこっちこっち」
職員室にやって来ると、アルフェーナが扉を代表で扉を開けて顧問を探した。でもすぐに見つかった、ベナ・セル・コンソールが窓側の席で手を降っていた。
遅くなったが【精霊会】の顧問はベナだ。決めたのはもちろんアルフェーナだ。ベナはまだ学園に入って浅く、担当する研究会やらがまだ持っていなかった。そんなときにアルフェーナがベナのところに来て顧問になってほしいと来た。どうやら入学時の事で候補に入れていたらしく、それで来たらしい。
そして開口一番に、
「ベナ先生、うちらの顧問になりませんか?まだ発足していない研究会ですけど」
「…………は?発足していない研究会の顧問になってほしいってどうゆうことだい?」
いきなりやって来た受け持つクラスの生徒、しかもクラスの中でも頭一つ、いや三つ分ほど実力が違う(アルフェーナはかなりセーブした状態だ)人物が顧問になってくれと言ってきて、更にそれが発足もしていない研究会だと言われたら誰だって固まるか、聞き返したくなるわけなのだ。
「大丈夫ですよ、一週間以内に発足して、書類出しに来ますから」
「……それがホントだとしてなんで私?」
アルフェーナはなぜか必ず発足出来ると信じている、そうだと信じて受けたとしてもなぜベナなのか、ベナ自信わからなかった。
「そうですね……実力も私の基準値にいる数少ない方ですし、それに入学の時のもろもろがよかったので、先生ならなんとかなると思ったからです」
「あはは、そうかいそれは光栄だが、ちょっと考えさせてもらっていいかい?」
「えぇそれくらいなら、予定よしては六日後に書類を届けに来るのでその時までにはお願いします」
そう言うとアルフェーナは職員室を後にした。
残されたベナはそれからいろいろと考えた、放課後アルフェーナ達を観察したりもした、でもアルフェーナは研究練をふらふら歩いては研究会を観察するだけで実力やらなにやらわからなかった。
ちなみにこの期間はアルフェーナとクルサがエルザとブレンナを入部に勧誘中の間の出来事だ。六日という期日は前日がエルザとブレンナを誘った日なだけだった。当然そうとは知らないベナは焦った、六日と聞けば以外にあると思うが、ベナは先生として新米、さらに覚えなければならないことがまだありいまだ勉強中、そんなときに意外と答えにくいことを言われたらたのだ。
「ちょっ!?ちょっと早くないかな!こっちにもいろいろと……」
「いえこちらとしても待てる限界がこれなのでどうにも……ちなみにマジの方なので、冗談でなく」
「~~~!」
アルフェーナの眼を見て嘘をいっては以内と確信したベナは反論出来なかった。
「…………わかった、六日以内に決めておくから、六日後にここに来て」
「ありがとうございました。それではまた明日」
そう言うとアルフェーナは職員室を出ていった。
そして六日たち、アルフェーナがエルザとブレンナの了承を得て書類を持って職員室に向かった。そして向かう職員室には肘をつけて手を組み、そこに頭を置くベナの姿があった。
ベナは言っちゃ悪いが大雑把な性格で確実に大事な事意外の大事な事を記憶の端に寄せてしまう。そのせいで今日に至るまでアルフェーナとの約束を忘れていた。偶然さっき思い出したのだ、「あぁもうこんなに日にちが……あれ?何か忘れているような?……あぁ!あの子との約束!あとどれくらいって今日だったぁあー!しかも二時間後じゃああああああああ!は、早く決めなければ!」
みたいにのたうちわまわりながら急いで考えだし今に至るわけだ。
「やっべぇーどうしよ!全然決まらない、メリットは少しあるが、デメリットも少しある、つまりプラマイゼロ。気持ち的にはやってみたいけど、両立がムズい、どうすりゃいいんだよー……」
ベナが唸っている最中、とうとう運命の時が訪れた。
「失礼します。ベナ先生はいらっしゃいますか?」
「……!」
アルフェーナの到着だ。隠れようとするベナだが、他の先生にベナがいると言われたアルフェーナがずんずんやって来た。
実際言われなくても感知でいるのはわかっていたし、隠れようとしているのもわかっていたのだが。
諦めたベナはアルフェーナに向き直った。
「あの~アルフェーナさん、実は……」
「先生、あとは先生の名前とサインがあれば終わりなので、よろしくお願いします」
「…………」
考えならないことがったと正直に話そうとするベナを遮りアルフェーナが直球で言ってきた。それに固まってしまった。
「えっと、これは?」
「研究会設立願書です。人数は揃ったのであとは先生の名前とサインだけなので」
淡々と異様なことを言うアルフェーナにさすがに反論した。
「早すぎませんかぁああああああ!ちょっと、確かに早いに越したことはないけどそれにしてもだよ!!しかも私が受けるの確定みたいにいっているけど……」
「違うんですか?」
「ちが……うくはないんだけど、違ったらどうするつもりだったんだ?」
「そんなの、洗脳使って無理やり誰かか先生を操って」
「こわっ!」
仰け反るベナの目の前に願書を出した。
「そうしないためにサインお願いしますね、先生?」
「………………わかり、ました。よろしくお願いします」
ベナに頷く意外の選択肢はなく、こうしてベナは【精霊会】の顧問になったというわけだ。
そして話は戻り、ベナは入室してきたアルフェーナ達を前にしていた。
「どうしたの?なんかトラブルでも……」
「ありはありましたが、その前にこちらを……この前のヤンチャして時の書類全部終わったので持って来ました」
「早すぎるでしょおおおおおおお!一ヶ月は掛かるはずよ、それを一週間で、あり得ない、あり得ないあり得ない!なら私がやっているこれは児戯だと?……それとまた何かトラブったの!もうどうすればいいかわかんなぁあああああああいいいいいっ!!」
またもベナの叫びが木霊する今日この頃でした。
またもベナ叫ぶ
こうごきたい




