クルサvs邪竜
クルサと邪竜の戦闘よろしく
「グラァアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
「あっはははははははははははは!!たっのしぃいいいいっ!」
王都の区画その半分が半壊しているなか、クルサと邪竜の戦闘は続いていた。
クルサは得意の炎魔法を全面的に使い、細かいところは他の魔法を使っていた。
かたや邪竜は竜鱗で魔法を凌ぎながら牙と爪を使い反撃していた。
そんな攻防を空中で交差のときにしたのち、クルサは瓦礫の上に、邪竜は瓦礫を潰し地響きをたてて着地した。
「グルルルルルルルルル……」
「さすが竜種、鱗は魔法耐性抜群過ぎて魔法が効きずらいし、牙と爪は当たったらすぐさまお陀仏!ヤバイねぇ~、ヤバイけど面白いね!」
魔法が効きずらい、だけどクルサはそれでも手に炎をやどし突っ込む。邪竜はそんなクルサに爪を振り下ろした。
●
「ははっ、まるで神話を観ているみたいね。現実味がないわ」
「そうだな、でも俺達が……ランク8まで来た俺達が観ていることしか出来ないなんてな」
「えぇ、それもあんな少女に任せないといけないなんてね、情けないわ」
クルサと邪竜が戦闘する区画の隣の区画、その屋根の上にベレンナとプラートが並んで立っていた。
二人の眼は会話しながらも俄然で繰り広げられる激闘に集中していた。
顔は悔しげに歪み、握りしめた拳は振るえていた。
「でもあり得ないわね。こんな現実味がない敵が他にもいるなんて」
「そうだな、目の前の邪竜クラスがわかるだけで2、1つは上級悪魔だが、ほう1つが人間?なのか。多分だがそいつはあの聖女だな」
「そうね、でも上級悪魔はまだいるけど危機では失くなったみたいね、それに聖女は……同等の人物が相手を勤めているみたいね」
「それも信じられないがな。あのクラスが他にも複数人、それがこの王都に集まっているなんてな」
「えぇ、今日に集まっていたのは奇跡ね。集まっていなかったら今日で王都は陥落していたわ」
ずがぁああああんんんんんんっ!
会話していると邪竜がまだ無事な家に墜落した。
「ふふっ、こうもあり得ないことが起きると笑えるわね」
「そうだな」
二人は墜落した邪竜と墜落させたクルサを眺めていた。
●
「グガァ……グルァアア……」
墜落した邪竜は弱々しくも墜落させたクルサを睨み付けながら唸り声をあげた。
「まだでしょ?まだまだまだまだまだ、もっともっと遊んで!」
一方クルサはよほど楽しいのか、テンションが高なりハイになってきていた。炎魔法も威力が上がり、次第に爆炎、獄炎、絶炎まで上がり、周りを炎上を通り越して焦土と化していった。
ちなみに爆炎は炎魔法の強化系だが、獄炎は黒と赤が混ざった炎であり上級魔物までなら一撃で消し炭とさせることができる炎であり、絶炎は紫色だが竜種、しかも最上級以外を除く生物は触れる前か、触れてしまったたら消し炭や塵すら残さず消滅させる炎だ。
しかも魔法耐性が高い邪竜の竜鱗も炭化させていた。体の至るところから煙も立ち上っていた。
「グガァアアアアアアアアアアアアア!!」
邪竜は空中に浮かぶクルサに向けて呪いを込めた炎のブレスを放った。
「おっと」
それをクルサは潜るように避けた。避けたそこに邪竜は尻尾で薙ぎはらって来たが、それも上昇して避ける。
「《シャイニングジャベリン》おりゃああああああああああ!」
避けたクルサは中級光魔法の《シャイニングジャベリン》、光の槍で貫いていった。だけど竜鱗に阻まれ弾かれるも、全部弾れず放った数十のうち数ヵ所の竜鱗を弾き飛ばし肉体を貫いた。
「グガァッ……ガァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
だが邪竜も負けじと空中で回転してクルサの頭上から尻尾振り下ろした。
クルサは魔法を放った直後だったため避けきれずに直撃した。 「ぶへっ!」
クルサは顔面で受け止めたため顔を真っ赤にして瓦礫に向かって墜落した。
「グガァアアアアアアアアアアアアア!!」
邪竜追撃を仕掛けるためクルサが墜落したところに高速で突っ込んでいった。だけど、
「おらぁあああああ!《エアリアルブレード》!《ブレイズランス》!」
やられ続けるクルサでもなく風上級魔法の風の剣を作り斬りつける《エアリアルブレード》、炎中級魔法の炎の槍を作り貫く《ブレイズランス》を同時に放った。
邪竜は高速で突っ込んだため避けきれず右翼を中間から切断、左翼を中間に穴を開けられた。だけど高速接近中にそれをやってしまった。高速接近中にだ。
「あっ……やっば……聖域よ我を守れ《セイクリッドウォール》!」
そのためクルサがいるところに多少減速するも突っ込んだのだ。クルサも邪竜との戦闘で疲労が溜まり動けなかった。だから光上級魔法の光の壁を出現させる《セイクリッドウォール》で邪竜の突撃を真っ正面から受け止めた。そのため受け止めた場所こら後方に押された。
「ずらぁああああああああああああああ!!」
「グラァアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
………………ピキッ
衝突に耐えきれなくなった《セイクリッドウォール》にヒビがはいりだした。そこにダメ押してばかりに邪竜がゼロ距離からブレスを放つ態勢に入った。
されどそれがクルサの狙いだった。
「取った!聖域よ閉ざせ《セイクリッドプリズンロック》!」
壁となっていた魔法が邪竜を包みだし体全部を覆った。
そこにブレスが直撃した。球体に覆われたためブレスは当たったたところから壁に添うように流れ尻尾までブレスの炎に覆われた。
「グガァアアアアアアアアアアアアア!」
本来は効かない自身の呪いの炎だが、戦闘により剥がされ、砕かれ、炭化し崩れ落ち露出した場所が焼かれた。
「スゴいなぁここまでやって倒れない相手、もうアルとこいつ以外見つかんないかもなぁ…………よし決めた」
「…………グガァ?」
いきなり《セイクリッドプリズンウォール》が解除され地面に落ちた邪竜が疑問の声をあげた。
「ねぇ邪竜?あたしの下につかない?」
「…………」
「わかんない?つまり、ペット?相棒?になってほしいの」
「グルゥ…………グガァ、グルゥガァ!」
邪竜は少し考えた風に首を傾げた、それから拳をうちつけてから離れだした。
そんな一部の者にしかわからないような合図をクルサはわかった。
「あっはっはっはっはっは!いい、いいこと思いつくわね邪竜!いいわ乗ってあげる、お互い全力をだしましょ」
クルサはそう言うと下がりだした。
お互い一定の距離を取ったとき始まった。お互いに膨大な魔力を集め出したのだ。
「グガァガガガガアアアアアアアアアアアアアアア……」
「産みの神すら燃やし殺す炎よ、ここに顕現せよ!」
邪竜は口に呪炎を集中させ、クルサは自分が到達した最大級のオリジナル炎魔法の詠唱に入った。
「カコォ……ゴオァアアアアアアアアア……」
「不死を殺し、不滅を殺し、不壊を殺す、絶対などないと知らしめる神の炎」
邪竜は集めた呪炎を押さえるため口が開きかけのを押さえているが、歯ま歯の間から漏れており、クルサも詠唱も終わりに入り、広げた両手には超高濃度に圧縮した魔力があった。
「ガコォ……ゴォオオオオオ……ガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
「我に絶大なる力を見せやがれ!《神炎》!」
邪竜は押さえきれなくなった呪炎をクルサに放射した。
放射されたクルサは迫り来る呪炎に向けて両手をかざし、こちらも金色に輝く炎を放射した。
両炎は激突した。どちらも通過地点、衝突地点は触れてもいないのに溶解しだし、そこだけ溶岩が流れてきたのかという状態になっていた。
「ゴオァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「はぁあああああああああああああああああああああああ!!」
両者一歩も引かずにしていると、クルサの足元が溶解してしまった。だけどクルサはそのまま空中に留まっていた。
クルサの周りに集まった膨大な魔力がクルサを空中に固定しているのだ。
両者の激突は唐突に均衡が崩れだした。
邪竜のブレスが徐々に徐々に押し込まれ出してのだ。
―――それは両者におけるたった一つの違い。
―――邪竜が魔力の溜めていたのに対して、クルサは集めていたこと。
―――つまり集めていたということはそれからも集める、魔力を補充し続けることが可能と言うことである。
最初は徐々にでしたが、押し込まれ時間がたつと押し込まれるスピードが速くなっていった。
「ガァアアアアア……ガァアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
「どれだけやっても結果は変わらない!おとなしく、くらぇやぁああああああああああああああ!!」
ついに邪竜のブレスは負けて、邪竜は《神炎》に飲まれた。
人類史上初、魔法による邪竜の討伐が確認され、その功績者は齢10歳の少女出会った。
そんなこととは露知らず当の本人は崩れ落ちていた。
「やってしまった……ペットにする予定だったのに……感情に任せて消してしまった」
こうして邪竜との戦闘は功績者の締まらない姿で終わった。
邪竜をどうするか考えています
次回はついに主人公アルフェーナ、忘れないでね




