可愛い迷子
このままだと話進まない!!ということでおにぃさんもといリアムさん目線です。
パタパタパタパタ...
?後ろからちいさい足音??
また子供が駆け回ってるのかな?
「ヒック...ふっ...ふぇ...」
!?
え、泣いてる!?迷子か!
えっと、子供は...いた!!
「どうしたんだい?」
泣きながら走ってた女の子を抱き上げる。
「うにゃあ!?」
うにゃあって可愛いな...
「ほら、落ち着いて。どうしたの?」
ジタバタ動いてるのも可愛いけど、やっぱり状況把握しとかなきゃだよな。
あ、こっち見た。
え...めっちゃ可愛い。
「...うぇ、あの、あのね、...ヒック、あのねぇ...!」
「うん。」
泣いてプルプル震えながらも一生懸命話そうとしている姿が可愛くて、少しでも落ち着くように背中をポンポンと叩く。
「め、めがさめたらね!、ヒック、しらないひとがいてね、わたし、なにもわからなくて、で、ごめ、ごめんなさいってしたら、ね、すごくこわかったの...!!ヒック、ヒック......」
まだ興奮していてあんまり文章になっていないけど、怖がってる様子を見ると、しつこく聞いちゃ可哀想だな。
「うん、そっかぁ。じゃあまず、自分のお名前は分かる?」
頭を横に振る。可愛いんだけど、名前分かんないのか。やっぱ訳ありだな。
「分かんないのかぁ。なんにも、全く覚えてない?」
「ごめんなさぃい!」
あ、やば、地雷踏んだ。
「大丈夫だよ。ごめんね、怖かったね...」
「うぇええぇえん!」
「大丈夫、大丈夫。」
大声で泣き出したこの子にどうすれば良いのか分からなくて、ただ大丈夫だと言いながら、背中を叩く。
それよりも僕の服にしがみついてるのすっごい可愛いんだけど。
あ、体の力が抜けた?
え、なにこの子、僕の服掴みながら寝てるんだけど。可愛すぎて誘拐したい...
取り敢えずここで寝かす訳にはいかないな。寒いし、どっかカフェに入ろうか。
カフェにはいった辺りまでは順調だったんだけど...
ソファーに寝かそうとしたら服をキュってっ!ほんと可愛すぎ///
よし、このまま抱っこしとこう。
「うにゃぁ...」
「あ、起きた?」
ビクゥ!ってなった。可愛い。
あ、そっか。起きたら僕が抱っこしてるからびっくりしたんだね。
「あぁ、ごめんね?君が寝ちゃったから、どうしようもなくて、抱っこしてカフェに来たんだよ。」
ほんとはいろいろ方法あったんだけど、可愛いからね...
「でも!」
「?」
キョトンってしてるのも可愛いよ?可愛いけどね!?
「知らない人に抱っこされたまま寝ちゃダメだろう?」
「でもでも、やさしそうなひとです!」
そ、んな可愛い笑顔は反則だろ!
「っ///...ゴホン、あのね?いくら、優しそうな人でも、本当は怖い人っていっぱいいるんだよ?」
「おにぃさんもこわい?」
不思議そうに僕を見てるの可愛い。
「ん~、お兄さんは、君を、誘拐しようとは思ってないけど、それを聞いて安心しちゃダメだからね?...お兄さんって歳でも無いんだけどなぁ...」
誘拐はしたいくらいだけどね。あと、23にもなってお兄さんは流石にキツいかな。
「じゃあ、おにぃさんはあんしんじゃないの?」
直球で聞いてくるの可愛い。
「お兄さんは、安心してもらうために、とりあえず君の家族を探さなきゃいけないかな。」
「ん~?へんなのー。」
首、こてんって!こてんって!!可愛すぎだろう///
僕もしとこう。
「じゃあ、まず、君のお名前は?」
別に僕が知りたいってだけじゃないから。そう、この子の親を探すために必要な情報だから。
「えっとねぇ~、おぼえてないけど、ニーナってよばれたよ!!」
「?誰に??」
「わかんないです。」
「??」
どういうことだ?
「んー、誰かわからないけど、最初に起きたときにいた男の子に、ニーナって呼ばれたんだね?」
「はい。」
なるほど、この子、記憶喪失か。
「なんで覚えてないのかなぁ?」
「わかんないです...」
シュンってなった!可愛いけど、責めてないから!!
「あぁ!別に責めてるわけじゃないから!!」
ちょっと顔が戻った。良かったぁ。
「よし!じゃあ、とりあえず、元の場所にでも戻ろうか。」
「はい。」
元の場所に戻ってきたが、どうやって探そう。
あれ?話進んでない??しかも、リアムさん...可愛いしか思ってないぞ...ロリコ((殴
ごめんなさい( ;∀;)




