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舞姫と楽士の物語  作者: 桜 みゆき
第一部 湖のある町
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序曲  始まりの調べ

 この世界の神は音を好む。

 音が無ければ機嫌を損ね、災厄を齎す子供の神が天上に君臨している。

 人々はその神を慰めるために舞を踊り、楽を奏でた。

 各集落で発展したそれは、国が統一された後、国中から力のある人物を集め、国の安寧、繁栄を願い神へと舞楽を捧げた。

 王宮楽団の始まりである。

 王宮楽団はいつしか国家機関へと姿を変え、舞を踊る舞姫十五名、楽を奏でる楽士十五名、以上三十名と訓練生数百名の楽団となった。

 完全実力主義の王宮楽団は受け入れも厳しく、序列も厳しい。故に楽団員でありつづけるのもまた難しい。特に舞姫は清らかな肉体を持つ女性のみになることが許されていた。


 ここに一人少女がいた。彼女は髪に結わえられた房飾りを揺らし、舞い、人々を、神を魅了する。その房飾りは、一ノ姫と呼ばれる王宮楽団トップの舞姫のみが着ける事を許されたものだった。

 彼女の名はラミア。当代の一ノ姫である。

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