第一話 敗北
迷走しちゃうかも...?
あっ、やべぇ
そう思った時には遅かった。
本物は後ろにいた。とたんに体の自由は奪われ、負けを確信した。
味方も俺が倒れて30秒としない間に倒れていった。
やはり今のままでは無理だったんだ。こいつらの国に勝つなんて___
目が覚めると俺はベッドの上にいた。 ここは多分あいつらの国、アルカディアだ。
そうか、俺らは負けたんだ。おおかた捕虜にでもされたか?ご丁寧に首輪までされちゃってさ。
あの本もないしさ。
でもなぜか首輪だけで手足の拘束はされていない。そこまでなめられる覚えはないが...
兵士「目が覚めたか、来いシファ、王がお待ちだ。」
シファ「王?あー...ウェンドの事か。」
今の俺に力はない。正直に従ったほうが身のためか。
兵士「ウェンド様だ。早く来い!」
シファ「はいはい。」
兵士「貴様...!」
こいつ、怒らせたら周りが見えなくなるタイプか? おちょくってたら会うより前に殺されそうだ。
シファ「わかりました。ごめんなさい。」
兵士「チッ!」
俺の髪を引っ張って強引に連れて行く。 こういうやつは機嫌とっとくのが最善だ。
兵士「ウェンド様! 連れてまいりました!」
ウェンド「ああ、ご苦労。下がってていいぞ。」
兵士「八ッ!」
ウェンド「さて___ここはどうだい?シファ君?」
シファ「なにせさっき目覚めたので、なにがなにやら。」
ウェンド「・・・ほう。では存分にこの国を見て回るといい。なかなか素晴らしいところだよ。我ながら。」
なぜここまで余裕でいられる?目覚める前までは敵だったのに・・・
ウェンド「あーそうそう、君のお友達はまだ地下牢だよ。彼らは危ないのでね... まぁ無事だったみたいだしもう下がってていいぞ。」
シファ「・・・それでは」
今の俺では非力すぎる。屈辱も受け入れてやる。だが、準備が整えば必ずお前を倒してやる...
俺の国をまた取り戻してみせる...
そうだな、まずは____




