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須藤 元一の場合

 1つだけ忠告しておこう。私は、殺し屋である。依頼者の依頼で生まれたての赤子でもすぐに殺すことができる。


 依頼したければ、ボスのところでどうぞ。


 さて、これから仕事が始まる。


「Ⅰ(アイ)、仕事だ」


「yes、ボス」


 本名の他にビジネスネームを持っている。まぁ、殺し屋だから本名がばれたら色々と不味いことが起こるので。


 ボスから手渡された資料を見た。


「最悪ね」


 殺し屋というのは裏の世界。だから、普段漫画みたいとか嘘っぽいななんてことが当たり前にある。


 今回の仕事は、自分が恨んでる女を監禁してあーんなことやこーんなことをしていたらしい。


 そのなかでたまたま逃げ切った人の姉が依頼者だ。


 ちなみに依頼者の妹は熱心に物事を教える人できつく言ってしまったら恨まれたそうだ。


 依頼者の妹は、逃げ切れたのは良いが全てを嘆き死んでしまった。


 依頼者が遺書を見て発覚したらしい。


「じゃ、行ってきまーす」


 きっと、被害者は多いはずだからその人たちも助けてくれだそうです。


 そこは、違う人に任せるとして。見せしめに酷い殺し方でもしておきますか。


 そうしないときっと調子に乗る奴等がいる。


 人に恨みを買われるのは案外楽なことなのよ。


 依頼者からは名前しか聞いていなかったからね。探すのは少し時間がかかったけど見つかったわ。


「須藤 元一ね」


 あそこにいる女は、自分に従順な女なのだろう。あれも殺すかもしれないな。


 依頼は須藤元一を殺すことだけどね。それだけで終わるかしらね。もしも、協力者がいたらばれないように殺さないといけないしね。


 あっ、こっち側に来た。


 さっきも言った通り人に恨みを買われるのは案外楽なことなのよ。


 微妙に当たりそうな位置に行く。それから人の動きを察して歩いていった。


「痛っ!」


 別に大したことないのだがわざと大声を出した。人から、注目を集めるために。


 相手が何か言いそうなところで話を遮る。


「ぶつかっといて謝罪もないの?」


 ぐっと須藤を睨み付けた。


「非常識な人ね!最悪だわ!」


 言うだけ言うと須藤の足を踏みつけてもう一度睨んでいった。



「さて、作戦1終了」


 恨みを買ってくれたら私を誘拐しに来てくれるでしょう。


 次のことはそれからだ。


「霧島ゆかりさんですね?」


 人通りの少ない公園でスーツとグラサンの男達が話しかけてきた。


 こいつが誘拐するやつらか。見たところそれなりの力はあるみたいだね。


「えぇ、貴方達は?」


 大方、薬品でも嗅がせて拐うのが定石だと思うが。私は、そう言うものの対処の仕方も知っているんだよ。



 下ろされたのは街から少し離れたホテルの地下だった。


 ここで監禁されていたのか。


「──ここは?」


 寝ていた女性が目を覚ます。


「何処かしらね」


 ショートヘアーの女性が辺りを見渡した。


 この部屋には私を含めて5人いる。依頼の成功のためにはこの人たちを逃がさなければならない。


 まぁ、発信器があるから電波障害さえなければ仲間が見つけてくれるはずさ。


「さぁ!お仕置きの時間だ!」


 うわー、キモいわー。


 さっさと終わらせてしまおう。


 エロい事だってやりたくないし。そんなことするために拐われたわけではありませんので。


「皆さん、逃げますよ!」


 5人を出口の方へ誘導する。偽物じゃなくて本物の出口のところにね。


 外には案の定会社の同僚がいたので女性たちの保護は任せた。


 それから茶番用の出口にへと向か った。


「貴方達って味方じゃないわよね」


 そう言うと拳銃を構えた。


「動くな!」


 どうなっても知らないよ。


「さて、須藤を殺したらお前らは口を割りそうだよな。」


 一人を射殺した。男の頭から血が流れた。


「生き残りたいか?」


 10人くらいいただろうか?全員が首が取れるくらい必死で首を振った。


「そうか」


 たまたま拳銃は3つ持っていた。それと買ったばかりのサバイバルナイフが1つ。


 これぐらいあれば十分か。


 1人の男に玉が入った銃を渡す。それからもう一人には何も入っていないのを。


「どちらかの銃には玉が入ってる」


 相手に向けて打て。


「私に当てても良いけどその時はあんたらも死ぬからね。」


 素人が撃つしね。それくらいなら避ける方法を知っている。伊達に殺し屋をやっている訳ではないので。


「撃て。」


 1人の男が死んだ。さて次だ。


「さっきのは入っていたな」


 生き残った男のと残りのやつを混ぜたフリをしてまた弾の入ったものを渡す。


 次の男を指名する。


「撃て。」


 2人も殺した男は絶叫した。それもそうかだだの素人が2人も殺しなのだからな。


 まぁ良い。次だ。


 こいつにはあと何人か殺させないときけないからな。


 まぁ、こんな調子で3人生き残った。仲間を殺していった男は何を思ったのだろうな。


「撃て。」


 殺しなれた男は躊躇いもなく引き金を引いた。もう、壊れたのだろうか?


「生きたいか?」


 男に聞いた。


「勿論だ」


「そうか。」


 それともう1つ。


「殺すのは楽しいか?」


 男は笑顔で頷いた。やっぱりダメか。


「そうか。」


 もう一人の男に銃を向けた。仲間を殺していった男は、笑顔だった。


「命令だ。死にたくなければそのナイフをあいつに刺せ。」


 男が叫んでこちらに銃を向けたが。何も入っていない。残念だな、弾切れだ。


 ナイフを持った男は命令通りに男を刺した。


「来い。」


 男 を連れて今頃逃げ出した私たちがあいつらに強姦させているところを想像している馬鹿のところに。


 どんな顔するんだろうな。


「やぁ、お待たせ」


 ナイフを持った男をうまい具合にナイフを動かして刺し殺した。


「三浦久子さんに頼まれました」


 殺し屋です。


「貴方達は苦しんで死んでもらいますね」


 お手伝い要因は銃で殺して1人に銃を持たせて死んでもらった。


「あそこにベッドがあるわね」


 ならそこでヤッてもらいましょうか。


 筋書きは、1人の女の取り合いで。運が悪く建物が崩壊しちゃった?


 適当だけどそれで良いか?


「気持ち良いですか?」


 銃を向けたまま言う。


「じゃ、そろそろですね。」


 須藤の急所を外した。


「動かないで私が外に出たらこれを撃つわ。」


 そしたら自由よ。


 そう告げて外に出た。その瞬間建物はボロボロに崩れ始めた。


「あらら、崩れてる」


 お前が仕組んだんだろう。そう同僚が言う。


「そうだね」


 人目に着きにくい所だから崩れたってそう簡単には人が来ないよ。


 それにこのホテルは、今日解体される予定ってことにしてくれたらしいから。崩れているのは、当たり前だってことね。


 今頃埋もれて死んでるんじゃないかな?


 女は生き埋め。須藤も傷を負いながら生き埋め。これで依頼者の妹の魂も浮かばれるんじゃないかな。


 飢え死にかもしれないし。圧迫死かもしれないし。まぁ、良い気味よ。


「残酷だな。毎度毎度」


「そうね」


 殺し屋の中には悲鳴も上げさせずに殺すやつもいる。毒を盛り眠らせるように殺すやつもいる。


 私は、私が殺すのもあるけど。人に殺させる。それは、証拠を上げさせないためでもあるけど。


 恨まれて殺されるんだぞって言う見せしめでもある。


「でも本当はさ~」


 須藤の((ピー○○を女に切り取らせてそれを須藤の口に突っ込ませて欲しかったんだよね。


「お前な、本当にやったら怒るぞ」


「えー、恐いわ~」


 やだな、そんなことやるわけないでしょ。だって私だもの。


 それだったらもっと酷い殺し方にするよ。


「まっ、お仕事終了!」


 ──楯山 えりかの案件その1end──

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