表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/36

悲鳴

 ダンジョン十三階層より更に下へ下へと降りていってダンジョン十五階層。

 

「ほッ!」

 

 僕はそこで魔物を狩り、魔石を回収していた。

 能力である『時ノ◆』を使って逃げる必要があるような敵とはエンカウントしていないが、十五階層の魔物は結構強く、苦戦することもあった。


「ふんふんふーん。我は最強になる男〜」

 

 とはいえ、ちょっと苦戦するくらい。

 機嫌良く鼻歌を歌いながらダンジョンを進んでいた。


「キャァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」


 そんな折、僕の耳へと誰かの悲鳴が飛び込んでくる。


「おや?」

 

 ダンジョンに潜る冒険者。

 彼ら、彼女らはダンジョンが命のやり取りをする場所であると理解しているだろうし、いつでも死ぬ準備は出来ていることだろう。

 故に、ここで死んだとて、それは当人の話だ。率先して危険のある場所に向かい、人助けを行おうという冒険者は珍しい。

 僕も悲鳴が聞こえてきたからと言って必ず助けに向かうこともない。


「ふぅむ……これは、クラスメートの声かな?」


 だけっど、聞こえてきた悲鳴に僕は聞き覚えがあった。


「流石に助けに行くべきだよな」

 

 知り合いでもあるクラスメートを見殺しにするのはちょっと気が引ける。

 流石に、助けに向かうかな。


「良し……『ジ・アクセル』」

 

 僕は己の能力である時ノ◆の権限、自己加速を発動し、僕個人に流れる時間の流れを他の人よりも二倍、早くする。


「大丈夫ですかーっと」

 

 悲鳴が聞こえてきたところへと駆けつけてきた僕は口を開く。

 

「……い、嫌……」


「グルヴァッ!!!」

 

 僕が駆けつけてたところ。

 そこには見たことない巨大な狼の魔物に襲われているクラスメートの少女がいた。

 少女のすぐ目の前で口を広げ、彼女を食い殺そうとする巨大な狼の魔物によって、その命が今まさに尽きようという状況だった。

 

「『カイロスダウン』」

 

 僕は時を止め、駆け抜け……そして、今まさに殺されようとしていた少女を抱きかかえて、巨大な狼の魔物の大きな口から回避する。


「ふぅーッ」

 

 僕が止めていられる時間の長さは短く、巨大な狼の魔物から逃げるので精一杯……また、時を止めるという法外なことをしている代償なのか、再び時間が動きだすと主に僕の体に激痛が走る。

 その激痛で僕の集中力が乱れ、発動にかなりの集中力が必要な『ジ・アクセル』の方も解けてしまう。


「え?……ぁ。ん?」

 

「グルルルルルル……」

 

 僕の腕の中に収まっている少女は困惑の表情を浮かべて戸惑い、巨大な狼の魔物はいとも容易く獲物を奪い取った僕に警戒しているのか、すぐに突っ込んでくることはなく、唸り声を上げながら睨んでくる。


「ふー……大丈夫?」

 

 僕は巨大な狼の魔物がいつ動いても対処出来るように身構えながら、少女へと声をかけた。

 ご覧いただきありがとうございました。

 ここより少しスクロールして広告の下にある『☆☆☆☆☆』から評価することが可能です。

 ブクマ登録、いいねも合わせて評価していただけると幸いです。


 また、感想は作品を作る上での大きなモチベとなります。

 感想の方もお待ちしておりますので、気軽にお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ