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待ち合わせ

 散々だった昨日。

 

「あー!竜崎くん!ごめん、待たせちゃったかな?」


 その次の日、僕は神桜さんと新宿で待ち合わせしていた。


「いや、僕も今、来たところだったから」


 バッチリ私服を決めてきた神桜さんを僕は出迎える……なんか、当たり前と言えば当たり前なんだけど、陽キャである神桜さんがオシャレ過ぎて隣に立っている僕が恥ずかしくなってくるな。

 高校生にもなって僕は妹チョイスなんだけど。


「それに、集合時間にまだなっていないからね。謝る必要なんてないよ」


「それでも、よ。私の方から声をかけたんだから、待たせるわけにもいかないでしょ?時間にかなり余裕もって出たつもりなんだけどなぁ……」


「女の子の方が準備かかるものだからね。少しの待ち時間に文句を言える男なんていないさ。その服、良く似合っているよ」


「ほんと?ありがとっ。竜崎君もオシャレだよ。前髪も上げて……その、うん。ちゃんとカッコいいと思うよ」


 少し、神桜さんは頬を赤らめながら賞賛してくれる。


「そう?それならいいけど」


 妹チョイスは間違いじゃないのか……いや、それもそうか。ちゃんとおしゃれな女の子している玲香のセンスだ。お母さんチョイスとは違い、間違えることはないだろう。


「じゃあ、とりあえず行こうか」


「うんっ。何処か適当なカフェに入りましょ?そこで昨日、言っていた貴方に話したいことを伝えたいの」


「わかった」


 僕は神桜さんの言葉に頷き、ここから一番近い適当なカフェへと向かっていく。


「ここでいいか」


「そうね」


 入ったカフェで互いにコーヒーを頼み、僕たちは窓際の席に腰掛ける。


「聞かせる?」


「いや、あんまり」


「了解」


 僕は周りには悟られぬよう魔法を発動させる。発動させる魔法は自分たちの会話を周りに聞こえなくさせる魔法だ。

 街中で魔法を使うことは犯罪行為であり、本来ならすぐにバレてしまうところだが、バレない魔法の使い方は天鳳さんに習った。

 天鳳さんからは好きに魔法を使うよう許可が下りている。

 捕まっても彼女の親父さんの力でムショ暮らしを免除させてくれるらしい。


「それで?話って何?」


「……昨日の件で少し、相談したいことがあってさ」


「相談?あの時の件での相談なら、僕よりも天鳳さんの方が適任なように思えるけど」


 僕に相談されても解決してあげられる気はしないのだけど。


「いや……あの子に相談するのはちょっと、ね。なんか凄すぎる人というか」


「まぁ、わからんでもないよ。それで?相談って?」


「……いや、その、さ。私の両親が滅能教会の信者なんだよね」


「えっ?」


 軽い気持ちで入った天鳳さんの相談。

 その、彼女の口から出てきた言葉に僕は驚きの言葉を漏らすのだった。

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