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グループ分け

 我が高校の一大イベントであるダンジョン探索当日。


「私、初めてダンジョンに潜る……ドキドキするっ!」


「大丈夫だよ!私がちゃんと守ってあげる!」


「俺たちもついているからな。よっぽどのことがなければ、安全なはずだ」


 生徒たちはダンジョンを一回も探索したことがない人。

 ダンジョンに数回潜ったことある人。

 ダンジョン5階層到達が限度の人。

 ダンジョン10階層到達が限度の人。

 ダンジョン15階層到達が限度の人……様々なレベルのクラスメートたちがダンジョンの前に人だかりを作っていた。


 そんな彼らはそれぞれのレベルに合わせて四人となるようなグループ分けがなされていた。

 同じレベルの人間を集め、学校が選んだ冒険者パーティーを一つ。引率としてつける。そんな形で授業が行われていた。


「よろしく」


「あぁ……うん。よろしく」

 

 ただ、ダンジョン15階層まで潜れる人は特別扱いとなっていた。

 そもそもとして一学年で15階層まで潜れるのはたった四人だけ。この四人は引率もいらないだろうとの判断で、それぞれ二人ずつのペアを組み、ダンジョンに潜ることとなっていた。

 基本的には何時もと同じ。自己責任の自由行動だった。


「……ぎりっ」


 僕のペアは神桜さんであった。

 天鳳さんは別の子とペアを組んでいる。天鳳さんは僕と同じペアである神桜さんのことをまるで親の仇かのように睨んでいた。


「竜崎くんがペアなら安心かな。危険はなさそうだね」


「ふふふ。ダンジョン15階層までなら問題ないよ。それに、最近の僕は魔法を極めつつあるからね。今の僕ならあの巨大な狼の魔物を前にしてもちゃんと相手にダメージを与えられると思うよ」


 何なら勝てると思う。

 それくらいには自信ある。


「おぉー!凄いね!」

 

 僕の言葉を聞いた神桜さんは歓声の声を上げる。


「これでちょー安全だね!」

 

 神桜さんは笑顔を浮かべ、ダンジョンの中を僕と共に歩く。


「ガァァアアアアアアア!」


「邪魔」


 のんびりと進んでいる僕と神桜さんのことを襲う魔物もいるのだが、今のところはすべて瞬殺。炎の魔法一つでおしまいだ。

 まだダンジョンに潜ってから大した時間は経っていない。

 一桁代の階層で僕と神桜さんを脅かすような敵は出てこなかった。


「このままサクッと15階層付近まで降りて行っちゃおうか」


「うん。そうね……ここらへんの階層でのんびりしていても他の人の邪魔になるだけだろうし……」

 

 僕の通っている高校主催で行われるダンジョン探索。

 死人さえも出ることさえもある非常に緊張感のある授業の中で、僕と神桜さんは実にのんびりとしながらダンジョンを探索していた。

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