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放課後

 午後の授業も終わって放課後。


「さぁ!一緒に帰りましょ?」

 

 僕の元に天鳳さんがお昼に言った通りに襲来してきた。


「……僕、ダンジョンに行きたいのだけど」

 

 いつも僕は家に帰らず、学校から直でダンジョンの方へと向かっている。家にそのまますぐ帰る予定はない。


「じゃあ、私も行くわ」


「……君がいたら僕の修練にならないと思うんだけど」

 

 最強の冒険者の娘。

 そんな少女である天鳳さんの実力は素人に毛が生えた程度である僕でもわかる……僕よりも遥かに格上であると。

 こんな人と潜っても僕の力にはならないだろう。


「そうかしら?私はあなたの記憶を失う前の実力を知っているわ。昔の碧衣の実力と今の私の実力……それを比べたら昔の碧衣の方が強かったわよ?別に記憶を失ったと言えど、その体は碧衣のもの。あの子が必死に積み上げてきたモノが無駄になっているわけがない。昔を知っている私のアドバイスは碧衣の成長にプラスだと思うわよ?」


「よし、一緒にダンジョンへと潜りに行こうか」

 

 記憶を失う前の僕が実力者であることはなんとなくわかっている。

 その力を天鳳さんが引き出してくれるとするのであれば……一緒に行くべきであろう。

 最強になるという僕の目的のために。


「ふふふ。そう言ってくれると嬉しいわ。それじゃあ、行きましょう」


「うん」

 

 僕と天鳳さんは共にダンジョンがある方へと向かっていった。

 すべては最強になり、己のハーレムを作る為に……!


 

 ■■■■■


 

 ダンジョンギルド。

 それは冒険者制度によって定められるダンジョン系列を管理する行政機関のことを指す。

 日本の行政機関であるので、その名称を考えると、ダンジョンギルドよりもダンジョン省と呼ぶ方が正しいと思う。

 

 まぁ、ここら辺はダンジョンが出来るよりも前に流行っていたファンタジー作品の名称に大きく引っ張られている、

 そんなダンジョンギルドの建物は日本にある各ダンジョンの前に建てられており、内部で採取してきたものの買い取りに加え、武器などの販売なども行っていた。


「よし。これで武装完了」

 

 僕は一番家から近いダンジョンギルドにあるロッカールームにて制服から冒険者として戦う装備へと着替えていた。

 僕の主装備は刀と短剣。

 選定理由はなんかカッコいいからだ。


「あら?拳銃ではないのね」


 男子よりも女子のほうが着替えが長い。

 僕が着替えを終え、ダンジョンへと入るための入口の前で天鳳さんを待っていた僕に……着替えを終えた天鳳さんが僕の装備を見て疑問の声をあげる。


「拳銃……?あれってかなり前に使い物にはならないと判断された装備でしょ?」


「もしかして……能力の使い方を忘れてしまったのかしら?『小規模過去改変』と『小規模未来確定』は使えないの?」


「え?なにそれ」

 

 僕は天鳳さんの口から出てきた強そうな技名を前に驚愕し、疑問の声を上げた。

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