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やわからな記憶の中で

作者: 西川 新

愛されることを知った日の朝は

いつもよりちょっとだけ眩しかったです


朝目覚められたのは

きっときみのおかげでした


どうもありがとう


当たり前のように

積み重なる日々は

大切の重みを増やすばかり


思い出が増えていくことが

弱いわたしにはちょっぴり怖いよ


きみがいなくなった日の朝は

いつもよりちょっとだけ苦しかったです


目覚められないのは

きっときみのせいでした


そう言っても

責任を問うはずのきみが

もういないんだから


しかたがないね


時の流れによって

積み重なった日々が

風化していくこと


それがもう

どうしようもないこと


積み重なる日々のなかで

きみの存在が薄れていくこと


あの朝の眩しさが

失われていくこと


この恐怖に

ひとりで耐えるしかないこと


ちょっぴりじゃなくて

だいぶ怖かったよ


すごく怖かったよ


愛されることを知った朝は

眩しくて愛おしかった


だけど


愛することを知った朝の方が

もっと眩しかったんだよ


その眩しさも

いまのこんな気持ちも


すべては

きみが与えてくれたもの


朝がきみを忘れて

日々がきみを風化させようとも


わたしはきみのことを忘れないからね


忘れたくないから

忘れないよ


私はきみを

忘れたくないよ


私はきみを

忘れないよ

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覚えてる限り 忘れない限り 眩しさはいつも 記憶の中に 愛しさはいつも 心の中に
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