表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

転生先は人だけじゃない

「で、その巻物を咥えて離さない猫ちゃんというのが、腕にいるその子ね?」

どうやらトーイは慌てるあまり、猫ちゃんを抱いているのをすっかり忘れてしまっていたようだった。


その猫は、ニャンとひと鳴きし、咥えていた巻物を私の手にポトリと落とした。賢い子である。


「いい子ね、巻物をありがとう。まさか、あなた、隣国の王の策略を知ってトーイにそれを知らせようとしてくれたのかしら?


なんて、ね」


冗談めいて猫ちゃんに話しかけると

その子はニャン!と元気よく鳴き

トーイの腕からするりと抜けて私に飛び移り顔に頬擦りしてきた。


…あれ、まさか?


「まさか、ねぇ、猫ちゃん、あなた、人の言葉を理解できるの?」


その問いかけに、猫ちゃんは目を輝かせて

ニャーオ!と頷く。


そこで私は理解する。


この子もイセカイからの転生者だ。


おそらくイセカイでは人間だったのだろう。

転生者は人だけではない。

イセカイ者を受け入れるのに慣れてきた私もさすがにこれにはしこたま驚いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ