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プロローグ3 「勝負」

誤字、脱字があったらすいません

「え、えっと…なんで俺なんかに勝負を?…」

「だって、今日この村で鑑定士に見てもらった中で私を除いて一番強かったからです。強いものと戦いたいと言うのは剣士としておかしいでしょうか?」



おかしくは無いんだろうけど、正直言って戦いたくない…まず間違いなく負ける…でも貴族からの申込みを断ったら…最悪死刑とかになるんじゃ…

それだけは避けなければ!


「分かりました…勝負しましょう。」

こうなったら腹を括るしかない!


「感謝いたします!これで私はまた、成長できる。」


まぁ、この世界に来て初めての戦闘だ…相手は魔法のスキルも持ってたし…でも、やるからには勝ちたい!


「僭越ながら立会人は私が勤めさせていただきます。」

執事だ!実物始めてみた!って気合を入れないと!


「あら、武器は持たなくて宜しいのですか?」

「武器は…この拳なので…」

剣なんて本来農民には必要ない物だし持ったことないって言うのが正しいけど。


「それでは、始め!」


まずは様子見…

「って、うお!」

一瞬で距離を詰めてきた!

「まさか避けられるとは思ってませんでした!この村の子供の中でステータスは高い方でしたけど私の方が全て上でしたのに。」

「鍛えてますから」


「そうでしたか、それではこれはどうですか?」


っ!剣の連撃…数発当たったか…

「流石に強い…」


ここから勝つにはやっぱりこれを使うしか無いか!

「身体強化!」

「なんですかそれは!」

「ハァ!」

「クッ!全て捉えきれない!何故ですか!ステータスはこちらの方が高いはず!」

「これが俺の全力ですよ!」

これで倒せなきゃ俺は勝てない!


「終わりだ!」

「きゃあ!」

ボキッ!

あ、木の剣ごと吹っ飛んだ…大丈夫かな。


「まだ…です!」

あれだけやって立つのかよ!ならもう一回攻撃を!


「ファイアボール!」

「え?…」

「ドカン!」


その音と共に俺は気を失った。




「いてて…まさか走った先にファイアボールが準備されてたとは…俺も勝ちを急ぎすぎたな…」

はぁー…負けたなー俺もだいぶ強くなったと思ってたんだけど…でも!これで目標ができたな、俺はあいつに勝つ!それまで絶対負けない。


よし!とりあえず明日からまた修行開始だ!

今からあいつに勝つには相当訓練しないといけなさそうだし、もたもたしてられない!


あの後知った話だが、あの貴族の人はかなり身分の高い人たちで、馬車で出かけていたところ村に鑑定士がいる事を知って寄ったらしい。


きっとあの少女はまだまだ強くなる次あった時は、絶対に勝つ。

会えるか分からないけど…



7年後


「ようやく15歳…冒険者登録ができる年になった。準備はバッチリ、そろそろ行くか…」


「トーマ!」

「母さん!父さん!」

「ほんとに行くんだね…」

「うん、母さん俺は世界を自由に旅したいんだ。」

「危険だと思うが、元気でやるんだぞ!」

「もちろん!心配はかけさせないよ!」


「それじゃあ、時間だからもう行くよ!」

「気をつけるんだぞ!」

「定期的に帰ってきなさい!ご馳走を用意するわ!」

「ありがとー!行ってきます!」


そして、この日俺は冒険者になるために始めて村を出た。

「楽しみだなー!どんな冒険や出会いが待ってるんだろ!」

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