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設定厨の異世界転生  作者: なみお
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いざ異世界へ

私は、この後再来月から勤める会社の先輩である高田さんと飲みに行く事になっている。

大人な女性と飲むのは初めて(母親は除く)なので、少し緊張してしまっている。初出社までに少しでも中の良い人物が会社にいたらなという気持ちで誘った飲みの席だったが、今になって後悔してしまっている。私は昔から他人の顔を気にしてしまうところがあり、友達といる時は明るく振る舞うよう努力しているが根っこはネガティブなのだ。その為、酒に呑まれたせいで高田さんに不安をぶつけすぎてしまわないかが怖い。

私は別にお酒は好きじゃ無いし、人より弱いのだ。だが、友達と飲んだ時には別に失敗らしい失敗はしてないし酔っ払っても記憶は残る方だったのだ。そうだ。私は別に不安になる必要なんかないんだ!

そう言い聞かせ、自分を落ち着かせる。

歩きながら私は深呼吸をしていた。


どれほど落ち着こうとしていても、やはり緊張はしてしまい、早足になっている。気がつけば店についてしまっていた、しかも20分前にだ。まぁ、きっと高田さんも10分か5分くらい前にきてくれるだろう。10分なんてすぐなので、店前で待つ事にした。


高田さんは時間ピッタリにきた。なんなの?熟練の社会人は自分の移動速度は完璧に把握してるって事??凄すぎない?

まぁ、いい。取り敢えず私も将来できるようになるんだきっと。寒いのに離れているが、東京用の薄着なので微妙に寒いので店に入りたい。

「高田さんこんばんは」

「こんばんは細子ちゃん。店の中で待ってたらよかったのに、可愛い子ね」

「可愛い子は心の中で言ってください!」

「口にしなきゃ伝わらないのよ」

「高田さん偶によくわからないです。」


取り敢えず店の中に入る。店内は暖かいがほとんど客が入っていない、ここあたりの平日6時は以外とおっさんが少ないようだ、と心の中にメモしておく。


「細子ちゃんはどれくらい飲めるのかしら?あ、名前2人分お願い」 マイドー

「人並みには飲めるつもりですので、気にしないでください。私はいろんなお話がしたいので、酔い潰れるつもりはないですよ?」

「それが虚勢じゃないことを祈ってるわね。あ、今日のおつまみオススメ全種類で」 マイドー

「高田さん容赦ないですね....」

「あら?あなたがもつと言ったのだから弱音は吐かないで頂戴ね、友達以外の人に奢るっていうことの恐ろしさを今日は覚えて帰ってね」




しばらく飲んでから色々な話をした。高田さんに負けないぐらいお酒も飲んだ。呑まれてるつもりはない。


「細子ちゃんもう飲むのやめときなさい」

「だーじょ〜ぶです!それよりもいまのつづきを!」


心配させまいと私はいっきにジョッキを流し込んだ。


「ダメよ、今日はもう終わり。帰るわよ代金は私が出しておくから外に出てなさい」

「わかりました〜、といれいってきましゅ。はぁわぁ〜〜ねむいです」

「ちょっと!....あぁ、ダメねこれは。トイレで寝るやつだわ...おじさん、お会計とこれあの子のタクシー代。後であの子店から出す時にタクシーに詰めてあげて」




「......」

あぁ、頭が痛い声が出ない足がまともに動かない。吐きたい吐きたい、でも吐けないなんでだろう。眠いはずなのに目がすごい冷めている。変な感覚だ、

いえにかえろう。それくらいならば今の状態でもできるはずだ。トイレから出ると財布から乱暴に1万円を握り、出し机にたたきつける。

私は扉に寄りかかりながらとびらを開け、外へ出た。すこし寒かったかぜは今は非常に心地よいあたたかさになっている。これならいえにかえれる気がする。

わたしはあるいておうちに向かう。だめだ、まっすぐあるけない。あしがないようだ。

まわりがまっくらだ、よりかかったでんちゅうくらいしかみえない。

あぁ、あぁ.....



段々と黒く染まる視界。目眩の感覚と非常に似ている。






あぁ、私はいまどうなっているんだろう。








意識があるって事はもうすぐ目が覚めるのかな







頭痛も吐き気もスッと引いていく。




あぁ、生き返る気分だ。

頭が驚く程冴えている。自分が冴えている事にさえ気がつけるほどに。

体も非常に軽い気がする。

今ならばなんでもできそうだ。

そんなことを考えている時、声が聞こえた


『聞こえますか?』


なんだろう、この声は。非常に気持ちが悪い。


『あぁ、しっかり聞こえていそうだね』


そうか、聞こえているけど聞こえてないこの感じ、所謂直接脳内にってやつか....




ん?





まさかそんな事ってある?これって

力が欲しいか....!!!みたいなやつ?ヤバイ、テンション上がってきた。


『えーと、君は日本だよね?あ、日本人だよね?』


はいそうですが、なんですか?


『よかったよかった、僕はこれが初めてでね。日本人で助かったよ。』


よくわからないんですけれど、説明をしてください。


『今から君には選択肢が与えられる。それも、無限の可能性のある選択肢』


具体的にしてくれないと伝わらないってお母さんに教わらなかったんですか?


『なりたい君を考えて。理想の自分を考えてみて、想像してみて、創造してみて。きっとそれは実現するよ』


あ、コイツ無視した...で?想像ってどういう事?よくわからないので詳しく説明してください。


『ハァ、んー自分の根幹を作るんだよ。君が、君自身が君自身の可能性を作るんだ。僕らはそれを観察するのが仕事みたいなものだからね』





....?


(あれ?

これ、現実世界で私やべーじゃなくて異世界転生系?あれ?私死んだ?)


『あっ、そうだそうだ!君達日本がよく使ってる異世界転生だかなんだかって考え方あるでしょ?アレと思ってくればいいよ』


(あれ?なりたい自分になれるってもしかして!?)

なりたい私って、何にでもなれるの?どんな設定でも?どんな世界に転生するの!?その世界にどんな生物が生息してるの?亜人って存在するの?


『なんか急に乗り気になったね...よくわからないや.....。まぁ、君が想像する世界に送られると思えばいいよ。どこにいくかは君の異世界への偏見で決まるからさ、僕も良くわかんないんだよね。あと、何にでもなれるよ?』


今なんでもって言ったからね!

私が私の設定を作れるんでしょ!

え!なにこれ想像してたらキャラクリエイト画面みたいなの出てきたよ!!

凄すぎでしょ!ここが私の理想のパラダイス天国で楽園ヘブンよ!


『楽しそうで何よりなのはいいんだけど、早く決めてくれない?これまでの人ってハーレムつくるとか最強の〇〇だとか頭の悪い奴ばかりだからすぐ終わるって先輩が言ってたんだけど』


悪いけど私ゲームのキャラクリに1日使うの。来世の自分を設定できるなら4日はかかるわ



『君らの4日っていう概念は理解できないけど、まぁ、君みたいなのも多分観察対象だからいいけどさぁ、、僕の事も考えてよね....』



(凄いや、見た目の設定もできるみたいだ。まずこれだけで1日は確実にかかるわね、罪深いわねコレ....先に設定から書いた方が良さそうね、あ、そうだ)


ねぇ神様、なんで姿を見せてくれないの?



『神様?神様っていうのをいう人がいるって聞いたことあるけど、よくわかんないんだよねそういうの。それと、姿は君らには見えないよ。これだけはどうしようもないかな。』


イケメンな神様に会うのが夢だったのになー


『そんなに神様に会いたいなら神様がいる世界を想像しながら異世界へ行きなよ。そしたら多分あえるよ。イケメンかは保証しないけど』


(仕方ないから神様については諦めることにする)


私は自分の設定をどうするのかを考え始めるのであった

やっと転生準備にはいれました

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