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お寝坊のシュウちゃんも可愛い

 冬休みに入り、ついに俺達の家へ引っ越しが

完了して、この冬休みはお互いの実家やこの家を行き来しながら過ごせる事になりそうだ。


「ありがとうございました~!」


「それじゃあ2人ともそろそろ上がっていいよ」


「はい! お疲れ様でした」


「お疲れ様でした~」


 2人で喫茶店のバイトを続け、食費や光熱費を出しているのは変わらず、あと変わったと言えば……


「おかえり~♪」


「2人ともバイトご苦労様!」


「母ちゃんとアリサおばさん……また来てたの?」


「だってこのリビング広くて日当たりもいいし暖かいんだもん! いいでしょ? ね、エリちゃん?」


「うふふ、私達みんなのリビングですから気にしなくても大丈夫ですよ」


「ほらエリちゃんもそう言ってるじゃない!」


「まあ別にいいけど……」


 昼間に気が付けば母ちゃんとアリサおばさんが家のリビングでお茶しながらおしゃべりしているのが増えたってぐらいだ。


 あとは……


「ご飯出来たよ~!」


「おお! いただきます、……ん?」


「どうしたのシュウちゃん?」


「えっ? ああ、何でもないよ!」


 エリザの料理の味付け……少し変わったというか……ちょっと薄味になったような……


 美味い事は美味いのだが、ただあれっ? て思う事がたまにある。


 そして夜には


「ん♥️ おやすみ」


「あ、ああ、おやすみ……」


 誘いの回数も減ったように感じる。

 まさか浮気か? と一瞬思ったが、疑う事もないくらいずっと一緒にいるし、その心配はないだろう。


 最近風邪気味だとかで、調子悪そうだしそのせいかもしれないのでエリザを労ってあげた方がいいかもしれないな。


 ただエリザはいつもと変わらず俺に甘え、甘えさせてくれているので心配しすぎもよくないかも……


 そう考えているうちに俺も寝てしまい、朝になる。


「シュウちゃ~ん? 起きて~」


「ん~……」


「うふふ、お寝坊のシュウちゃんも可愛い チュッ♥️ お・き・て♥️」


「うぅ~ん…… エリザ? おはよう」


「おはよ、今日はお正月の買い物付き合ってくれるんでしょ?」


「あぁ……そうだった……ってエリザ、どこ触って……」


「うふふ、早起きさんにも挨拶してたんだよ♥️」


 …………

 …………


「やっぱり混んでるね~!」


「もうちょっと早く来れば良かったな」


「もう! それならあんな……」


「エリザが先に……」


 もう! と言いながらも俺の腕にギュっと抱き着くエリザの頭を撫でスーパーへと入っていく。


「おせちの材料はアヤノおばさまとママが……だからトオルおじさまとパパのおつまみになるような料理と~、シュウちゃんの大好きなうま煮の材料と、あとはお菓子とジュース……あっ! う~ん、どっちにしよう……こっちのお野菜の方が新鮮そう!」


 値段の安いのを探したり、新鮮でおいしそうな野菜を選んだり……エリザの奥様感も段々増してきて、それが俺とのためだと思うと感謝とともに愛おしくなってくる。


「エリザ、いつもありがとな!」


「うふふ、急にどうしたの?」


「いや、エリザの姿を見てたら言いたくなってさ、愛してるよ」


「シュウちゃん……私も愛してる♥️」


 甘いオーラを出す俺達の周りにはたくさんの買い物客がいるのだが


「あらまぁ! 若いっていいわね」


「うちの旦那もあれくらい愛を囁いてくれたら……」


「仲睦まじいわね……」


 色んな視線、とくにマダムの視線を受けつつ買い物を続ける俺達。


「たくさん買っちゃったね! 大丈夫? ちょっと持った方がいい?」


「これくらい大丈夫だよ、エリザはあんまり無理するなよ」


「えっ?」


「最近調子悪いんじゃないのか?」


「シュウちゃん……調子悪いっていうか、なんかダルくって……風邪の引き始めみたいな」


「いつも家事は大体してくれるし、寝るのだって遅くなる時もあるから疲れがたまってるんじゃないか? 今日は俺が全部やるからゆっくり休んでくれよ」


「ありがとシュウちゃん、優しいシュウちゃん大好き!」


「エリザ……」


 買い物を終えた俺達、家に帰り食材を冷蔵庫につめている間、エリザにはソファーでゆっくりしてもらおうとしたが


「エリザ休んでていいんだぞ?」


「でもなんか落ち着かなくて……だから早く片付けて2人で休も?」


 2人で片付け、そしてソファーで2人寄り添いノンビリと、すると


「あっ! 結構降ってきたな……」


「明日には積もってそうだね」


 フワフワの雪が降る外を眺めながら過ごす。


 そして年の終わりが近付いて……

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