困ったね~♪
「あなた達がそんな事してると風紀が乱れるわ!」
そう俺達に言ってきたのは風紀委員のマミ子、裏ではマメ子と呼ばれている。
そんなマメ子に注意された俺達。
そこまでイチャイチャしてたか? 学校ではエリザもさすがに抑えてくれてると思うけどな。
そうじゃなかったら……1時間目だけで何回チュッチュしてたか…… いや、俺がしないだけでエリザの方は、結構キスをしたそうな顔をしてこっちを見てたな……
エリザの方を見ると困ったようで照れたような顔をしている。
そして俺が見ているのに気付くと
「シュウちゃんどうしよう、困ったね?」
エリザはそういうが、俺の腕にしっかりと抱きついている。
今マメ子さんが怒ってるだろ!? 今は……
まあエリザは可愛いからしょうがないか!
「ち、ちょっと、あなた達! 私の話を聞いてる!?」
怒るマメ子に俺を見てニコニコしていたエリザが急に……顔は笑ってるけど、目が恐いよエリザさん!
「……マミ子ちゃん? マミ子ちゃんも私とシュウちゃんの恋路を邪魔するの?」
「えっ!? いやそういうわけじゃ……でも学校では!」
「学校? だから何? 私はシュウちゃんが大好きなの! でも学校では大好きじゃないってウソをつけって事?」
「だからそういうわけじゃないよ! でも学校は勉強するところだし授業に集中しないと!」
「私は別に成績も悪くないし、もしシュウちゃんが勉強分からなかったら、私がちゃんと教えてあげるもん! もちろん2人っきりで手取り足取りね♥️」
「な! ハ、ハレンチよ! そんな言い方、い、いやらしく聞こえるわ!」
「え~? それは~、マミ子ちゃんがムッツリスケベなだけじゃないの~?」
「ムッツリですって!? あなたいい加減に……」
するとエリザは急に真顔になって……
「……結局は邪魔をするって事ね? 分かったわ……あなたに私のシュウちゃんを想う気持ちは分からないようね………… 呪ってやる! えい!」
「エ、エリザ!」
「きゃ! ……って、何も……えっ! こ、これは!」
「うふふ」
「エリザ! 大丈夫なのか?」
「大丈夫、ちょっと見てて♪」
「あ、あっ! 私……もう……もう、我慢……出来なーい!」
マメ子は急に歩き出し……そして
「か、かり田くん!」
「えっ! どうしたんだい? マミ子ちゃん?」
マメ子が向かったのは、かり田と呼ばれた男子の席、学年1位の成績の通称ガリ田とみんなから言われている。
「かり田くん……かり田くん……私……」
「マミ子ちゃん?」
「私……かり田くんが好きー!! 大好きー!!」
ブチュー♥️
「「「「「「「えーー!!!」」」」」」」
あのマメ子が! いきなりみんなの前でガリ田にブチュー♥️ ってしちゃったよ!
「ずっと……んっ♥️ ずっと……んっ♥️ 好きだった……んっ♥️ 大好きだったのー♥️」
マメ子!? そんな人目も憚らずにチュッチュ、チュッチュって!
「エリザ! これは一体……」
「これは人の気持ちを増大させる呪いだよ♪ マミ子ちゃん、注意してたけど、羨ましいって気持ちが駄々漏れだったから後押ししてあげたの♪ ついでだから……えい!」
すると今度は……
「マミ子ちゃん! 僕も好きだ! 大好きだー!!」
ガリ田の方からまたチュッチュしだしたよ!
もう2人は抱き合ってチュッチュ……
クラスのみんなは唖然として見ている。
「うふふ、これでマミ子ちゃんも私の気持ちが分かってくれたかしら?」
「エリザ……」
クラスメイトがガリ田とマメ子に注目してる間に、エリザは俺を引っ張ってきて
「シュウちゃん♥️」
目を閉じてキスをせがんでくる……
みんな向こうを見てるし、いいよな?
「エリザ……」
俺達も2人に負けないよう何度かキスをした。
エリザ……キスを出来るのは嬉しいけどさすがに学校は恥ずかしい……
「ありがとシュウちゃん♥️」
そして最後にもう1回……
その後、うちのクラスには2組のラブラブカップルがいるとしばらく噂になったとか、ならないとか。