シュウちゃんとのんびり……
文化祭の準備も着々と進み、今日は最終的な確認をして明日は本格的に教室をセッティングして、明後日ついに文化祭が始まる。
「メニューは出来てるわね? あとは衣装の確認も大丈夫? あと受付やる人と会計やる人はちゃんと打ち合わせしておいてね!」
テキパキと指示を出すマメ子、文化祭が終われば学校を辞め、子供が産まれるまで花嫁修業のマメ子は最初遠慮してあまり口を出さなかったが、他のクラスメートの手際の悪さ(主にジュリが引っ掻き回していた)を見てしびれを切らしたのか、次々と指示を出し、いつの間にかみんなのリーダーになっていた。
「それじゃあ今日は解散! みんなお疲れ様!」
「「「「お疲れ~!」」」」
みんな解散して下校する、そして俺達も
「じゃあ帰るか!」
「うん!」
そしていつも通り手を繋ぎ帰る。
「いよいよ明後日か~、楽しみだな! ところでエリザはどんな衣装を着るんだ?」
「うふふ、当日までのお楽しみだよ! でも露出が多いとかじゃないから安心してね?」
「ああ、そう言われるとなんか余計気になるけどな」
「心配しないで、セクシーなのはシュウちゃんの前だけで着るから! うふふ~、今日は……」
ここ最近エリザは夜になると俺の前で1人コスプレショーをしてくる。
フリフリのドレスやセーラー服、体操服など……色々俺には刺激的すぎる。
そんなエリザの誘惑に俺はタジタジ。
まあその後は皆様の想像におまかせして……
「そうだ! 家の工事がどうなってるか見て帰らないか?」
「私も気になってたんだよね! いいよ!」
そして、俺達の家がどんな感じになっているか見に行く事にした。
「あっ、シュウちゃんあれ!」
「おお! きれいになってるな!」
大分前から俺達の家の間にあった空き家は正直見た目はボロボロだったのだが、今は綺麗にリフォームされていた。
「中はまだ工事中みたいだな」
「見せてもらえるかな~?」
すると作業している人がもう帰っていなかったのでどうしようかと思っていたら、偶然父ちゃんが家の前を通りかかったので声をかけた。
「父ちゃん!」
「おお! シュウ、どうだ同棲生活は?」
「2人で楽しくやってるよ」
「そうか、それで今日はどうした?」
「家のリフォームがどこまで進んだか見に来たんだよ」
「じゃあちょっと中も見てみるか? カギ持ってるから見れるぞ?」
「じゃあ見せて欲しいな、エリザも見たいよな?」
「うん、見たい! トオルおじさまお願いします」
「よし、じゃあちょっと待ってろよ」
そして父ちゃんはカギを取り出しドアを開ける。
「うわぁ! こんな感じなんだ!」
「まだ壁紙とかは貼ってないけど大体形は出来てるぞ? ……まずは玄関を入ってすぐ、ここがリビングになる所だ」
「シュウちゃんのお願いした通り広いね!」
「ああ! それに窓が大きくて庭が綺麗に見えるな」
「うん、ここにソファーを置いてシュウちゃんとのんびり……うふふ!」
「こっちはキッチンになる所だ、まだ設置してないけどな」
「キッチンの場所も広めで使いやすそうだな」
「広いから料理しやすそう! 毎日愛情たっぷりで作ってあげるからね?」
「おう、楽しみにしてるよ!」
「次はエリザちゃんの希望だったお風呂場見に行こう」
「お風呂!? 見たいです!」
「ここだよ、すごいだろ?」
「うわ、広っ! 2人でもゆったり入れそう」
「これから家族が増えた時のためにちょっと普通より広めにしといた方がいいと思ってな、これは母さんの意見だよ、昔母さんがシュウとエリザちゃんをお風呂に入れてあげたりしてた時に広いお風呂の方が楽だって言ってたからな」
「確かに俺とエリザでお湯の掛け合いとかバシャバシャ遊んだりしてたら母ちゃん困った顔してたもんな」
「でもこれなら私とシュウちゃん……子供だったら2人くらい入っても……私とシュウちゃんの子供達とお風呂……そしてリビングでみんなで一家団欒、暖かくなれば庭でバーベキュー……はぁ~♥️」
色々想像してウットリとした表情のエリザ、想像だけでも幸せそうな顔だ。
「1階にはまだ他に部屋はあるけど次に2階を見に行くか! 2階にはシュウとエリザちゃんの部屋にしてもらう予定の部屋があるんだ」
「俺とエリザの?」
父ちゃんに案内された部屋は広めの一見普通の部屋だが
「普通……の部屋だね?」
「そうだな、どうしてここが俺達の部屋なの?」
「この部屋はな……防音がしっかりしてあるんだ、だから……ナニしてても大丈夫だぞ?」
「と、父ちゃん!?」
「トオルおじさま……」
「いずれ産まれるだろう子供達がいても……安心だろ?」
「「…………」」
答えづらいよ父ちゃん! 俺達は何も答えられず、次に子供部屋の予定の所などを一通り見せてもらって、今日はとりあえず帰る事にした。
「じゃあ俺達はもう行くから、また見に来るよ」
「おお、じゃあまたな!」
「ありがとうございました!」
そして帰り道、すっかり辺りも暗くなってきて夏も終わったので少し肌寒くなってきた。
「シュウちゃん、楽しみだね!」
「ああ! 俺達の家か……俺、エリザが幸せに過ごせる頑張るからな!」
「うふふ、私も頑張るよ!」
エリザの肩を抱き引き寄せ、くっついて歩く、少し歩きづらいがエリザの体温がとても心地好い。
そして……文化祭。
この文化祭は俺達の大切な思い出となる。
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