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私、聞いてみたいな?

 もう夏休みも終わり学校が始まる。

 この夏休み……色々あったな~!


「ん……おはよ、シュウちゃん……」


「エリザおはよう」


「うふふ、シュウちゃん♥️」


 明日からは学校で、今日はエリザと朝を迎えた。


「宿題も終わってるし……ああ、明日から学校か~、もう夏休み終わっちゃうのか~!」


「そうだね~、今日は1日どうするの?」


「ん~、今日は何もしなくていいかな? 2人でダラダラしてようか?」


「うん、うふふ!」


 そして俺に抱き付いてくるエリザ、夜更かししちゃったし二度寝するか……


 エリザの甘くいいニオイを嗅ぎながら再び目を閉じる。


 柔らかなエリザに包まれウトウトし始めた時、部屋をノックする音が聞こえた。


「シュウ~? ちょっとお願いあるんだけど! 開けるわよ?」


「へ? あっ、母ちゃん待って!」


「待ってるから早く服着なさいよ?」


 母ちゃん! 分かってても言わないでよ!


「シュウちゃん、はい!」


 2人でイソイソと着替えドアを開ける。


 すると呆れた顔をした母ちゃんが立っていた。


「あんた達ね~、……まあいいわ、シュウにお願いなんだけど、これをお父さんに届けてくれない?」


「これは?」


「この間言ってた、家の事に関する書類みたいなんだけど今日必要だったの忘れてたみたいなのよ」


「じゃあこれを父ちゃんの会社に届ければいいの?」


「昼過ぎぐらいから必要みたいだから、それまでにお願いね?」


「分かったよ」


「私も一緒に行っていい?」


「おお、来てくれるのか?」


「うん、シュウちゃんと居たいから」


「エリザ」


「はぁ~、あんた達は…… じゃあお願いね? あと2人とも出かける前にお風呂入りなさいよ?」


「「えっ!?」」


「色々と……この部屋匂うわよ?」


「「なっ!?」」


「換気もしといてね~!」


 そして母ちゃんは部屋から出ていった。


「「…………」」


 俺達は無言になり、お互いの顔を見て赤くなる。


「お風呂……入ろっか?」


「……そうだな」



 そして昼前を目掛けて父ちゃんの会社へ向かう。


「ちょっと考えないとダメだな……」


「そうだね、さすがに恥ずかしかったよ……」


 それ以上はお互い何も言わず父ちゃんの会社を目指す。


 そして父ちゃんの会社の前に着くと


「シュウ! 悪かったな、エリザちゃんまで来てくれたのか、ありがとう」


「はい、これ」


「おお、助かったよ! 空き家の件で必要だったんだよ、……そうだ、せっかくだから一緒に話を聞くか?」


「えっ?」


「シュウ達の家の建て替えの話だから、先に要望とかあったら言っておくと設計しやすいかもしれないしな」


「シュウちゃん、私、聞いてみたいな?」


「俺も気になるな」


「じゃあ決まりだな!」


 そして父ちゃんと一緒に昼食を取り、午後一番で父ちゃんと一緒に約束の相手と会う事になった。


「お久しぶりです、トオルさん!」


「ああネイトさん、久しぶりです! こっちは息子のシュウと、その婚約者のエリザちゃんです」


「初めまして、今回家の建設を担当しますネイトと申します」


「初めましてシュウです、よろしくお願いします、そして婚約者のエリザです」


「よろしくお願いします ……うふふ、婚約者……♥️」


「それじゃあネイトさん、今回の建て替えの件……」


 そして父ちゃんとネイトさんが話を進める中、俺達も一緒に話を聞いていたのだが


 ニギニギと、となりに座るエリザが俺の手を握りながら笑顔でこっちをチラチラ見てくる。


 なんとなく分かる…… エリザはさっき婚約者って紹介されたのが嬉しくてたまらないみたいだ。


「それでは…… ふふっ、お2人は本当に仲がよろしいようで」


「へっ? あっ、すいません!」


「ふふっ、いいんですよ、それではお2人の希望とかありましたらお聞きしますよ?」


「リビングは……広めの方がいいですね、お互いの両親が遊びに来てもいいように」


「私は……シュウちゃんと一緒に住めたらそれだけで……でも出来ればお風呂は広めがいいなぁ!」


「後は……何かあるか?」


「うーん……」


「とりあえず一応何パターンか用意しておくので、今回はその希望を含めて考えてみますね?」


「「よろしくお願いします」」


 あとは土地の権利とか難しい話になったので俺達は一足先に退室して帰る事となった。




「うふふ~♪ シュウちゃんとのマイホーム~♪」


「楽しみだな!」


「うん! でも本当にいいのかな?」


「何が?」


「トオルおじさまに家を建ててもらって、お金とか……」


「その話な、実は高校卒業したら父ちゃんの会社で働く事になったから、その中からコツコツと返すみたいな形になるのかな?」


「えっ? シュウちゃん、それって……」


「それがエリザとの婚約の条件みたいな感じだから、まだ正式に婚約してないからまだみんなには話してないけど」


「シュウちゃんは……いいの?」


「おう! 父ちゃんの仕事って大変そうだけど面白そうだし、父ちゃんも後継ぎが出来て嬉しいみたいだぞ? それに……」


「それに?」


「俺が早く働けば、それだけエリザとの将来が早くなるしな!」


「シュウちゃん!」


「今はまだ学生だし、もう少し先の話だけどな?」


「……シュウちゃんがそんな事考えてくれてたなんて、嬉しい!」


「エリザ……」


「私、シュウちゃんの為にこれからも頑張るから! だから……」


 そして俺達は俺の家に帰り……






「あんた達…… はぁ~、若いっていいわね」


 また俺達はお互いに顔を真っ赤にするはめになった。



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