余計な事ばっかり言って!
宿題も無事? 終わり、もう外も暗くなってきた。
そろそろ帰るか~、と思っていたのだが
「シュウちゃん! 今晩ご飯作るから食べていって?」
「えっ!? でも昼もごちそうになったし……」
「あれはママが作ったやつでしょ~? 晩は私が愛情た~っぷり入ったの作るから~、た・べ・て♥️」
「うっ…… じゃあごちそうになるよ」
「うふふ、じゃあ待っててね?」
そして俺にキスをしてキッチンへ向かうエリザ。
「あらら~、エリザったら張り切っちゃって~!」
「俺的にはエリザの料理は美味いんでありがたいんですけどね」
「うふふ~、そういえばエリザに指輪をプレゼントしたんだって~? エリザったら、暇さえあれば指輪眺めて、うふふ♥️ って言ってるんだよ~?」
「そんなに喜んでくれてるなら良かったですよ」
「嬉しくって嬉しくって…… シュウくんとの旅行もあるし、最近はすごくご機嫌だよ~?」
「そんなにですか…… ふふっ」
「そうなんだよ~! 昨日もシュウくんに選んでもらった下着を着ながら……」
「ママ? 余計な事ばっかり言って! ……えい!」
「あ! っ! んー! んー!」
「お口にチャックの呪いだよ!」
「んー! んんんー! んんんー!」
「ちゃんと反省して!」
エリザ…… アリサおばさん、下着を着ながらどうしたんですか!? 気になる! ……けど、エリザがそれを言わせないようなオーラを出しながらこっちを見てるから何も言えない……
「ただいまー!」
「あっ! パパが帰ってきた!」
「あなた~♥️」
アリサおばさんが走って玄関に! ってか呪いは!?
「ただいまアリサ」
「あ~ん! 寂しかったよ~!」
帰ってきたタケルおじさんにアリサおばさんがチュッチュ、チュッチュ…… やっぱりエリザとアリサおばさんは親子だな!
「アリサ…… ってシュウくんか! いらっしゃい」
「お邪魔してます!」
「あなた~? エリザがいじめるの~! え~ん!」
「2人とも…… ほどほどにしないとダメだぞ? アリサ、ほらおいで♪」
「あなた~、うふふ~」
「よしよし、ケンカはダメだぞ?」
「うふふ~、チューしてくれたらやめる~」
「わかったよ」
「ん~♥️ えへへ~」
俺達もああいう風に見えてるのかな? ていうか、タケルおじさんはやっぱり慣れてるというか、扱いが分かってるって感じだな! あんな余裕俺にはないよ、エリザにドキドキしっぱなしだ。
「パパもママも! シュウちゃんが困ってるでしょ? シュウちゃんもいるんだよ?」
「ははは、ごめんねシュウくん」
「いえ! 勉強になります!」
「何だいそれは? ははは!」
「あなた~? 今日はエリザがご飯作ってくれてるからね~」
「そうか! エリザも最近腕を上げたからな」
「うちの料理とどっちが好き?」
「もちろんアリサのだよ、エリザの料理は……シュウくんの為の料理だからね」
「そうだよね~、うちの……というか、あなたの好きな味はうちが作るからいいの!」
「そうだな、いつもありがとうアリサ」
「あなた……」
「アリサ……」
隙あればチュッチュ! 見てられない!
……えっ!? それはお前らもだろって?
それは言わない約束だろ?
「ご飯出来たよ~! ってパパもママもいい加減にしてよ!」
「ははは!」
「あなた~! エリザったら人の事ばっかり言うけど、自分だってシュウくんと隙あればチュッチュしてるでしょ~?」
「ママ? またお口にチャックする?」
「あ~ん、恐い~! あなた助けて~♥️」
「よしよし、せっかくエリザが作ってくれたんだ、みんな冷めないうちに食べよう」
タケルおじさん……尊敬します! 誰も嫌な思いもせず、スッとまとめる…… 俺もいつかあんな余裕を持ちたい!
「それじゃあ……シュウちゃん、こっちに座って♥️」
「おう!」
「じゃあ~、うちはあなたのとなり~♪ えへへ~」
「ああ! おいでアリサ」
「や~ん、あなた~♥️」
「それじゃあ、いただきます!」
そしてご飯を食べ始めたのだが……
まあ予想はしていたが、すんなり食べ終わる訳ないよね?
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