私とシュウちゃんは
「「いらっしゃいませ~」」
「こちらの席へどうぞ」
エリザが父ちゃんにお願いして一緒にバイトするようになったのだが、さすがにリサイクルショップに2人はいらない……
と悩んだ父ちゃんは、それなら喫茶店の方で2人で一緒に働いてくれ、って事になり、今2人で喫茶店でアルバイトしている。
「マスター! ケーキセットお願いしま~す」
「かしこまりました」
「エリザさん、ケーキの準備をお願いします」
「はい!」
「シュウくんは準備が出来たらお客様に持っていってもらうよ?」
「わかりました!」
とりあえず俺はウェイター、エリザはマスターのサポートで裏方の仕事をする事になった。
エリザは料理も得意だし、ランチタイムとかは結構忙しいみたいなので、ぜひ手伝って欲しいということだ。
ただ、今はランチタイムを過ぎて、常連客のおじさんが1人いるだけなので、
「エリザ、皿洗いは俺がやるから少し休んでろよ」
「大丈夫だよシュウちゃん、じゃあシュウちゃんが洗ったお皿を私が拭くね!」
「わかった」
2人で並んで食器の片付け……
洗い終わった皿をエリザに渡すと、こっちを見てニコッと笑うエリザ…… 超可愛い!
ときどき肩をピトっとくっつけてみたり、皿を洗う俺の顔を見ながら、うふふと笑う。
ただバイト中なので、お互い、必要以上にイチャイチャしないようにしてる。
「2人とも本当に息がピッタリだね! 長年連れ添った夫婦みたいだよ」
「えっ!?」
「マスター! そんな、夫婦だなんて…… うふふ~♥️」
「今やってる皿洗いもそうだけど、お互いのしたい事が分かるというか…… 阿吽の呼吸ってやつだね! 最近付き合いだしたカップルにはとても見えないよ」
「まあ、昔からずっと一緒でしたからね~」
「私とシュウちゃんは夫婦…… うふふ~♥️」
夫婦と言われた事が嬉しいのか、エリザはさっきから、うふふ~♥️ って笑ってる。
マスターとそんな話をしてると、店のドアが開いた。
「いらっしゃいませ~ ……ってクリス先生!?」
お客さんが来たと思ってホールに出るとそこにはクリス先生とクリス先生の友達2人がいた。
「……シュウさん? どうしたのこんな所で…… アルバイト?」
「そうなんです、短期ですけど…… 実はここの店、父の経営する店で……」
「そうなんだ、実は私達、最近ここの店によく来るのよ」
そしてクリス先生の友達がペコっと頭を下げてきたので俺も頭を下げる。
そして席へ案内して、注文を聞く。
「じゃあ私達はケーキセットで」
「ケーキセット3つですね、かしこまりました」
そしてクリス先生達はおしゃべりをし始めた。
クリス先生…… 友達いたんだ! 何かクールで無口なイメージだったから、てっきりぼっちかと……
先生の友達は、お嬢様みたいな女性と活発そうな女性、全然タイプは違うけど……なんか共通の趣味でもあるのかな?
「ケーキセット3つお願いします!」
マスターがコーヒーを淹れ、エリザがケーキの用意、その間に俺はフォークやコーヒーの砂糖やミルクの準備……
大体こんな感じでアルバイトの時間は過ぎ……
「ご苦労様、それじゃあこれ今日のアルバイト代だよ」
「「ありがとうございます!」」
今日のバイト代をもらい、俺達は家に帰る。
「エリザ、疲れただろ? 大丈夫か?」
「うん、シュウちゃんとアルバイトできたから嬉しくって、あんまり疲れなかったよ」
「そっか、あと何日か働いて…… そしたら夏休みだな……」
「シュウちゃんと旅行…… 楽しみ♥️」
「どこ行きたいとかあるか?」
「シュウちゃんと2人ならどこでも」
「やっぱり夏だから海が近いところかな~?」
「……シュウちゃん、私の水着……見たい?」
「そ、そりゃ見たいさ! でも、他の男にエリザの水着姿を……」
「うふふ、私の水着姿はシュウちゃんにだけ見せてあげる」
「エリザ……」
「それなら……」
その後も色々意見を出しながら、夏休みの予定を話し合ってると、あっという間に家に着いてしまった。
「シュウちゃん、それじゃあまた明日ね」
「ああ、またな!」
そしてキスをしてお互いの家に帰った。
「ただいま~!」
「あら? おかえりシュウ」
「おかえり、シュウちゃん」
「え、エリザ!? 今別れて……」
「来ちゃった♥️」
今エリザの家の前で別れたのにいつの間に!?
そんなエリザのイタズラが成功して喜んでいる笑顔を見ると、そんな事はどうでもよくなってしまう俺だった。
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