遠慮しないで?
「何ですって!? 可愛いエリちゃんになんて事を! シュウもエリちゃんを守ってあげなさいよ!」
「アヤノおばさま、シュウちゃんは守ってくれましたから、あまりシュウちゃんを責めないで下さい……」
「それならいいけど…… エリちゃんも気にしたらダメよ? そんな男なんてロクな奴じゃないんだから!」
「はい…… 私はシュウちゃんさえいれば……」
そう言ってさりげなく自分の右手をみんなに見えるよう上げるエリザ。
「あら? エリちゃん、それは?」
「うふふ、シュウちゃんが買ってくれました! お揃いの……ペアリング♥️」
「シュウ! アンタもちゃんと考えてるのね、お母さん見直したわ! 良かったわね~エリちゃん」
「はい! うふふ」
ウットリとした顔で指輪を眺めるエリザ。
そしてそれを見ながら母ちゃんと色々話している。
俺が少し離れてエリザの幸せそうな顔を眺めていると、父ちゃんが話しかけてきた。
「エリザちゃんが喜んでくれて良かったな」
「ああ、まさかあんなに喜んでくれるなんて思わなかったよ」
「女の子はああいうの好きだからな、母さんも昔付き合ってる時にプレゼントしたら泣いて喜んでたよ」
「あの母ちゃんが!? 想像できない……」
「母さんだって可愛らしい所はいっぱいあるんだよ、息子のお前には厳しくしてるかもしれないけどな?」
「そっか…… あっ! 父ちゃん、実はお願いが……」
「どうした?」
「実は……」
俺は父ちゃんに夏休みに入る頃に向けて、あるお願いをした。
「それは構わないけど…… 大変だぞ?」
「ああ、それでもエリザとの為にだから……」
「ふっ、シュウも男の顔になってきたな」
「何だよそれ? 俺は男だよ」
「そうじゃない、まあいずれ分かるさ」
父ちゃんと夏休みに向けての約束をした俺は、リビングのソファーでテレビを見ていた。
エリザは母ちゃんとテーブルで楽しそうにおしゃべりしている。
昔から2人は仲が良いよな~、俺が家にいなくてもエリザは母ちゃんに会いに来てたりしてたもんな~。
ボーっとそんな事を考えながらテレビを見ていると
「うふふ」
話が終わったのか、エリザが俺のとなりに座り寄りかかってきた。
「もう話はいいのか?」
「うん! 指輪の事話してたら盛り上がっちゃって、シュウちゃん寂しかった?」
別にすぐ近くにいるし…… と思ったが、エリザがギュっと俺の手を握ってきたので、ここは否定しないでおこう。
「いや…… あ、ああ寂しかったよ」
「ごめんねシュウちゃん、おいで♥️」
そしてエリザは自分の太ももをポンポンと叩く。
これって…… ひざ枕してあげるって事か?
いやいや、父ちゃんと母ちゃんもいるし……
と思ったが、エリザが俺をグイッと引っ張り
「遠慮しないで? うふふ」
そしてエリザにされるがまま、俺はエリザに
ひざ枕してもらった。
父ちゃんと母ちゃんからはソファーの影になって直接は見えないだろうし……
エリザの太もも……
さっきマッサージで触ったが、
やっぱりモチモチのムチムチ……
なんか甘いニオイがするし、気持ちいい!
しかも裾をちょっとめくってるから、太ももとほっぺた、肌と肌が直接……
スベスベのモチモチのムチムチ……
トリプルコンボに俺はノックアウトだ!
「シュウちゃん♥️」
そして俺の頭をナデナデ……
このパターン……なんかマズイような……
「シュウちゃんやっぱり可愛い……あの時みたいになっちゃったら…… どうしよう? うふふ」
あの時? ……なんか段々眠く……
「あら? シュウちゃんおねむでちゅか~? それじゃあねんねしましょうね~? う・ふ・ふ♥️」
まただ……
あの感じ……
懐かしいような、懐かしくないような……
「はいは~い♪ ママが今あげますからね~?」
まま~? あげる~? なに~?
すると口に……
あっ、ママ~!
…………
…………
「ん♥️ うふふ、こっちもどうぞ♥️」
ん~! まま~! ……出ないけど、落ち着く~
…………
…………
「あん♥️ もう……いけない赤ちゃんでちゅね~♥️」
…………
…………
まま! まま!
……そこは!
…………
…………
「……すごい! シュウちゃん♥️」
…………
…………!!!♥️
そして……
俺は意識を失い……
「お疲れ様、シュウちゃん♥️」
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