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ゴブリン村③宴。

よろしくお願いしますお願いします!

取り敢えず自己紹介しとくか、


「俺はフラム、さっきも言ったが魔物だちなみにミミックだ!」


 まだゴブリンは疑惑の目を向けている、まぁそうか、どっからどう見ても人の少女だしな、それがいきなり「俺はミミックだ!」なんて言い出しても疑うのは当然だろう。



と、思い擬態を解きミミックの姿に戻った。



「本当に...、あ、失礼しました!俺は村の皆にリンって呼ばれています!」



「リンって言うのか、ってことはネームドモンスターか?」



「いや、愛称みたいなもので本当の名前ではありません、ネームドモンスターなんてそうそうなれる物でもありませから。」



それからリンに話を聞いた。







 ふむふむ、先代王が死んでから馬鹿な兄貴のせいで散々苦労した様だ。



「ぐずっぐずっ」


俺はリンの話を聞き俺なんか豆に見える程の苦労をしてきたんだな、と思い涙が出る。



「お前ぐろうしでぎだんだなぁ。。ぐずっ」



少し落ち着いてもう一度話を聞き始める。



 ゴブリン族は一本角と二本角に別れていて基本は二本角のゴブリンの方が力や能力が優れている様だ、

ここに居るゴブリンは皆一本角だった。

 一本角のゴブリンは身内内でも迫害されていた様だ。




「そうか、そんな事が...、」



「はい、ですので申し訳ありませんが、ここはあと数日もすれば人間に攻められるでしょう...。

それまでに何とか逃げる準備を。」



 ふむ...、進化を果たし部下も持った今なら協力すればどうにかなる気もするが...、それは後で考えるか。



「取り敢えずそれについては考えがあるから大丈夫だと思う、それより後ろの者達、腹、減っているんじゃないか?俺も腹が減った、飯にしようぜ!」



 後ろのゴブリン達はかなり痩せている、一本角である事でかなり身分差があったようだ、食料も少なかったのではないだろうか。


 

 本当は腹なんて減ってないけど...、成行きとは言え上司になった俺が先に食わないとコイツらも食べにくいのでは無いだろか。



「申し訳ありません、お見苦しい所を...、ですが今食料が無く...、すぐに調達致しますので少々お待ちくださいッ!」



 申し訳無さそうにあたふたし、食料を獲る為の準備を始めようとするリンを止める。


「ストップストップ!ここに来る途中にデッド・ベアーを倒した!そいつの肉があるけど...、いやこの人数なら大丈夫だろ、多分。」



 一瞬足りなくなるのでは、と考えたがあの大きさを思い出し安心する。



「デ、デッド・ベアーですか...。」



 驚いている、まぁゴブリンにとってあれはまさに怪物だからな、群れで戦えば勝つのはゴブリンだろうけどゴブリン側には少なくない被害が出る筈だろう。



「薪とかってある?それに火を付けて肉焼きたいんだけど・・・。」



 この村に薪があるのか少し不安になる、今から薪集めしてたら食うのは真夜中になるぞ...。



「はい、薪でしたらございます。」


 その言葉に安心し集めて貰う様に促す。

これなら夜になる前に始められそうだ。



「っと、その前に...。」


 そう周りはゴブリンの亡骸で埋め尽くされてる、これをどうにかしなければ肉を食い所ではない、ゴブリンの死体の上で肉を食うなんてどんな地獄絵図だよ!


 でもこれ片付けてたらやっぱり食うのは真夜中になるな...。


《マスター、黒牙が漆黒暴牙へ変更しています、ナビゲーションと漆黒餓牙を接続してください。》



え?接続?何それ、なんとか牙?ナビさんそんなの出来んの??



《可能です。

漆黒暴牙とナビゲーションを接続致しますか?


はい いいえ 》



勿論はい、だ。



《接続しました。》



 その瞬間凄まじ量の魔力が俺から飛び出し黒い煙の様に集まる、そして口の形を作り始めた。



「おい!?ナビさん!?なにやってんの!」



 俺は咄嗟にナビさんに声を掛けるが遅かった。

その大きな口が俺ごと村を包み込み...、そして霧の様に消えた。


「え?」


「フラム様!なんですか今の!!」



 いや、俺に聞かれても困る、俺も聞きたいくらいだ。

ナビさん、一体何したの?



《漆黒暴牙に死体だけを飲み込むよう調節し使用しました。》



 そんな事出来るのかよ!早く言ってよ!ビックリしたじゃん!!






「フラム様!皆の死体が消えています!臭いも血の跡も何も残っていません!!」



 リンが裏付ける様に俺に報告しに来た、俺もリンの後に続き見てみると、うん消えてる、本当に血の匂いすらせず、元々そこには何も無かったかのように消えていた。



「亡骸とはいえお前の同族だろ?大丈夫だったのか?」


 うむ、流石に人の死体勝手に消しちゃうのは不味かったんじゃない?と思いながら質問する。



「え?はい、王...兄者はあれでも王でした、埋葬したい気持ちはありますが戦で敗北した場合その死体は食われます、特に問題ありません。」



...。俺は魔物の常識を知るべきだろうか、少し申し訳ない気持ちになる。



 いや、せっかく死体をナビさんが消してくれたんだ、早く宴を始めよう、俺は無限宝庫からデッド・ベアーを取り出す。


「リン、これ解体とか出来たりする?」


「はい、恐らく可能です」


「じゃ、どんどん解体してどんどん焼いちゃって!!」



そして俺は広場で大声を出して叫ぶ。





「これから俺とお前達の契約を祝して宴を初める!!肉はあるから幾らでも食えよ!!」



 その瞬間、今までのとは比べ物にならない程の魔力が使用された。


《種族ゴブリン60体と契約を結びます、ゴブリンは契約により昇格します。》



《魔力が大幅に減少しました、低活動モードへ以降します。》






数時間後







あぁ、またかぁ。


《おはようございます》


おはよ...。


もう空はすっかり暗くなっている。


 火と肉の準備をし、姿の変わったゴブリン?達が俺が目覚めるのを待っていた。



《スキル・契約によりゴブリンはダークエルダへと進化しました。》





 姿はかなり変わっていた、ナビさんによると一本角のゴブリン達はダークエルフとゴブリンの間に生まれた種族らしい、

 そして一本角のゴブリンが契約により進化した姿がダークエルダ、牙と角はまだある物の少し長くなっている?


 女性は人間に姿が物凄く近くなったが肌の色が瑠璃色だ、そして巨乳...、ダークエルフがそういう種族なのかは解らないが皆総じて美女揃いだった。


 男性はこちらも人間に姿が近くなっている、そしてふむ、やはりイケメンになっているな、やはりダークエルフがそういう種族なのだろう。



《ゴブリン(鬼種)は元々鬼神の血が薄まり続け最後に辿り着いた姿です、その上に巨鬼、半鬼半人、鬼人、鬼神と並びます。》



 この進化は先祖返りの様だ、鬼神とダークエルフの血が交わることでダークエルダと言う新種が生まれたそうな...、ちなみにこの世界初だ。



 その理由は一本角のゴブリン達はこの地域特有の種らしい、

 そして一本角のゴブリンはゴブリンの中でも迫害され戦闘力もゴブリンの状態では低い為にすぐ死んでしまうそうな、今だ一本角のゴブリンが進化した前例は無い。



 そしてなんと言っても女の子可愛い!!

俺の息子が居れば今頃大パニックになっていた事だろう。


 先程まで雄か雌かの見分けも付かなかったが、こんな事になるのか。

 少しごたついたが、皆腹は減っている様なので...、

今度こそ宴を始めるぞ〜!



「お前ら!これからお前達は俺の部下になる!よく働いてくれよ!!今日は俺の奢りだ!明日に備えてしっかり食え!」



「「「「ウワァァアアアア!」」」」


 その日の夜、元ゴブリン達の部族歌と笑い声が轟いた。






現在のフラムのステータス

______________________


ステータス


種族 ハイ・ミミック 名前 フラム 歳0歳(34歳)


称号 ダークエルダの主



魔法スキル

火魔法(中級)new! 水魔法(初級)new!


光魔法(初級)new!



通常スキル

剣術 肉体強化 危険察知 黒霧new!



ユニークスキル

無限宝庫 擬態(ゴブリン デッド・ベアーを獲得)


漆黒暴牙new!



固有スキル

ナビゲーション 模作



ワールドスキル

無し


______________________


《火魔法(中級)

こちらはファイアーボール、着火に加えてファイアーアロー、筋力増加魔法、炎耐性

を使用出来る様になりました。


水魔法(初級)

こちらは水切り、放水が使用出来るようになりました。


光魔法(初級)

こちらはライト、ヒール、が使用できる様になりました。


黒霧

このスキルは周りに黒い霧を発生させ敵を撹乱、使用者は黒霧の中にいる限り魔力を感知される事はありません。


漆黒暴牙

こちらは黒牙が進化したスキルです、範囲や数を調節出来るようになり使用者の魔力量に応じて火力が上昇します。(複数使った場合は全てに分断されます。)


称号

ダークエルダの主、ダークエルダからの信頼が上昇します。》


最初の仲間はスライムかゴブリンで悩んだんですけど喋る事の出来るゴブリンさんに決めました(ノシ 'ω')ノシ

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