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擬態・旅立ち

よろしくお願いします

では!早速擬態・人間を使ってみよう!!



ナビさん!よろしく!




《擬態・人間を使用します。》



 ナビさん言葉を言うと共に視線が段々と高くなってきた、少しずつだが足の感覚も感じ始める。



「おお!おお!おおおお!」



 声にならない声をあげながら変化が終わるのを待つ、

数秒すると体の周りにまとわりついていたモヤが晴れる



 もう戻れないと思ってたのに!こんなに早く戻れるなんて!!

 よし!今度こそ俺は童貞を捨てるぞ!!



「ってあれ。」



意識すると何故か俺の息子の感覚が無い。




興奮束の間、俺は恐怖を覚えた。



「はぁ!?なんで?なんで!?!?」




 俺は息子が付いていたであろう場所をまさぐる、

だが俺の34年間付き添った相棒は留守だっ



《種族ミミックへと転生した時点でマスターに性別は無くなっています。》




「マジかよ!」



《マジです。》




 済まない息子よ、本番無しの特訓しか出来ずに役目を終えてしまった...、ごめんな。




涙を流しながら今は亡き相方に謝って居ると。



《マスター姿も生前の物とは変わっています、ご覧下さい。》




ナビさんが気を使って話を変えてくれた。




 そ、そうだなナビさん、人間の姿に戻れたんだもんな、見とこ...。





 とぼとぼと負のオーラを出しながら俺は滝の飛沫で出来た水溜まりを覗き込んだ、するとそこには...、






中性的な美少女がいた。



「は?」



え?もしかしてこれって俺?



《はい、ミミックが人間に擬態した前例はございません、マスターが初でしょう。》




 いやいや、明らかに生前の俺とは似ても似つかない外見なんだけど?俺の中学のあだ名知ってる?ボヤッチーだよ?




《ミミックになった時点で前世の肉体とこの世界の肉体に共通点はございません。》




 いや、そうだろうけどさ!!違い過ぎて微妙な気持ちなんだけど。




 とはいえ、この世界で使う事になる人としての俺の姿だ、よく見ておこう。




 少女をながながと観察するという背徳感を感じながら自分の姿を見る。




 性別は無い、と言って言っていたが...、どちらかと言うと女性だな、多分、少し、ほんの少しだが胸の膨らみもある様に思う、いや、無いか?




雪のように白い肌、

 赤い髪に一部だけ白が混じっている髪色、あ、もしかしてミミック形態の色が入っているのか?




 目は薄い水色だ、まんまるお目目でミミックの時も可愛かったが、より磨きが掛かった気がするぱっちりお目目って感じになってるな。



 背は、んー、150から160cm程だろうか、やはり小さいな、でもまた戦う時が来るかと思うと小さい方が良いのだろう、知らんけど。



 これがこの世界の俺かぁ、まぁ冒険者とかに会った時、道に迷った少女の振りとかすれば見逃して貰えるかもしれない。





《人族と魔物では体内にある魔素のオーラが違いますので一定以上の実力を持った者には見破られます。》




ですよね...、そんなに上手く行くはず無いか、他にも化けれる魔物とか居るだろうし。




この姿で行きたいんだけど・・・、




「服がない。」




 そう、服が無いのだ、人間の姿で、かつ全裸で外を跋扈するのは流石の俺でも気が引ける、それに今の俺の容姿は美少女にも見える姿だ。





 ナビさんどっかで服とか作れないかな?毛皮でも集めて。




《マスターの元になった宝箱の中に宝石や金貨と一緒に服などのアイテムも御座います、スキル無限宝庫を使用してください。》




ナビさんに従い無限宝庫を使う。




 おお、入っている物を頭に直接伝えられる。

取り敢えず目当ての物を探す。




慣れてないのか数分掛けて探していると...、





「あった!」



 取り出した物は何かの毛皮で出来た服とズボンだ、白色をベースにした男性が着ても女性が着てもおかしくないような服だ、

 気に入った!早速着るか!









 よし、これで大丈夫かな?



「どうよ!」



《お似合いです。》



ナビさんに絶賛され俺ももう一度水溜りを覗き込む、



「おぉ、ん?どちらかと言うと可愛い?格好よくなると思ったんだけどな。」




 服自体はそこまで良さそうでは無かったがやはり元が良いとそれっぽくなるもんだな!!

一応これも付けとくか。


無限宝庫にあった鉄製の剣も護身用に腰にさす。



 自画自賛しつつ剣を付け、外を歩ける準備が出来た事で本来の目的を思い出す。




「よし、歩きやすい、このままゴブリン族の村まで行くか!」



と、歩き出す。



《...。

そちらにゴブリン族の村はございません。》



「...。」




ナビゲーションは主に聴こえない様ため息を吐いた。

読んで下さりありがとうございます!!

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