転生
よろしくお願いします
チュンチュン...
「ん...何処だ?ここ。」
これが朝チュンか、などと思いながら起き上がる、辺り一面に木が生え茂っている森?の中にいた。
「あれ、俺は確か...撃たれて...!?」
そこまで思い出し急いで腹をまさぐった、否、まさぐろうとした。
「はぁ!?え?なんで?」
一旦落ち着き考えよう、焦るな...手に人と書いて...あぁ!?手が動かない!?
数分後落ち着きを取り戻しもう一度考える。
ふむ、視点は動くな、次に手、やはり動かない、と、言うより無い?撃たれたのは腹のはず、切断と言う事は考えにくいが。
「その前になんだこれ?牙?口?」
顔の上下に大きな薄気味悪い口の様な物が付いていて正面以外が見えない。
(新しいデザインのヘルメットか?でも...)
足を拘束されていて動かせない、森の中に連れて行かれて捨てられた?あのフード男か?だとしたらヘルメットはなんだ?
考えていると喉が乾いてきた、幸い川の音がする、飲める水である事を期待しつつ足が拘束されているのでジャンプしながら音の方角へ進む、だが想像以上に移動が遅い、やっとの思いで音の元に到着する。
「おぉ!」
滝から流れた水で出来た川を見つけた、見た目は綺麗で飲めそうだが...考えても仕方ない腹を下した時はその時だ。
そう思い手が無いのでそのまま顔を付けて飲もうとする。
「ッ!」
突然として水の中に現れた箱の化け物に息を呑んだ。
すると、水の中の箱の化け物はカタカタとしながら箱から垂れた舌を巻いた。
何故か恐怖は無い。どちらかと言うと安心すら覚えた。
なので よく見るとゲームなどに出てくる雑魚キャラ、所詮ミミックと言う言葉が当てはまりそうな外見の化物だった。
動くにはジャンプしなければならず、ずりずりと後ずさりすると、
箱の化け物も同じく後ずさりする。
「...」
俺が舌をべーっと出す動作をすると、ミミックは巻いた舌を勢いよく発射した。
「これは...、いや、まさか。」
まさかな...、だがこのヘルメットの形状といい気付かない振りをしていたが...、視線の低さ...。
マジか。
俺は今ミミックになっている様だ。
ゆっくり書いて行きます。