その後(魔物)
よろしくお願いします!
俺はまた死んだのか...、
そう何も無い白い空間で考える、悔いのない人生にしよう、と思って居たのに転生して数日で死んでしまった...。
《マスターはまだ死亡しておりません。》
何も無い白い空間に突然大音量でナビさんの声が聞こえた。
「ウワァアアア!!!!」
俺は飛び起きた、ってあれ...、
俺、生きてる?
《おはようございますマスター。》
お、おはよう。
「あれ、俺確か魔狂なんとかになったリンに切られて...。」
鮮明に覚えている、確かに俺は切られた、それもかなりざっくりとやられた覚えがある。
そう思い出して居ると...。
「フラム様ァァァ!!!」
何時もの姿に戻り腹に包帯を巻いたリンが俺の寝ていた部屋に飛び込んで来た。
「良かった...、フラム様...。」
涙を流しながらリンが俺を見る。
だが途中で罪悪感に押し潰されそうな顔をして跪き頭を垂れる。
「申し訳ありませんでした、フラム様、どのような罰でもお受け致します。」
段々と意識が覚醒してきた。
...。
ここは主っぽく振る舞うか。
恐らく罰を与えるのが普通なのだろうが...、あれは仕方ないと言う他なかった、スキルを使ったら魔剣に取り憑かれるなんて予想出来る奴は居ないだろう。
「あれはお前が悪い訳じゃ無いだろ?それに最後にお前の頑張りがあったから俺は生きてる訳だしな。」
まぁ元々暴走してなかったらなんとも無かった訳だが、俺はそれを言うような常識の無い人間では無いのだ。
「ですが...、俺は主である貴方に忠誠を誓った身です、フラム様に攻撃を仕掛けた俺に...。
どうか罰をお与えください...。」
んー、って言ってもなぁ。
やはり罰は与えるべきか?リンの為にも...、今にも死にそうな顔してるし。
「じゃあ今日の夕飯抜きの刑だ。」
リンは口をパカっと開けこちらを見る。
まだリンと出会って数日しかして無いがその顔を物凄く懐かしく感じた。
「本当にもう気にしてないから、どうしてもって言うなら...、そうだなぁ、俺に剣でも教えてよ。」
リンと戦って解った事がある、リンの剣術はかなりの物の様だ、少なくても前世でそんな剣を使う人は見た事が無い。
魔剣に操られて居た状態であっても俺には防ぐ事が難しい、そして近接攻撃の重要さを思い知るいい機会になったしな。
「フラム様...。」
リンが目をうるうるさせながら俺を見る。
「それに自分の配下にそんな重い罰与えたら俺の寝覚めが悪くなるだろ?」
「申し訳ありませんフラム様...。
私の一生を掛けて貴方の配下で居る事をもう一度誓います。
そして...、フラム様を剣の達人に育て上げる事を約束します!!」
元気が出たのは良いが...そんな本格的にやるつもりは...。
「いや、リン、そこまで無理しなくてもいいんだぞ?ちょこっと使えるようになれば...。」
「いえ、これはフラム様に与えられた罰であり俺の使命でもあります、お気遣いは無用です!傷が治り次第お教え致します!」
いや、どちらかと言うと俺が気遣って欲しいんだけど...。
近日中に始まるであろう地獄に思いを馳せながら俺は現実逃避気味に二度寝をした。
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