王国の討伐隊。
よろしくお願いします!
リンと話して数日が経った。
ここ数日にした事は他のエルダ達にのリンと話し合った事を報告した、そして足の早いエルダ数名に周囲の警戒をして貰い冒険者を発見した場合にすぐ報告して貰う様頼んだ。
そして万が一の為に少し離れた場所にリン意外のエルダ達を集め、村まで冒険者が入って来た場合に備え移動させる。
進化を果たしたと言っても今は戦闘経験が皆無の元ゴブリン達だ、流石に数日で戦えるようになるは筈も無く避難すると言う結論が出た。
これにエルダ達は不満そうだったが現時点でコイツらには戦う力はある、だが経験が圧倒的に足りてない為殺られてしまうことは想像に難しくない。
まぁ俺もそれについてはなんも言えないけど...、もし戦闘になればスキルや擬態を使うので冒険者に遅れをとる事は無いだろう。
そして一通りの準備を終わらせその時を待つ。
「リン様〜!フラム様〜!!」
その時は直ぐに来た、偵察に出していたエルダの一人がエルダ達を避難させた場所に俺達を大声で呼びながら入って来た、
辺のエルダ達に緊張が走る。
「どうした?もう来たか?」
リンが偵察役のエルダに質問を投げ掛ける。
「はい!村から400mほど東に騎士と冒険者による総勢200程の群れを発見しました!!」
予定より少し早いな...、まだエルダを避難させたばかりだ。
だが幸いここは冒険者達が居るであろう場所と村を挟んで真逆にある、俺とリンで急げば間に合うのでは無いだろうか。
「リン、急いで村に戻るぞ!
ここに居るエルダ達は俺達が帰ってくるまで動かないでくれ!
明日までに俺達が帰って来なかった場合は別の場所に移動する事!」
避難しているのエルダ達は不安そうだが早く行かないと村まで冒険者達が来てしまう、俺はリンと共に急いで来た道を戻り始めた。
数日前
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王都イルムンドの王座の間。
その王座に座るゼラ・イルムンド・ハイドはため息を漏らした。
「はぁ、またか?」
なぜかいきなり活発化した森のゴブリンによってその森周辺の村や商人が襲われている、
先日冒険者が2人偵察に行ったが未だに帰って来ていない、恐らくゴブリンにやられたのだろう。
「はい、偵察に出した者達は銀級冒険者でした、アイツらが帰って来ないと言う事は恐らく...、
これはゴブリンキングが発生した可能性があります。」
やはりそうであろうな...、ゴブリンキングは単体であればそう脅威では無い、騎士団をぶつければ始末出来るほどだ。
だがゴブリンキングの危険性はその増殖力にある、魔力を使用して自らの眷属を作り出すゴブリンキングは通常のゴブリンよりゴブリンナイト、ゴブリンマジシャンなどの進化先が数多く一度に出現する。
これは物凄く厄介だ、ゴブリンの進化先は数多くいる為、戦闘になれば魔法、剣、槍、弓、色々な攻撃が使われるので対処が難しい。
「ふむ、そうであろうな。
討伐隊の準備はもう出来ているのか?」
私はこのギルドマスター、ジバルの顔は昔から知っている。
頼れる男だ。
「はい、100人ほど集まっております。」
100人か、十分人数は居るが...、少し嫌な予感がするな...。
念には念を入れるべきだろう。
「ふむ、そうか、ならば2日後に出発、と言う事でいいか?
少しひっかかってな、もう少し人数を集めてくれ。」
「はい、解りました。
では討伐隊の出発は2日後の早朝と致しましょう。」
何も無ければ良いが...、そう考えながら立ち上がり礼をして出ていくジバルの後ろ姿を見送った。
そして2日後、その数178人と言うゴブリン討伐にはあまりにも大規模な人数での討伐隊が編成され、辺りが明るくなり始めた頃に予定通り出発した。
大半が銀級冒険者と金級冒険者で構成された討伐隊は王都で暫く話題になった。
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冒険者の階級
《低いランクから順に
鉄級・銅級・銀級・金級・ミスリル級・アダマンタイト級に分類別れています。
金級より上位のランクですと戦闘力意外に信頼、協調性などが必要になります。
アダマンタイト級は一つの街を救う、など常人には真似出来ない善行を行った冒険者に渡される勲章の様な物です。
なので通常の冒険者の目標は金級からミスリル級となっております。
一般的には銀級からベテランとされている様です。》
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