リンの決意・ステータス
よろしくお願いします!
エルダ達が美味そうに肉を食い、おかしな曲で踊っている。
「あー、もう食えねー。」
俺はダークエルダの少女達につつかれながら
どこか気持ちのいい満腹感を味わっていた。
ちなみに今は擬態を解いている。
けど、熊肉ってこんなに美味いんだなぁ、前世で食った事あるけどそれより断然美味いぞ...。
《魔物の肉は魔素を多く含んでいる為人間には有害ですが魔物には絶品です。》
へ〜そうなのか、だからこんなに美味いのか〜、
魔素って便利だなぁ〜。
俺は満腹状態で睡眠は不要な筈だけどエルダの部族歌を聴き少しだけ眠くなってきた気がする。
そこに。
「フラム様〜!」
リンが来る、そして周りにいたエルダ達が俺をつついている少女を見て急いで引っ張っていき叱っていた。
「まったく、あいつらは...、失礼しましたフラム様。」
「いいよいいよ〜、それでリン、どうした?」
「いえ、礼を、と思いまして!契約して頂いた上にこの様な絶品まで...、感謝に絶えません、本当にありがとうございます。」
リンは俺に頭を深く下げた、
話しているとリンの性格がわかってきた、忠義な奴だよな、ゴブリンだった時はなんとなく優しいゴブリンって印象だったけど...、今はキリッとしていて黒髪執事って言葉が当てはまりそうな外見だ、認めたくは無いけど...、イケメン。
「いいよいいよ、それよりリンってさ...。」
一瞬質問を躊躇った、だがここで聞かねば後々蟠りが残るかもしれない、それは避けたい。
「リンって一応兄貴だった人を殺しちゃった俺の部下になる訳じゃん?
その、リンは良いのか?」
質問を投げ掛けるとリンは少し考え、決意した顔で俺に顔を向けた。
「はい、何も思わないという訳ではありません、あれでも王でありたった一人の兄貴でした。」
やっぱり...な、まぁそうだろう、身内を殺されたんだ、
これに怒らない奴は居ない...。
「ですが、食料をくれ契約をして力までくれた貴方に恨みなど抱いた事はありません、私は貴方に付いて行くと、そう決めました。これからよろしくお願いします。」
そしてもう一度俺に深く、先程よりもさらに深く頭を下げた。
「そ、そうか!まぁなんだ、これからよろしくな!!」
何だか少し嬉しくなり言葉を掛ける、するとナビさんから報告があった。
《種族ダークエルダ通称リンが契約によって名前が定着しネームドモンスターとなっております、種族も変更しエルダーキングとなりました。》
おおぅ。いきなりだな、ナビさん。
エルダーキングか、うん、何処と無く他のダークエルダより人間に近い?気がする、それに他のエルダ達とは違う雰囲気だ。
「おい、リン、お前ネームドモンスターになったらしいぞ、それに種族名も変わってるってよ。」
「はい!?」
《契約により配下になったモンスターのステータス閲覧が可能です、閲覧しますか??
はい いいえ》
勿論はい、だな。
《了解しました、個体名リンのステータスを表記します。》
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ステータス
種族 エルダーキング 名前 リン 歳17歳
称号 力無き剣術の鬼才→剣鬼new!
魔法スキル
闇魔法(中級)new! 氷魔法(初級)new!
通常スキル
剣術
ユニークスキル
魔剣術new! 明鏡止水new! 縮地new!
固有スキル
魔剣召喚new!
ワールドスキル
無し
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何これ、凄そうなスキル盛りだくさんだな...、俺、戦えば負けるんじゃねぇの?
《勝率は現段階で50%程です。》
マジか...俺、結構強くなってる気がしてたんだけど...。
ナビさん、リンのステータス説明お願い出来る?
《了解しました、
称号
力なき剣術の鬼才
筋力が無く、剣が触れず、落ちぶれた天才に発現する称号。「筋力25%ダウン」
剣鬼
力を取り戻した一体の鬼に発現した称号。「筋力30%上昇」
魔法スキル
闇魔法(中級)はダークボール、ダークシャドー、闇沈みが使用出来ます。
氷魔法(初級)はアイスアロー、アイスカッターを使用できます。
通常スキル
剣術は剣で敵を攻撃した時に補正が入ります、攻撃力にのみ補正が入り動きは補正されないので注意してください。
ユニークスキル
魔剣術は魔力を剣に流し攻撃力を底上げする事が出来ます、魔力量と魔力操作に強化度は左右される為、使い手の魔力総量や操作率が低ければそれ相応のスキルになります。
明鏡止水
戦闘時、波立たない静かな水面のなの様な冷静さと思考を獲得します。
縮地
スキルを発動し1歩踏み出すと距離を一気に縮める事が出来ます。
熟練度によって変動しますが数メートルから数十メートルの距離を瞬時に移動します。
魔剣召喚
―魔剣召喚は術者の魔力の質と総量に見合った魔剣を召喚します。
ネームドモンスターに昇格した事によりリンの魔力総量、基本ステータスが上昇致しました。》
...。
強くね?
いや、50%所か戦闘になれば勝てる気がしないんだけど。
俺はリンだけは怒らせないように、と心に誓うのだった。
ここまで見て下さりありがとうございます!




