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いつの間にか贅沢になった自分へ。

作者: リア

過去の私が今の私を見たらどう思うだろう。

時折、そう思う事がある。


小さな頃、20円のチューチュー(今の若い人にはきっと通じない)を買って食べるのが贅沢だった。

ヤンバルクイナのアイスなんて買って貰った日には1日幸せだった。

今思えば本当に小さな幸せがとてもとても大きな幸せだった。


晴れ渡った空を見るとテンションが駄々上がりした。

雨降りの日は傘をさして外に出るのが好きだった。

雨が上がって虹が出たらひたすら空を見上げていた。

空を貫くような飛行機雲が大好きだった。


図書館に新刊が入る度に入り浸った。

ランドセルが閉まらない位本を借りて読みふけった。

図書館の貸し出しカードが一杯になった時は誇らしかった。


今、私は空を見上げてあの頃と同じように幸せになれるだろうか。

今、私は本を読んであの頃のように夢中になれるだろうか。


今、私は。

1本20円のチューチューを食べて幸せになれるだろうか。


過去の私が今の私の生活を見たら、とてもうらやましがるに違いない。

そう思うと、いろんな不満やイライラの感情が溶けていく。


今、私は幸せなのだと、過去の私が教えてくれる。

幸せにしてくれる全てに感謝しながら、明日は空を見上げてみようと思う。

あの頃のような感情はもてなくても、きっと、空は今でも綺麗だと思うから。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ∀・)素敵なエッセイですね。読んでいくなかで前向きになれるのは、作者様であるリア様の言葉にたしかな力があるからでございましょう。 [気になる点] ∀・)素敵なエッセイであると同時に素敵な詩…
[良い点] お久しぶりです( ´ ▽ ` )。 文章読んでいて懐かしい気持ちになりました。図書館の新刊あたりは、思い出が……遠くになりにけり(;ω;)。 20円のチューチューは、学生の頃大分お世話に…
2018/08/16 00:21 退会済み
管理
[良い点] 私は雨の日は濡れにいってましたね~(笑) 偶に夜空の星を見上げるのは未だに幸せな気分になれますよ! [一言] いち筆者として、読んだ作品は評価する主義ですので、僭越ながら応援させてもらいま…
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