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3-8.変態は国の光景に男のロマンを感じました

 【報告】

 過去の話の添削続行中です。

 【前書き】

 どうしよう……先日書いたエッセイにポイント負けそう……やばい……やばくない?(評価されている事に嬉しいけど、複雑な心情の作者の図)


【国内では必ず、朝も昼も夜もいずれも『指定のアクセサリー』を着用し、過ごす事を義務付ける】

【滞在日数の制限は一か月。異例は認められない】


 と、入国審査をクリアした後にて、そんな……。

 機械の兵士達から、そう提示された【二つの条件】を吞んでから、俺達三人は無事に門を通過し。

 ……新たな目的地ガンテルツォに入国した。




「うおおおおおお!!!!!!」


 …………とまあ、入国したんだが……早々に。

 いきなり、俺は……そう思わず叫んでしまった。

 その原因は入国早々に視界に飛び込んできた。

 この国の光景を、視界に捉えた事にあった。


「かっ……かっけぇ……これが……」

「フフッ、そこまで驚くとは意外だったな」


 煙突、蒸気、鉄の建物。

 歯車、機械、無機質と。


 と、一旦……捉えた光景を羅列してみたけど。

 まあ……とにかく……とにかくだ!

 タイムマシンで未来にでも行った的な。

 日本の現代とは一線を画す文明の変化に。

 マジでこれまでの旅路とは別の次元とも呼べる。


(す……スゲェ……スゲェよ……ていうか、もうスゲェ……以外に何言えば良いのか分かんねぇ)


 そんな近代的で男のロマンの産物に満ち溢れた。

 山間の国、ガンテルツォに到着した俺達だった。


「「ここが……山間の国ガンテルツォ」」


 まさに、言うなら『鉄の国』と言える様な。

 イラストのジャンルで例えると……そうだな。


 工業が異常に発展した世界の有り様を描く。

 近代的でありながら非現実的であり。

 複雑な構造をするメカニックな世界観で有名な【スチームパンク】という属性にあたる。

 今までの自然豊かな風景とは一転した、というよりかけ離れたその国内の様子において。


「ああ、そうだ。モンターニャ地方、人呼んで鉄の要塞国ガンテルツォ。さっきも少し説明したが、主な産業は、出土した鉄など豊富な鉱物資源と、独自の発展の中で築き上げたその知識の中で生まれた鍛冶であったり、武器の生成などだ」

「……ご丁寧な説明ありがとうございます」


 ……まだその門を潜り。

 ものの数分であり、間もない頃だというのに。

 俺とアナスタシアの二人は早々に立ち止まり。

 現在見えている広大にしてこれまでと異なる。

 異質ながらも魅力的な景色に唖然としていた。


「絵本の世界に飛び込んだみたい……」

「ああ、本当にそれだぜ……絵本だ……」

「ハハハハハ!」


 この国に何度か来た事があり色々と詳しく。

 横で楽しそうに笑うエリスを置いて。

 マジで俺達は固まっていたんだった。


「本当に……凄すぎて言葉も出ないわ……」

(全く、童心くすぐられるぜ……もう成人した年齢だったっていうのにワクワクしてくるぜ)


 ふと、テーマパークに行った時を思い出す。

 有名どころであれば、ユ〇バーサルスタジオや。

 黒き鼠が支配する、何とかーラ〇ドだったり。

 前情報も一切無しで遊びに行った……あの。

 何とも言えぬ高揚感あふれた感動を思い出す。


「にしても……驚き過ぎだぞ、二人共」

「あ……ああ。流石にここまでの国とは想像してなかったぜ……もう凄いとしか言えねぇ」

「私も同じよ。夢みたい」


 あの……パークの入口ゲートを。

 潜った直後の……まるでそれこそ異世界に来たような、あの現実離れした世界観について。

 一体どんなアトラクションがあるのか。

 他にはどんな景色があるのかといった。

 妄想と共に湧き上がるあのドキドキとした、高揚感に中てられた時の記憶が蘇り、こみ上げる。


(って……なんか毎回驚いてる気がするが……いいか。こんな景色を見たら、仕方ないよな)


 全ての幻想が、空想の産物でしか無く。

 創作物の中でしかなかった日本から来た俺と。

 田舎出身で俗世から離れていたアナスタシアの、この二人だったからこそギャップに驚いたんだ。


「ふふ、見てあの人達……面白いわ」

「きっと、この国に訪れるのは初めてなんだな」

「ええ、だって何処から見ても冒険者の格好をしているもの。初めてに違いないわ」

「ハハハ、それならば驚くのも無理無いね」


 ……とそんな俺達の様子に。

 自分の感動の叫びもあったせいか。

 道中を歩く観光客達の注目を余計に集めてしまい、彼、彼女らは珍しいものでも見るかの如く。

 嘲笑と視線と野次を飛ばして来たんだが……。


「ハッハッハ、すっかり田舎者扱いだな、我々は」

「ごめんなさい、エリス。余りの光景に見惚れて」

「いや、アナスタシア、気にしたら負けだぜ。だってこんな景色を見せられたら、誰だって口が塞がらなくなるぜ……俺なんか顎外したみたいで……少し痛い位だってのに」

「……それは只の馬鹿よ、コモリ」


 ……正直俺にとってはどうでもよかったし。

 その通りの話だし、それよりも今は顎が痛い。

 あと相棒の容赦ない言葉で、心も痛いからな。

 今更気にしている暇なんて無い。


「そうだぞ、私は顎は外さなかったが――」

「悪うございましたね……」

「それでも、最初は君達みたいに、家族に連れられて来た時は同じ位驚いたもんさ」


「でも、まあ確かに皆如何にもこの国に滞在してます的な……衣服とかも何処かオシャレだしな」


 加えてよくよく見ると道行く人達は何処かに。

 この国特有の記念品でも売っているのか。

 歯車を模した形のアクセサリーであったり。

 金の義手みたいな装飾品を装着しており。

 完全にこの町に馴染んでいる感じが散見できる。


(無駄に使いもしない金の竜とか、剣のキーホルダーを欲しがっていた、あの時みたいだ……あの歯車のアクセサリー、カッコいいな。欲しい)


 と、俺的はこのままぶらりと観光にしゃれ込み。

 どんな目新しい武器や防具が売っているのか。

 他には金属製の装飾品などの品々に目を輝かせ。

 露店など巡るのも大いに結構なことなんだけど。


「まあ、とりあえずだ。期間もあるとはいえ一ヶ月しかないんだ。新しい場所に来た以上、まずは情報集めをしなくちゃな。この【魔法のコンパス】も、やっぱりこの国を指していた事だし。確実に何か【異変】が起こっているに違いないぜ」


 ……景色に圧倒されこそ。

 ちゃんとすべき事は見定めなくてはならない。

 目的地に来た以上、やるべき事は決まっている。

 単なる遊びで来た訳では無いんだからな。


「その……私は……少し宝石店を見たい――」

「……アナスタシアさん、一人で観光します?」

「……むむむ……ぐぐ……が、我慢する……」

「……私の感想で申し訳ないが、今の彼女を見る限りでは。頭の中では、その返答に至るまでに凄まじい回数の議論が行われた気がするぞ……」


 ……そんな乙女心に火が点いてしまった。

 光り物に弱い、可憐な乙女の勇者様について。


(マジで、大丈夫かしら……この勇者様アナスタシア……心配で仕方ないんですけど……)


 そう若干疑いの念を向けながらも。

 一先ず俺は、欲を抑え収集アイテムである石。

【グランドストーン】の位置を指し示し。

 今なお光を帯びるコンパスを前に出して。


「……君達の話で聞いていたが。本当にここに、そのグランドストーンという石があるのか」


「ええ、間違いないわ。一つ目もドージエムという国を示して、あったもの。しかもそこから今の今まで反応を示さなかったのも証拠よ」

「ああ、もしそれに【敵】がいればその行動を追えるし、勇者様アナスタシアの強さを引きだす為にも必要だからな。無視は出来ないって訳だ」


 ひとまず俺達は手掛かりを。

 そして恐らくこの先で必ずと言っていい程。

 確実に出くわし、立ち塞がるであろう……。


「あと、エリス、分かっていると思うけど……」

「ふむ、聞く内容はその【グランドストーンの目撃情報】と【この国で何が起こっているか、後はその異変の原因】についてだな。了解している」

「ああ、任せたぜ」


 以前にクエストを受注し、金を稼いでいた際に出会った【あるモンスターの親玉】から聞いた。

 この国に現れたという敵の情報を集める為にも。


「よし、俺は外壁付近の民家並ぶエリアだな」

「それじゃあ私は王宮付近の中央エリアを回るわ」

「では私は知り合いの職人が多くいる……場所としてはここら一帯の店や工場のエリアを探そう」


 俺達は貰った人数分のマップを片手に。

 とりあえず今日担当するエリアの位置を伝えて。

 この国にて効率よく情報集めを行うべく。

 探索するエリアを割り振った後に動きだす。


「じゃあ、集合場所は今いるこの場所で。時間はそうだな……人が少なくなって宿探しもしないといけないから……大体、夕暮れ前位にするか」

「了解した。私はある程度慣れているから先に待つ様に動くとしよう。二人は私を目印にしてくれ」

「ええ、分かったわ。……あ、そうそう、今度は【食材にされない様】に気を付けてね、コモリ」

「余計な事言わなくていいよ……」


 と、そうして。

 集合場所をこの門の前に定めた後に。

 俺達は解散し、各々の担当地区に繋がる道へ。

 分かれて向かう事にするのだった。



今回は少しだけ。

スチームパンクという描いた事も。

イラストだけで、実際に見た事も無い国の光景描写に非常に難儀した他。

あまり詳しく説明しすぎてもダレる為。

次回以降の話の時にて不足分の描写を入れるつもりです。

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