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#73 トモのお菓子作り
――ツキカゲ中学校の図書室
チヒロは久しぶりに、図書室へとやってきた。そしてそこには……トモがいた。チヒロは、トモと向かい合わせに座る。
「今日は何?」
「……柿の種」
そしてチヒロは、トモの読んでいる本が気になった。その本は、お菓子作りの本だった。
「トモ、お菓子作るの?」
チヒロが尋ねると、トモは視線を本のまま……
「ちょっと気になって……」
「トモって料理できるの?」
「……サラダなら」
トモが好きなもの……それはお菓子やスイーツだ。友達のハルコの作ったお菓子や、自分で持ってきたお菓子を食べているトモ。しかし、彼はふと思った。お菓子やスイーツを一度も作ったことがないな……と。
そして、料理の本を読んでみたが1人じゃなぁ……と、トモは思っていた。そこでトモは、チヒロやナオに手伝ってもらおうと考えていた。
そこに都合よくチヒロがやってきた。トモはいいタイミングで、さっき考えたことを言おうとしていたその時……
「ハルコに頼んでみれば?」
「えっ?」
「ハルコだったら、絶対に教えてくれると思うぞ?」
「いや、その……」
「何なら、俺が頼んでみるか?」
このままでは、それで決定しそうな予感を感じたトモは……
「いや、自分で頼むよ……」
それしか言えなかった。




