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#67 村長、初めての……

――村長の家 


「あ~、痛ぇ……」

 村長は、痛がっていた。村長の右足首には、包帯が巻かれている。

「まさか捻挫とはねー」

「あぁ、55歳にして初めてだ」


――ツキカゲ村の役場


「があぁ―――っ!!!」

 村役場から絶叫が聞こえた。その声の主は……村長。


 村長は、誤って階段を踏み外してしまったようだ。右足首は目でわかるように腫れていた。今、手当ての最中なのだが……

「お前!もっと慎重にやれ!」

「あ、すいません」

 あの絶叫は、手当てをしていた役員が右足首を荒く動かしてしまったことによるものだった。

「これからは自分か、チヒロ君にやってもらって下さい」

 手当てが終わり、引きずりながら役場を後にする村長だった。


――村長の家


「うーむ……面倒くさいな」

 村長はパソコンで、捻挫の処置の仕方を調べている。

「チヒロもちゃんと見ておけ」

「えー?自分で出来るでしょ?」

 そう言いながらも、チヒロはパソコンに目を通す。

「……面倒くさいな」

「だろ?」


「すいませーん、郵便でーす!」

 2人が調べていると、玄関の方から郵便屋の声が聞こえた。

「はーい、今……」

 村長が一歩目を歩いた瞬間、村長は気づいた……

「あ……」

「あぁ―――――っ!!!」


 村長、二度目の絶叫。


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