#64 完成したらしい
――村長の家
「……なんだって?」
「だーかーらー……」
「遂にー……」
「「秘密基地が完成しましたー!」」
「……え?」
ケンイチ、ケンジの2人は、カツラギ村へワタルたちが作った秘密基地を見て、「自分たちも作る」と意気込んでいたのだ。あれから自分も手伝わされるのかと思っていたチヒロだったが……そのようなことは1回もなかったため驚いていた。
「いつの間に作ってたのか?」
「そうだ!」
ケンイチは、満面の笑みで答える。
「今回チヒロには、びっくりする側になってもらおうと思ってね!」
「……ほう」
その話を聞いて、チヒロは少し興味を持ち始める。
「どんな秘密基地なんだ?」
「それは見てからのお楽しみだ!」とケンジ。
そして今日の午後に、秘密基地を見に行くことが決定した。
――カツラギ村の広場
広場にはチヒロ、ナオ、トモ、マモル、フミヤ、ケンイチ、ケンジの、空手のメンバーが集まっていた。
「どんな秘密基地なんだ?」とマモルが尋ねると、「それは見てからのお楽しみだ!」とケンジが答える。チヒロはそれを見て、自分もさっき言ったことを思い出した。
「えっ、お前らも手伝ってないの?」
今いるメンバーの中で、誰も作るのを手伝っていないことに、チヒロたちは驚く。
「2人で作ったのかな?」
「いや……」と、フミヤが話し始める。
「手伝ってもらったと言ってましたよ。誰かは言わなかったんですけど……」
そんな話を聞いて、チヒロたちは「誰だ?」と疑問を持った。
そして、一同は公園の方へ着いた。
「来たな!」
「待ってたぜ」
公園には、2人の少年が待っていた。
「お、お前ら……!」




