#48 旅行 ~サーフィン~
「へー、ケンイチとケンジが」
チヒロがさっきの出来事をトモたちに教えていた。
「全く、また探検に付き合わされるところだった……」
「さーって、それじゃあサーフィンやるか!」
チヒロ、ナオ、トモ、マモルは、レンタルしたサーフボードを持っている。
「今日は波がとてもいいって、マサムネさん言ってたよ」
「そうか!」
ナオの情報に、さらにやる気になっているマモル。そして、4人のサーフィンが始まった。
「どうだった?」
「……上手い」
チヒロはトモと一緒にいた。チヒロは練習の成果があるようで、トモからも高評価をもらっていた。トモはマイペースにサーフィンをしていた。
「おらー!」
4人の中で一番上手いマモルは、『さずが』の一言だった。波に乗る姿は、とても楽しそうだった。ナオも、マモルに続くように、波に乗っていた。
「やっぱ、すげぇなマモルは……」
チヒロは、マモルのサーフィンの実力を見て、改めてそう思っていた。
チヒロたちがサーフィンをしている頃……
「あ~あ。折角、見つけたのになー」
「チヒロたち、ノリが悪いなー」
ケンイチとケンジが、愚痴をこぼしていた。それを聞いていた村長は、苦笑する。
「お待たせー」
「ジュース買ってきたよ」
そこに、ハルコとレナが来る。飲み物を買ってきたようで、ハルコの手には、飲み物が入っているビニール袋を持っていた。
「はい、どうぞ」
「「サンキュー!」」
ハルコからジュースを受け取り、ケンイチとケンジは声を揃えてお礼を言う。
「へーっ。マサムネさんの別荘から近いじゃない」
レナが、ケンイチたちが泊まっている別荘のことを聞くと、マサムネの別荘から約5分とのことだった。
「チヒロたち、まだサーフィンしてるのかなー?」
ケンジがそう言って、海の方を見る。
「でも、1時間くらい経ってるから、そろそろ……」
ハルコがそう言うと、向こうの方から、チヒロたちの声が聞こえる。
「……おい、待て」
チヒロの声に、3人も立ち止まる。チヒロ飲が見ている方を見ると……どうやら3人も、状況を理解したようだ。
「……逃げるぞ」
「「「おう」」」
4人は、ハルコたちの方に背を向ける。
「あっ、また逃げるぞ!」
ケンイチが気づき、チヒロたちの方へ走り出す。ケンジもそれに続く。
「「待てー!」」
その光景を見たハルコとレナと村長は、思わず笑っていた。




