#44 旅行の準備
――ナオの家
チヒロたち4人は、来週の旅行について話していた。
「まだ5日もあるよー……」
「そうだな」
ナオは、早く旅行に行きたくてしょうがない様子だ。
「ところでマモル。今年もあれ、やるだろ?」
「ん?あぁ、もちろんだ」
ナオが言った、『あれ』とは……
「俺もやるぜ、『サーフィン』!」
サーフィンの上手さの序列は、『マモル、ナオ、トモ、チヒロ』の順番だ。マモル、ナオ、トモは小学生の頃からやっていた為、乗りこなすことが出来ていた。しかしチヒロは、初めてサーフィンをしたのは去年のことだった。
「チヒロって、マモルと一緒に、サーフィンに行ってたんでしょ?」
「あぁ、少しでも上手くなりたくてな」
「でも、凄く上達してたぜ?」
「ホント?」
チヒロの問いに、マモルは「ホント」と返した。
「……」
「トモ、何見てるの?」
ナオは、さっきから何かを読んでいるトモに声をかける。
「『キサラギ』のガイドマップ」
「お、見せてー」
そのガイドマップには、人気スポットやグルメ等が色々と記載されている。4人は、それぞれ気になったものについて話が盛り上がっていた。
「これ、ハルコとミイナにも聞いとこうか」
「そうだねー」
……旅行まで、あと5日
――水着専門店
ハルコとレナは、バスで街へ来ていた。今日、2人は旅行先が海ということで、新しい水着を買いに来たのだ。
「う~ん……」
レナは、数ある水着を見て悩んでいた。
「レナ、まだ悩んでるのー?」
「ハルちゃんはもう決定したの?」
「うん、これだよ!」
ハルコの選んだ水着は、水色のフリルのついたビキニだ。レナと違い、ハルコはその水着を一目見て、決定したようだ。
「ハルちゃん、今回もお願い。自分じゃあ、どれがいいのかわからなくて……」
「しょうがないなぁ。えーと、レナはねー……」
そう言ってハルコは、数ある水着を、一着ずつしっかり見て水着を選んでいく。レナはその姿を見て、相変わらず凄いなと思っていた。
「……決めた、これにする」
こうして、ハルコの選んだ中から1つが決まった。レナが選んだのは、青を基調とした花柄のビキニだった。
「さて、水着も買えたし!準備万端だね!」
「うん!」
……旅行まで、あと3日
――村長の家
「明日の準備は大丈夫か?」
「うん、出発は9時だよね?」
「あぁ」
いよいよ明日、キサラギの別荘へ行くことになった。明日から2泊3日、どんな旅行になるのか、チヒロは楽しみで仕方がなかった。そしてそれは、2年生のメンバーも同じだった。




