表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/83

#37 あんず

――ツキカゲ中学校・2年生の教室


「「おはよー」」

「おはよう、暑いねー」

 レナはハンカチで汗を拭う。トモを見てみると、団扇をあおいでいる、自分で持ってきたようだ。

「俺も持ってくれは良かった……」


 今日から7月、太陽がギラギラと輝いていた。そしてチヒロは、あることを思い出した。


「そうだ、今日から『あれ』が始まってるんじゃないか?」

「あぁ……そういえばそうだね」

「よし、今日食いに行こうぜ!」

 チヒロはナオと『あれ』を食べに行く約束をした。『あれ』の正体とは……?


 授業が終わり、チヒロはナオと、ある場所へと向かう。そこは広場の中にあり、この村で一番長く続いている店だ。


歩いて10分、その店に着いた2人。その店とは……和菓子屋の『あんず』である。この『あんず』は、団子がとにかく美味しいことで有名なのだ。トモのために団子を奢る時も、この和菓子屋に来ている。早速、中に入ると……

「おばあちゃーん」とナオが声を出す。すると……

「はい、いらっしゃい……」

 この店の店主、『犬族』の『ノブコ』が奥の方からゆっくりと歩いてきた。


「おばあちゃん、『あれ』今日からだよね?」

「あぁ……『あれ』かい、今日から用意しておるよ。お前さんたちが第1号のお客さんじゃ……ほれ、こっち来なさい」

 ノブコが手招きしてながら歩いて、2人はそれについて行く。


 2人の前には……大きなかき氷機があった。というわけで『あれ』とはかき氷のことだった。ここ『あんず』では、普段は和菓子しか置いていないが、夏季限定でかき氷を売っている。


 そしておばあちゃんがでかい氷をかき氷機にセットする。

「ほれ、今日は特別にやらしてあげよう」

「いいの?」

 ナオが聞くと、ノブコは「あぁ」と笑顔で言う。


 チヒロとナオは、それぞれ自分のかき氷の氷を器に入れた。ナオが氷を器に入れ終わったと同時に、ノブコが小さいかごをもって来た。かごの中には、色々なかき氷のシロップが入っていた。

「ほれ、色々あるぞ」

「俺、いちごーっと」

 ナオはイチゴシロップをかけた後、さらに練乳をかける。チヒロは、この店の一押しであり、去年初めて食べてからハマったという『杏シロップ』をかける。こうしてかき氷は完成した。


「「いただきまーっす!」」 “パクッ”

「「……うめぇー!」」

 やっぱりかき氷はいいな……とチヒロは思った。2人は、自分で作ったかき氷を堪能した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ