#27 発表
――村長の家
「はい、これから発表がありまーす!」
「……うん?」
ある日の休日。漫画を読んでいたチヒロは、突然の村長の発表にきょとんとする。
「どうしたの、急に……」
「あぁ、これからしっかり説明する」と答え、村長はどっかりと座る。村長の顔を見る限りいいニュースみたいだが……。
「えーと、まずどっから話せばいいか……。あのな、この前の連休に客間の掃除をしただろ?」
「あぁ、やったね」
「その日にいらなくなった洋服とか結構あっただろ? それを質屋に持っていったんだ」
「そうなんだ……でも、お金になったの? 俺が見た感じは大体古いものばかりだったし、それほどの値段にはならないと思うんだけど……」
そんなチヒロに「ふっふっふっ……」と村長は俯き、笑った。
「ワシも最初はそう思っていた だが、これを見ろ」
村長は1枚の紙をチヒロに見せる。どうやら質屋の売値の結果のようだ。大方は100円、200円といった感じだった。しかし、1つだけ桁の違ったのを見たチヒロは思わず「えぇっ!?」と声が出る。
「10万円……?」
「なんと洋服に、1つだけブランド品が混ざっていたんだ」
「マジか……」
「なんかよくわからない長い名前だったけど……とにかくその値段になった」
「ということは……まだまだ探せばあるんじゃない?」
「おー確かに、次の掃除の時に探してみようかな……」
村長は新たな目標を見つけた。
「これで発表終わり?」
そう聞く「ふっふっふっ……」と村長は再び俯き、笑った。そんな村長に少しだけムカついたチヒロだが、付き合ってあげることにしたようだ。
「それで、まだあんの?」
「あぁ。今回のこともあって、ワシはあるものを買おうと思う。というかもう買うのは決定している!」
「あるもの?」
チヒロは首を傾げる。
「そうだ、なかなか買う機会がなかったがな。今回買うあるものは……これだ!」
村長は雑誌をチヒロに見せてきた。そのページには……『最新パソコンはこれ!』と見出しがあった、どうやら『あるもの』とはパソコンのようだ……。しかしチヒロは「何でパソコン?」と思っていた。




