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翔太って知っているか
答えに近づいたかな。
6月20日
次の日の朝。
「ねむ」
僕は欠伸をして言った。
次の日の朝になり、僕はすでに学校に向かっていた。
昨日は無理矢理先生の話も聞かずに家に帰ったからな。憂鬱だ。何かというかむっちゃ怒られるかな。
いや、そんなことで怒る先生もどうかと思うけど。
「よう、海斗。昨日は随分慌てて家にお帰りになりましたね」
「こう。別に嘘吐いてなんかいないぞ」
嫌みか。何だその目は。
僕はこうに、嘘だろという目で見られた。
見透かされている。やはり、親友のこいつには分かってしまうのか。・・・誰でも分かるか。
心の中でそんな一人ノリツッコミ的なことをやっていると、こうに声をかけられた。
「なあ、海斗。翔太って知っているか」
「はい!?」