人狼シリーズ~WHITE BRESS
原案 とある狼好き様。みづき海斗とのコラボです。
──『凍えそうな季節に君は 愛をどうこういうの?』
第四次世界大戦は終わった。バーレーン社会主義帝国の落とした核兵器で俺は体は人間、頭は狼となった。
季節はもう冬。
俺は故郷を目指して歩いていた。
ただ、一人で。
そんな時。
『ANDOROID UN MODER Gー8ー990-100 PROTO-TI PE』。
……戦闘用アンドロイド『Gシリーズ』の実験試作機と出逢った。
凍えそうな季節だったが、俺たち2人になれば、寒さなんてどうでも良かった。
しんしんと。
しんしんと雪が山を彩っていく……。
俺は彼女に「雪」と名付けた。
──冬に出逢ったから。
そして。
──別れも冬だった……。
そんなことも気付かずに、俺たちは一緒に生活を始めていた。
ある日。
彼女は言った。
「あと3時間でバッテリーが切れるわ。」
だが、俺は彼女を各離基地に戻す気にはなれなかった。
『そんなんどうだっていいじゃん、冬のせいにして暖めあおう。』
俺たちは静かに最期の刻ときを過ごしていた。
「kissする?」
彼女は言った。
「3時間もkissをするのか、普通kissは1回だよ。」
最期の最期で、雪スノーは人の心を持った。
それが、人類の英知なのか……。
-----(とある狼好き様担当)
──……5。
ドアがひしゃげる。
──……4。
私は、煙草を口から離し、煙を吐き出す。
──……3。
そうだ、生まれ変わったら猫になろう。
……そうすれば、人間としての責任なんて一切なく、彼とずっと一緒に居られるから。
──……2。
ドアが崩れ、人狼達が部屋に勢いよく入ってきた。
──……1。
──「……この、クソッタレ!」
私は、人狼達に、そう言って笑ってやった。
──……0。
全てが光に包まれる。
──……さよなら、シン。
ありがとう。
----(みづき海斗担当)
戦争は終わった。
だけど、その代償は大きかった。
明日香とは横須賀基地で出会った。
俺は今、彼女が作った偽造パスポートを使って、北へと少女、雪と旅をしていた。
シンは明日香の形見を届けに長崎へと行くという。
旅は人狼の本能なのか?
あの核兵器も人類の英知の塊。
その「果て」の世界は誰にもわからなかったーーー
そう。
俺たちの本当の旅は始まったばかり。
<BGM:T.M.Revolution>
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