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不気味アルバイト、エピローグ

不気味アルバイト、エピローグ


「うまく行ったようですね、導師」

朝日は言った。


「うむ」

声が返ってくる。

導師と呼ばれた者は黒色のフードを被っていて、顔は伺えない。


薄暗い部屋にいるようである。


「お前達をおとりにして、裏にいる連中を上手く一掃できた」

導師は言った。


「アラフォーたちは利用されてたんですね」

朝日が言うと、

「うむ、攪乱目的だろうな」

導師はうなずく。


だが、それ以上の詳しい説明はない。

朝日もそこをつつく事はなかった。


「砂鳥冷夏もおとりにしたという事でしょうか?」

代わりに、朝日は矛先を変えてくる。


「それは、あちらもある程度察していただろうな」

導師は言った。

「口裂け女も適度に戦っておっただろう?」

「はあ、それはまあ…」

朝日は先日の出来事を思い出しながら、うなずいた。

口裂け女は蛇女と戦っていたが、今思えば、じゃれ合いに近いような内容である。


「あちら側にもメリットはあったと考えておる」

導師は続けて言った。

「共通の敵を抱えていたと?」

朝日は聞いた。


「そうだ」

導師は、またうなずいた。

「申し合わせた訳ではないが、共闘する形になった」

「向こうにも、砂鳥冷夏の他に戦闘要員がいたということですか」

朝日は聞いた。

「うむ、魔女の血を引く者たちらしい」

導師は答える。

「へえ、そんな者がいるんですか」

朝日は不思議そうな顔。


「我らの敵はあちらの敵でもある。しかし、共闘は今回だけだろうがな」

導師は頭を振った。

基本的に、組織は他を信用していない。


「質問はこれだけか?」

導師は言った。

「はい」

朝日がうなずく。

話しはこれで終わりだ、というサインだ。


「では任務に戻るが良い」

「分かりました」

朝日は会釈して退出した。


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