表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/20

不気味アルバイト2

不気味アルバイト2


オレは部屋に帰って、蜘蛛猫と黒い女に報告した。


「あー、あいつらかにゃー」

蜘蛛猫は意地でもにゃん言葉を使いたいようだ。

『なに、それ、知ってるの?』

黒い女は頭の上に?マークを浮かべている。

「昔からいる連中だにゃ」

蜘蛛猫は渋い顔。

蛇女と同じ反応をしている。

『ふーん』

黒い女は興味なさそうである。

というか、コイツは幽霊なので街中に繰り出したら霊感あるヤツらが驚きまくるだろう。


……来なくてもいいかな。


蛇女と蜘蛛猫だけいればいいや。


ところで、コイツら以前からアラフォーのことを知ってるようだったけど……。


『わたしは知らないけど』

黒い女が言った。

「いや、勝手に心読まないでくれるか?」

オレは眉をしかめる。


てか、気付いたんだが、コイツらって、いつからいるんだ?


『コイツらでまとめないでよ』

黒い女が言った。

「いや、だから、勝手に心読まないで?」

オレはまた眉をしかめる。


「ちょっと気になったんだが、オマエらって、いつからいるんだ?」

『オマエらって、まとめないで』

「へ? にゃ、にゃんのことかにゃー?」

『おなごの歳を聞くのはマナー違反だぞ!?』

3人は口々に言った。


「アラフォーの事、昔から知ってたみたいだけど、それってオマエらもその頃からいたってことじゃん?」

「うっ…」

『あー、うーん』

オレが言うと、蜘蛛猫と蛇女は言葉に詰まった。


『そうなの?』

黒い女が聞いた。

「私、若作りにゃんかじゃにゃいよ!」

『ノーコメントだ』

蜘蛛猫と蛇女はそっぽを向いた。


「そういう問題じゃなくて…」

オレは頭を振るが、

『あー、あー、キーコーエーナーイー』

「それ以上言うと、殺すよ?」

蛇女と蜘蛛猫はあくまでも言いたくないようだ。

てか、蜘蛛猫、にゃん言葉はどうした?


「で、オレは一応行くけど」

それ以上の追求を諦めたオレは、言った。

「へ? やめた方がいいにゃあ」

蜘蛛猫はちょっと及び腰である。

『わらわも行きたくはないが、崇が行くのならついて行くぞ』

蛇女は少し嫌そうではあるが、着いてきてくれるらしい。

「サンキュー」

オレが言うと、

『ふん、崇が余計な事に首を突っ込むのはいつものことだからな』

蛇女はそっぽを向きながら答える。

ツンデレかよ。

「ツンデレだにゃあ」

『ツンデレってやつ?』

蜘蛛猫と黒い女が同時に言った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ